情報電子科日誌
情報通信配線技術フォーラム2025(春)結果報告
新年度が始まり、情報電子科で学習する内容に関連した競技会が始まりました。まずは先陣を切って情報通信分野から報告です。
4/3(木)、大阪府吹田市にある株式会社ミライト・ワンのビルを会場に開催された情報通信配線技術フォーラム2025(春)に、情報電子科3年生の中村心美さんと2年生の佐藤優真さんが参加しました。
情報通信配線技術フォーラム2025(春)は光ファイバケーブルやメタルケーブルの接続スピード競技が行われる大会で、競技内容によって世界一や日本一、10月に行われる技能五輪全国大会「情報ネットワーク施工職種」の出場権を決める企業にとって大変重要な大会です。
特に今年の全国大会は優勝すると国際大会につながるため、出場権獲得にはどの企業も力が入ることと思います。
このような企業中心の大会ですが、2年前に「学生だけど出場してはどうか」と声をかけていただいたことがきっかけで参加を始めました。
今回二人の学生は、メタルケーブルの接続スピードを競い日本一を決める競技に出場しました。全国大会の出場権を決める直接の競技ではありませんが、入賞すれば出場権獲得の可能性もある競技になっています。
競技内容は過去の記事ですが「第62回技能五輪全国大会「情報ネットワーク施工職種」各課題レポートと結果報告」の「競技3」をぜひご覧ください。
【競技前諸注意】
【準備作業】
昨年の11月下旬に全国大会が終わり、そこから中村さんは17リンク、佐藤さんは21リンクを目標に少しずつ訓練を始めました。大会まで3ヶ月しかありませんでしたが二人とも訓練と企業選手の研究を積み重ね、目標のリンク数を達成することができました。
※ツイストペアケーブル(LANケーブル)の両端にプラクを施工したもの、ジャックを施工したものを合わせて1リンク(1本)と数えます。
競技結果の報告です。
中村さんは16リンクを成端することができました。2度目のフォーラム出場でしたが、緊張してしまったとのことでした。指導した側としては中村さんのもっている高い技能を出し切れなかった(「スピード」と「品質」が求められるのですが、このバランスを変えた訓練をやりきれなかった)と反省しています。
【競技中の中村さん】
佐藤さんは21リンクを成端することができ、見事「日本一」を獲得しました。審査は使用部材を扱っているメーカーの方も加わり厳正に行われます。閉会式の講評の中で「減点が多かった」とあったのですが、佐藤さんは「減点なし」とのことでした。これにより全国大会への出場権を獲得することができました。
【競技中の佐藤さん】
【会場の様子】
また企業選手となった本校卒業生二人も無事に予選会を突破し全国大会出場を決めました。全国大会のときより格段にレベルが上がっていて、選手の成長と企業の指導力の高さを実感しました。
情報電子科には中村さんや佐藤さんのほかにも、この「情報ネットワーク施工職種」に興味関心をもっている学生達がいます。次は6月に行われる学生の大会に向けてお互いに切磋琢磨しながら技能を高め頑張っていきましょう。
【情報電子科1年】トライアスロン
情報電子科1年がトライアスロンを実施しました。
情報電子科で行うトライアスロンとは、
「CG」・「通信」・「制御」の各分野から1人ずつ集まり、1つのチームで競います。
競技中の様子~CG~
~制御~
~通信~
~ライブ配信~
このトライアスロンに向けて、放課後残って練習頑張っていました!
この一年間で身に付けた技術を活かしていました!
まだまだ技術を磨いてほしいです!
情報電子科のコース別インターンシップ②(屋内編)
情報電子科の校外学習インターンシップの第二弾です。
前回分・概要の説明などは【インターンシップ屋内編】に掲載してありますので、ぜひご覧ください。
株式会社ミライト・ワン様にご協力いただいたインターンシップ屋外編ですが、実際の企業研修で利用される設備で実践的な体験をすることができました。
フルハーネス装着から始まりました。
屋外作業には必要不可欠なフルハーネスですが、見た目以上に重いんです
バケット車体験。通信工事は、電柱の低層にある光ファイバケーブルを施工するのですが、実際に作業をする高さ以上まで体験させてもらいました。実は進路選択時に「通信好きだけども高いところは・・・」という悩みも多く、先んじて体験ができる貴重な機会です。
鉄塔の昇降体験。そんなに高さがないように見えますが、フルハーネスを装着していると、この上り下りは気楽にできるものではないようです。
滑車体験は、山間・鉄塔間のケーブルの橋渡しを人力で行うことから、設けられています。さすがに高さがないので生徒達も楽しそうでしたが、宙づりで途中で止まってしまうと考えると、体験の重要性がわかります。
屋外の研修では、机上で学んで、机上で実習する通信技術を、実際にどのような場所・環境下で行うのか実体験することができました。情報電子科では、少しでも多くの生徒が進路選択や実現後に困らないよう、内外の連携を活用して、様々な形で学習の場を提供していきます
ご協力いただきました株式会社ミライト・ワンの皆様、本当にありがとうございました。
埼玉県知事賞受賞!彩の国さいたまICTコンテスト
1月30日に彩の国さいたまICTコンテスト2024表彰式において
本校情報電子科生徒のチーム(1~3年生の3人)が
【総合部門】 埼玉県知事賞・富士通賞 を受賞し、
応募総数183作品の1位になりました!
表彰式には代表して、3年生の生徒が表彰式に参加しました。
受賞作品は、ホームページ部門に応募した「みんなで楽しく埼玉郷土かるた」です。
この作品について3人は、
「埼玉県の郷土かるたの存在と魅力を、より多くの人に知ってもらいたいという想いから、このウェブサイトを制作しました。」
「高校生ならではの強みを活かしつつ制作を進めていくことで、かけがえのない作品になりました。」
とコメントしてくれています。
ICTコンテストの入賞作品は公式ホームページより閲覧することができます。(リンク先は別ページが開きます)
ぜひ、ご覧ください!
後日、学校に戻ってから3人で写真撮影を行いました。
チームは3年生がいるため今年度で解散してしまいますが、
それぞれグラフィックデザインやウェブデザインについて学びを深めていきたいと、目標を話してくれました。
今後も活躍を期待しています!
【企業連携授業】Photoshopの似顔絵制作
1年情報電子概論の授業において、株式会社Wacom様とコラボ授業を行いました。
講師は、有本様と伊藤様をお迎えし、有本様とはオンラインでご教授いただきました。
授業の内容は、「似顔絵制作」!
ここで、本校情報電子科 の授業で使用した設備を紹介します。
- 液晶ペンタブレット Wacom One (DTH134)
- ソフトウェア Adobe Photoshop 2023
※ デスクトップPCが配備されている実習室(3部屋)には、液晶ペンタブレットが配備されています。
似顔絵は自分の顔写真を使って、Photoshopで描いていきます。
工程は、4工程です。
1 線画 → 2 陰影 → 3 着色 → 4 ハイライト
生徒たちが1番苦労していたのは、線画です。
ただ”なぞる”のではなく必要な線を取捨選択し、線の太さに強弱をつけて形を表現するのに2時間かかっていました。
また、陰影はグレーの濃淡で表現し、着色後に合成モード「乗算」を使ってなじませていました。
着色をつける際には、1色でべた塗りするのでなく、ぼかしながら肌に赤みを入れて温かみのある塗り方を工夫していました。
みんなが丁寧に描いている様子が見れます。
完成まであとひといき!
4時間という短い時間でしたが、お二方の丁寧なご指導のおかげで生徒たちは作品を制作することができました。
貴重な機会を頂き、ありがとうございました。
[おまけ]
講師の先生には、情報電子科若手職員の似顔絵を描いていただきました。
本人にそっくりで、完成が待ち遠しいです!
情報電子科のコース別インターンシップ①(屋内編)
本日は、情報電子科の校外学習について投稿します。
情報電子科では、2年生で情報デザインコース(CG・デザイン・WEB等)と情報インフラコース(制御・通信等)に分かれます。
1年生から履修している実習で「CG」「制御」「通信」の3本柱について2ローテほど順繰りに学んで、興味の持った分野を進路活動も兼ねて深く実践的に学べるよう、2年前から学科内コース制度を取り入れました。
実際に、各分野を色々学べるようになり、学習行事も豊富になったなかで、コロナ前に本学科で実施していたインターンシップも復活しました
本年度の情報インフラコースのインターンシップは、令和6年12月16日に株式会社ミライト・ワン様ご協力のもと、実施しました。
特編の放課後を利用して、市川の研修センターに向かいます。電車で最寄り駅まで向かうと、送迎バスを出していただきました。
研修センターは、構内から屋外作業まで学べる充実した設備が魅力で、企業研修でも利用される本格的な場所でした。門構えからの風景を見たとき、どれをやるのだろうと生徒もドキドキしたのではないでしょうか。
インターンシップでは、会社・業界説明をはじめ、学生の安全を第一としたなかで可能な限りの研修体験をさせていただきました。
関連企業からの説明を受けられる準備もしていただいており、会社や通信関係職種についても多くの情報を学ぶことができました。
VRを利用したKY(危険予知)活動は、企業の研修でも利用されるもので、VRとわかっていても怖がる生徒が続出しました。
KY活動では昨年度情報電子科を卒業した飯嶋さんがサポートして下さいました。元々頼もしい生徒でしたが、こう現役生をサポートしてくれる姿はより頼もしく感じられました。
企業・業界説明の各ブースでは、一概に「通信」と言っても、想像も難しい関連業界のお話まで学部ことができました。ヘルメットに防寒着に空調服と、技術の進化は作業を快適にすべく着実に日々進歩していました。
会社・業界・仕事内容について様々なことを学ばせていただきましたが、屋外の研修も負けず劣らず、学校では学べない通信業界ならではをたくさん実体験させていただきました。
屋外編に続きます。
第62回技能五輪全国大会「情報ネットワーク施工職種」 若年優秀技能者賞 受賞
第62回技能五輪全国大会「情報ネットワーク施工職種」に出場した情報電子科2年生の中村心美さんに、NPO法人 高度情報通信推進協議会より「若年優秀技能者賞」が贈られ、受賞しました。
関係の皆様、誠にありがとうございました。
7月から11月の全国大会まで休日も返上して練習した努力と、技能が認められたことを励みに、次回の全国大会出場に向けても頑張ってください。
冬の体験授業のご案内
皆さんこんにちは! 情報電子科3年生の課題研究「企画デザイン班」と「競技班」です。
私達「企画デザイン班」と「競技班」は授業の一環として 12月27日(金) に体験教室を行うことにしました。
体験教室は「オリジナル小物入れをデザインしよう!!」「同軸ケーブルを成端してテレビを点けてみよう!!」という2つを用意しました。どちらか好きな1教室を選んで参加することができます。
小学生から大人の方まで参加いただけます!
受付時間は9時20分から9時45分まで、開始時間は10時、終了時間は12時の予定です。
ポスター下の応募フォームより申込ができます。皆様のご応募、お待ちしております。
何かご不明な点があれば、本校・情報電子科の先生までご連絡お願いします。
TEL 048-958-2331
<体験概要 (全2教室)>
■[デザインコース] オリジナル小物入れをデザインしよう!!
【概要】自分の思い描くものが形になる!
冬をテーマに小物入れを自由にデザインしよう!!
【定員】10名
■[通信コース]同軸ケーブルを成端してテレビを点けてみよう!!
【概要】テレビを自分で点けれる!?
世の中にあるケーブルの中でも昔から使われ続けている同軸ケーブルを
自分で成端しテレビを点けてみよう!
【定員】4名
【応募フォーム】
( デザインコース) → https://forms.gle/cndJEii7srpfPuei8
(通信コース) → https://forms.gle/eXWQCwgt3AiJ5Gfk6
第62回技能五輪全国大会「情報ネットワーク施工職種」各課題レポートと結果報告
令和6年11月23日(土)・24日(日)に、愛知県国際展示場を会場に行われた第62回技能五輪全国大会の情報ネットワーク施工職種に、情報電子科2年生の中村心美さんと、1年生の佐藤優真さんが出場しました。
情報ネットワーク施工職種は本校生徒2人を含め、24名(今回は企業選手20名・学生選手4名)の選手が6つの競技課題を2日間で競い合い日本一を決定します。
中村さんは6月に行われた学生の予選会(過去記事リンク)を、佐藤さんは4月に行われた企業の予選会(過去記事リンク)をそれぞれ突破し、全国大会の切符を手にしました。
前回の全国大会(過去記事リンク)から国際大会を見据えた競技課題や採点基準が少しずつ採用されたことから難易度が上がりましたが、今回も難しい競技課題でした。
訓練は中村さんの出場が決まった6月から11月までの5ヶ月間、授業が終わった放課後や休日を返上し、一つの訓練スペースを2人でローテーションしながら、ほぼ毎日行ってきました。
ここからは各課題のレポートと最後に結果報告をさせていただきます。
大会初日は5つの競技課題が行われました。
【競技1】
WiFiルータやスマートプラグ(コンセント)、Webカメラを設置・設定し、インターネットを経由してプラグやカメラをタブレットで遠隔操作する通信環境を構築する、競技時間30分の課題です。
学校で訓練している時もカメラの設定・接続が上手くいかないことが多く、一番心配な課題でした。嫌な予感はしていましたが、大会当日はタブレットがWiFiルータに接続できないなどのトラブルに見舞われ、2人とも目標達成にはなりませんでした。
【競技2】
光ケーブル線路・ツイストペアケーブル線路の障害を発見しその原因を探る、競技時間30分の課題です。
この課題は各線路を測定する計測器を使用しながら行ないます。学校では所有していないため、メーカー様にお願いをして計測器を借用したり講習を行っていただきながら訓練を進めてきました。しかしながら「障害」に関する様々な専門知識は学生の範囲を大きく超えており、この課題についても目標達成にはなりませんでした。
ここまで上手く進まないと選手のモチベーションが下がってしまうのではないかと心配してしまいます。ですが「すべてが上手くいくことは少ない、気持ちを切り替えて次に臨む」ことを訓練のときから選手には伝えてきました。それがあってか、この後の競技から力を発揮します。
【競技3】
ツイストペアケーブルにモジュラコネクタを成端するスピードと正確さを競う、競技時間20分の課題です。
この課題は2人が出場した予選会でも実施され、学校でも時間をかけて訓練してきました。
ツイストペアケーブル(LANケーブル)の両端にプラクを施工したもの、ジャックを施工したものを合わせて1リンク(1本)と数え、リンク数を競います。訓練での最高リンク数は中村さんが16リンク、佐藤さんが21リンクを成端していました。
プレッシャーもあったと思いますが、中村さんは15リンク、佐藤さんは20リンクを成端でき、この課題はほぼ完璧に目標達成できました。(中村さんは17リンクが目標だったので「ほぼ」を付けました)
【競技4】
光ファイバ心線の融着接続及びトレイ収納のスピードと正確さを競う、競技時間30分の課題です。
この課題は昨年の全国大会で本校の選手だった中村さんのお姉さん(4月に社会人になり今回技能五輪選手として出場。NTT様コラボ時の紹介リンク)が、学生で初めて全接続をして会場が沸いた課題です。中村さんも佐藤さんも「お姉さんが学生でもできることを証明している」と言って全接続を目標に訓練してきました。
光ファイバを接続するときは断面が鏡のように綺麗で、左右がきちんと向き合っていなければなりません。断面が少し欠けてしまったり、小さなゴミで上手く向き合わなかったりすると機械が止まってしまい時間内に終えることが難しくなります。繊細な作業を必要とする課題です。それでも2人とも訓練中に1回は全接続を経験していましたので、全力で臨みました。
作業後の損失測定で減点箇所があり完璧とはいきませんでしたが、中村さんは48接続(あと1本)、佐藤さんは全接続することができました。目標達成の度合いは各選手で分かれるところです。
さてここで、紹介したい学生がいます。選手の心の支えと競技準備などのために、今年の学生予選会で3位を獲得した堀さん(過去記事リンク)を同行させました。堀さんも通信関係に強い関心があり、是非この大会を観て・感じてもらいたくて参加をお願いしました。準備・後片付けは勿論、選手が休憩している時の声掛けや気配りは男性指導員にはできないこともあり本当に助かりました。
堀さん自身もすでに来年の学生予選会に向けて準備を始めており、楽しみな学生です。
課題レポートに戻ります。
【競技5】
構内にある複数の建物を想定し、これらをメタルケーブルで繋げる配線設備の構築と品質を競う、競技時間180分の課題です。
「メタル構内課題」と呼ばれ、課題レベルが難易度が低い(決して低くはないのですが)レベル1から難易度が高いレベル3まであり、選手が自分の力に合わせて選ぶことができます。
今回この課題は使う部材が大きく変わりました。例えばケーブルですが少し太く曲げにくいものになりました。課題レベルによっては「1本20mを4本、これを複数使う」ため、配線作業のときにとても重たくなることもあります。技能に加えて体力も必要とします。
中村さんは全国大会は初出場ともあり、レベル1の完成を目標にしました。佐藤さんですが全国大会は3度目であること、自身がメタルケーブルの施工を得意としていることからレベル2(おもに企業の1年目の選手が行う)に挑戦しました。
冒頭でも述べましたが構内課題に関しては訓練スペースが1つしかないため、2人には十分な訓練をさせてあげられなかったことを申し訳なく思っています。
体力不足など心配することもなく中村さんはレベル1を、佐藤さんはレベル2を完成させ目標達成できました。(佐藤さんは一部の測定を省きましたが、それは予定通りなので「よし」とします)
また競技前日に課題公開されてから、佐藤さんは最初の配線作業(ケーブルをどうやって取りまわすか)のシミュレーションを何度もしていたのが印象に残っています。最初でつまずかなければ何とかなるという自信と、こちらがすべてを言わなくても自分で考え動けるようになったことにとても嬉しく・頼もしく感じました。
ここまでが競技1日目の課題レポートになります。
中村さん・佐藤さん・堀さん、一日お疲れ様でした。明日が最終二日目となります。泣いても笑っても明日が最後です。笑って帰れるように、この後美味しいご飯を食べにいきましょう。
競技二日目になりました。最後の課題レポートです。
【競技6】
構内にある複数の建物を想定し、これらを光ケーブルで繋げる配線設備の構築と品質を競う、競技時間180分の課題です。
「光構内課題」と呼ばれ、課題レベルも1から3まであります。この課題は2人ともレベル1で挑戦しました。光ケーブルの中には、「光ファイバ」と呼ばれる髪の毛ほどの細いガラスでできた心線が入っています。「光ファイバ」は引っ張りには強いのですが、曲げには弱く折れてしまうことがあるため、作業は繊細に行わなければなりません。また光ケーブルの外側は硬い樹脂でできているため、光ファイバを取り出すときにこの樹脂を手際よく剥がなければなりません。
訓練では中村さんはこの樹脂を剥ぐ作業に時間がかかってしまい、競技時間ギリギリで終わることが多かったため不安がありました。しかし競技前に中村さんから「前半はここまでやりきります」と力強い言葉があり、それを信じて競技を見守りました。
途中、光が通らずやり直す姿もありましたが、本人から申告があった以上に作業が進み、予想よりいい状態で前半を終えることができました。後半は時間にも余裕ができ、こちらが心配することなく競技を終えました。作業後の満面の笑みを見て「本番での強さ」に驚かされてしまいました。中村さんも佐藤さんも課題を完成させ目標達成ができました。
結果報告になります。
学生2人はメダルには届きませんでした。それでも2人は技能五輪全国大会という大舞台でやり遂げたことを誇りにしてください。「技能五輪の借りは技能五輪で返す」の意気込みで再挑戦して欲しいと思っています。また「次は私が全国大会に出る」というライバルの登場も期待しています。
また今回、日本一になったのは昨年度中村優希選手の入社した企業の女性選手でした。情報ネットワーク施工職種では初めてのことで、この職種を目指す女性選手にとって励みや目標になると思います。
最後に、2人を応援していただいた皆様、ありがとうございました。皆、笑顔で帰ることができました。(帰りの新幹線では皆寝ていましたが)
情報電子科では「情熱が努力に、努力が実力に」を一つの目標に生徒を育成をしています。今後とも多くの皆様にご支援いただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
情報電子科 秋の体験教室のご案内
情報電子科では、11月16日(土)に体験教室を実施します。
今回は教室を2つ、ご用意いたしました。なお各教室には定員があります。
※1 時間などの詳細は、受付フォームに記載してあります。
※2 工具等を使用します。小学生以下の場合は保護者同伴でお願いいたします。
下記のGoogleフォームのアドレスから、ご応募ください。
<アドレス>
40周年記念誌中間発表データ公開とご意見の募集
課題研究デザイン班で、本校40周年記念誌の制作に取り組んでいます。
生徒主体の制作をベースとするなかで、多くの方からの感想やご意見をフィードバックして、より良いものを制作したいと考えております。
このことを踏まえ、先日の文化祭一般公開日で記念誌中間段階のものを先行発表・公開をさせていただきました。
お時間を割いていただき、見てくださった方やご意見をくださった皆様、本当にありがとうございました。
引き続き、多くの方からの感想・ご意見をいただきたく、下記に中間発表データとアンケートフォームのリンクを掲載しました。
生徒も一生懸命作っておりますので、何卒ご協力お願い申し上げます。
・中間作品リンク(左の見出しをタップ、もしくは下記URLをブラウザにペーストしてください)
https://misato-th.spec.ed.jp/wysiwyg/file/download/136/23073
・中間作品アンケートフォーム(左の見出しをタップ、もしくは下記URLをブラウザにペーストしてください)
https://forms.gle/3tHUZddFe7nwMgnf9
【イベント】埼玉フェアでワークショップを開催決定!
9/12-9/16に越谷レイクタウンで行われる埼玉フェアにおいて
9/14(土)10:00~12:30までワークショップを行うことになりました!
体験できるワークショップは【缶バッチ製作体験】になります。
液晶ペンタブレットを使って自由に絵を描いてもらいその場ですぐに缶バッチとしてお持ち帰りできます
当日は10時より整理券を配布し、先着8名様限定でのワークショップになります。
ワークショップは、レイクタウンmori 木の広場付近の通路で行います。
三郷工業技術高校ののぼり旗を目印にお越し下さい。
本校生徒が一生懸命丁寧に取り組んでおりますので、温かい目で見守っていただければ幸いです。
ご参加お待ちしております!!
【ウェブデザイン】始業式で表彰されました
9/2に行われた始業式で第19回若年者ものづくり競技大会 敢闘賞について全校生徒の前で表彰を受けました。
大きな賞状とメダルを授与され、多くの教員・生徒から称賛を頂きました。
ちなみに、生徒からは
「敢闘賞なのがとても悔しい。次の目標を見つけ、頑張りたい。」
と、既に次のコンテストに目標を定め活動しているようです。
また、後輩育成にも力を入れ、コンテストは1,2年生とチームを組んで挑戦しています。
ぜひ入賞目指して研究を続けてほしいです!
ものコン電子回路 関東大会 出場!
8月9日に関東大会に向けたものコン講習会が 浦和工業で行われました。
ものコン埼玉県予選で入賞した2名と2年生1名が参加しました。
関東大会では、埼玉県予選に比べると、制御をしなければならない基板が1枚増えいます。
モータを制御はあまりしたことがなかったので、試行錯誤しながら楽しそうに制御していました。
そして8月20日に行われたものづくりコンテスト電子回路組立部門 関東大会に出場しました。
埼玉予選会で推薦を受けた2名が大会に出場し、生徒1名がサポーターとして見学をしに行きました。今年度は群馬県での開催で、生徒も遅刻することなく早めの行動をとっていました。
150分の中で、"回路図作成"、"基板のはんだ付け"、"プログラミング"と3つの分野に分かれた課題に取り掛かります。
埼玉県予選に比べると、難易度も上がっています。
結果は3年生が7位、2年生が11位でした。
残念ながら入賞はできませんでしたが、2名ともベストを尽くして頑張っていました!
今回の経験を今後に活かしていきたいですね!
【専門学校日本デザイナー学院様とコラボ】イラスト講習会を開講!
夏休み中ではありますが、課題研究のコンテスト総なめ班と映像技術部の有志あわて11名を対象にイラスト講習会を開講しました。
講師は、専門学校日本デザイナー学院様より 太田 和敏先生(マンガ家・イラストレーター)と神作 英樹様をお招きし、プロの講師から直接ご指導をいただきました。
はじめは緊張した面持ちの生徒でしたが、お二方の気さくな関係や生徒一人ひとりへの丁寧なコミュニケーションに打ち解け、和やかな雰囲気で講習会を実施できました。
また、お話を伺っていたところ、太田先生は工業高校出身という接点がありました!
工業高校の最新設備に驚かれつつ、昔と変わらないところにも懐かしさを感じていただき、工業高校トークに花が咲きました。
授業は座学からはじまり、実技の時間では実際にイラストを描くことを挑戦しました。生徒たちは集中していたため、2時間は「あっという間」に過ぎていきました。
そして、最後に太田先生より講評をいただきました。
講習会終了後も、生徒たちに絵のアドバイスや激励をいただき、とても充実した時間を過ごしました。
このような貴重な機会をいただき、ありがとうございました!
本校情報電子科では、液晶ペンタブレットや豊富なアプリケーション(AdobeCC、CLIP STUDIO、Maya、Unityなど)の設備を活用して講習会を行っています。
本学科職員が実施したり、講師をお招きしたりと形は様々ですが、授業以外の時間を活用して生徒のスキルアップの支援をしています。
本校の設備や授業の雰囲気を体験できる体験入学が、9月21日(土)に行われます!
今年の体験入学は3展開で実施予定です。
コース名 | 定員 | 内容 |
CG・デザイン | 15名 | 液晶ペンタブレットを使った3DCGモデリング |
コンピュータ制御 | 10名 | メロディICを使った電子工作 |
情報ネットワーク | 10名 | LANケーブルの製作 |
下記リンクから申し込みページにアクセスできますので、ぜひご参加ください!
祝入賞!ものコン電子回路 埼玉県予選!
ものづくりコンテスト電子回路組立部門 埼玉県予選会に参加しました。
8月5日に行われたものづくりコンテスト電子回路組立部門は、指定された入力装置を設計してはんだ付けを行う "回路組立" と、パソコンを使って基板の制御を制御する "プログラミング" を行います。ハードウェアとソフトウェアの知識が必要になるコンテストです。
"回路組立" と "プログラミング" の課題を120分という限られた時間の中で解いていきます。
昨年度は4名の参加でしたが、今年は7名もの生徒が参加しました!
(1名は情報技術科の生徒)
埼玉県内の工業高校から30名近くの生徒が参加していましたが、
結果として2年生が最優秀賞、3年生が優秀賞を受賞いたしました!
この2名は8/20に行われた関東大会に参加しました。
また、今年度も1年生がコンテストに参加してくれましたが、今後もたくさんの生徒が活躍できるようにしていきます!
情報電子科では「制御」分野の実習の中で、今回のコンテストに必要な "回路組立" と "プログラミング" について取り扱っています。
学校説明会などでも、「不器用だから授業についていけるか不安」「はんだ付けは苦手なので不安」などの相談を受けることがありますが、授業も実習も先生たちが全力でサポートしています!
ぜひ体験入学に参加してみてください!⇒参加申し込みはこちらから
経験もなく入学した生徒が、1年後に同じ基板を作ったものを見せて貰いましたが、同じ生徒が作ったと思えないほどの作品でした。⇒
放課後も実習室が利用できるなど、頑張る生徒が成長できる環境を随時整えています!
【学校公開講座】ものづくり教室2024・夏
ものづくり教室 開講!
今年もものづくり教室が開校されました!!!
今年はピカL君を作ろう!とオリジナル名刺を作ろう!の2講座を開講しました!
①ピカLくんを作ろう!
~自分でも作れる光の三原色キット~
電子部品をはんだ付けしながら、光の三原色をだすキットを作りました。
なれないはんだ付けの作業でしたが、中学生も楽しそうに手を動かしてました!
②オリジナル名刺を作ろう!
~自分でも作れるコミュニケーションツール~
ロゴと詳細を入力し、オリジナルの名刺を作りました。
色合いやバランスなど悩みながらも素敵な名刺が完成してました!
中学生の皆さんのモノづくりをしている姿かっこよかったです!
次回予告!
9月21日 学科体験入学があります!
申し込みはこちらから!
【敢闘賞受賞】第19回若年者ものづくり競技大会の結果報告
7/31、8/1の2日間にわたり群馬県で第19回若年者ものづくり競技大会が行われました。
今回本校で初めて、ウェブデザイン部門の予選を勝ち抜きこの大会に参加し
見事、敢闘賞に入賞することができました!!
以下、大会の様子を報告していきます。
若年者ものづくり競技大会とは…
若年者ものづくり競技大会は、職業能力開発施設、工業高等学校等において技能を習得中の若年者(原則20歳以下)であり、企業等に就業していない者を対象に、技能競技を通じ、これら若者に目標を付与し、技能を向上させることにより就業促進を図り、併せて若年技能者の裾野の拡大を図ることを目的として実施する大会です。
つまり、20歳以下の学生による技術を競う全国大会です!!
ものづくりに大会があったなんて知らなかった!という驚き、とても共感します。(私も参加するまで知りませんでした)
ウェブデザインの技能は…
ウェブ技術におけるウェブデザイン技能とは「ウェブ上のインタフェースや情報の整理・設計・構
築を行いユーザーに最適な形で提供すること」と定義する。ウェブデザイン職種競技では、競技課
題に基づき、ウェブサイトの設計・構築に関わる技能について競技を行う。
要約すると、HTML,CSS,JavaScriptを使ってウェブページを作る技術を競いあいます。
まず大会会場は、広い展示場スペースを区切って使用しています。
PCが並ぶスペースがあるなか、後ろでは電子回路(はんだづけ・プログラミング)や電気工事をしていたり、奥では木工加工や車の整備など様々な職種の大会の様子を見学できます。
ウェブデザインは2つの課題を2日間で行い、最後にプレゼンテーション(発表)を行って終了します。
1つ目の課題は、JavaScriptによるゲーム制作です。
基本的なJavaScriptの知識とvueやreactのライブラリ技術を活用して制作を行います。
2つ目の課題は、マーケティングページ(ウェブページ)の制作です。
HTML,CSSを中心にお客様(企業)のHPを制作します。
そしてそのウェブページに対してプレゼンテーションを行います。
プレゼンテーションは、ロゴデザインやウェブページのコンセプトや仕様の説明をしながらお客様のニーズに応えていきます。
全てが初めてづくしで右も左もわからず、過去問も練習できず、大会までの期間は不安で何度も心が折れました。
それでも担当教員と二人で、朝から夜まで本番を想定した練習を重ね、課題に文句と愚痴を言い合いながら、
「やるだけやる!」「力を出し切ることを目標にしよう!」
この2つを胸に大会に挑戦しました。
最後の時間まで必死にノートに向かい考える姿は、今大会会場の「ここ」でしか見れない努力の形です。
まだまだウェブデザイン技能部門の躍進は続いていきます!
新たな後継者も見つかり練習の日々がスタートしています。そして次のコンテストに挑戦中です。
今後の活躍にもご期待ください!!
第19回若年者ものづくり競技大会ウェブデザイン部門出場!
本日7月31日(水)群馬県高崎市のGメッセ群馬にて、第19回若年者ものづくり競技大会ウェブデザイン部門に、3年6組情報電子科の渡邉光さんが出場しました
高崎駅前は、なかなか都会な雰囲気です。
どこかの中継でしょうか。
会場入り。
先生もそわそわ。
選手ブースです。
準備時間に、技能五輪国際大会エキスパート(日本1位)の方にビビらず、質問する様子。
中継されている模様。
作業画面もWi-Fiでモニタリングできる先進的なシステムで、選手のドキドキが伝わるようです。
刻一刻と迫る終了時間。
難易度も非常に高く、学校もノウハウがほとんどない状態から始めて、今日まで先生と二人三脚で、時間も惜しまず一生懸命頑張ってきました。
学科職員もドキドキしっぱなしですが、引率教員からの報告を待ちたいと思います。
また、別途詳細をお伝えできる機会があれば、ホームページやインスタなどでお伝えします
情報ネットワーク施工職種 学生日本一決定戦2024 結果報告
6月26日(水)に東京ビックサイトを会場に、第62回技能五輪全国大会「情報ネットワーク施工職種」の予選会を兼ねた「学生日本一決定戦2024」が開催されました。
「情報ネットワーク施工」とは、電話回線やインターネット回線など私たちの生活になくてはならない「情報通信の配線設備を作り上げる技術」のことで、これを競う学生の全国大会が「学生日本一決定戦」です。
4回目の挑戦となりますが、今回は新人を含む選手3名と学生指導員1名で参加しました。まずは選手紹介をさせていただきます。
1人目の選手は、田中恋夢さん(3年生)です。
昨年度、NTT東日本様の施設をお借りして実施した本校の通信系プレ競技会に、このあと紹介する中村さんとペアを組んで参加しており、自ら「学生日本一に出場したい」と申し出てきた生徒です。
2人目の選手は、堀なつきさん(2年生)です。
4月に行われた学科内技能競技会の練習をしているとき、「せっかく練習してるのだから学生日本一の出場も考えてみたら」と背中を押したら「頑張ります」と言ってくれた生徒です。
田中さんも堀さんも、普段の放課後は部活動や生徒会を一生懸命頑張っています。
また2人から情報配線施工技能検定2級の学科試験を受験したいと申し出があり、これについても勉強を始めることになりました。
普段でも多忙なうえに試験勉強が増え、多くのことを両立する毎日が続き、本格的に学生日本一の訓練ができるようになったのは6月に入ってからです。
2人は、このような限られた時間の中で必死に練習してきた努力家です。
3人目の選手は、中村心美さん(2年生)です。
堀さんと同じクラスで、早くから通信系の勉強や作業に興味を持ち、唯一、昨年度(1年次)学生日本一に出場経験がある生徒です。
初出場の大会では惜しくも賞を逃し、辛い思いを経験したと思います。「学生日本一の借りは、学生日本一でしか返せない」と、この1年間相当練習を積んできました。先の2人に優るとも劣らない努力家です。
学生日本一決定戦は、メタル課題(LANケーブル作成のスピード競技)と、光課題(光ファイバケーブルを使用した配線課題)があります。
なお、光課題は当日に変更が加えられます。そのため指導する側は予想される変更箇所を洗い出し、課題を作成して選手に訓練させます。
今回学生ではありますが、学生日本一3連覇(2021~2023)の佐藤優真さん(1年生)にも指導員をお願いしました。(選手の皆さん、指導員からの難しい課題もあったと思いますが、よく頑張りました。)
また、今回初の試みとして決定戦が平日開催であることと、メタル課題が本校の昼休みの時間に当たっていたことから学科の実習室をパブリックスペースとして開放しました。ビックサイトの会場と実習室をオンラインで繋ぎ、競技の様子を大型スクリーンで写して、学校にいる同級生や先生方に見てもらえるようにしました。
あとで伺ったのですが、多くの同級生や先生方が声援を送っていたとのことでしたので、この場を借りてお礼申し上げます。応援ありがとうございました。
さて、2つの課題と向き合った選手達ですが、すべてが順調に進んだ訳ではありません。ですが、3人とも課題を最後までやり切ることができました。何にでもミスは付きものです。大事なのは、ミスをした後、どれだけ自分の気持ちを切り替えて競技を続けることができるかです。技術や技能ばかりではなく、この訓練期間は精神的にも選手達を成長させてくれたのだと実感しました。
選手それぞれが感じた今回の思いは、今後の努力目標にしてください。選手の皆さん、大変お疲れ様でした。
お待たせしました。
大会結果ですが、中村心美さんが1位・堀なつきさんが3位・田中恋夢さんが優良賞を受賞しました。
そして中村心美さんは、11月に行われる第62回技能五輪全国大会「情報ネットワーク施工職種」の学生枠の1名に推薦されました。おめでとうございます。堀さんや田中さんの分まで頑張ってください。
また4月に富山県で行われた企業選手枠の予選会で、佐藤優真さん(1年生)も全国大会に推薦されています。本校から2名の選手が日本の最高峰ともいえる大会へ出場します。
引き続き、応援よろしくお願いします。
余談ですが、この「情報ネットワーク施工職種」は技能五輪国際大会の競技職種になっており、今年9月にフランスのリヨンで開催されます。日本のお家芸ともいえる競技で、現在9連覇中です。
最後に学科紹介をさせてください。
ここまで読んでいただくと「選手の才能」と思った方もいるかもしれません。しかし3名の選手は、最初からできたのでは(天才型では)ありません。
選手紹介でも述べましたが、やるべきことはしっかりやりつつ、それでも自分の時間を課題のために使ってきた努力型なのです。
人は好きなことであれば努力を惜しみませんし、だからこそ上達するのです。
情報電子科は通信系以外にも、CG・デザイン系・コンピュータ制御系など、さまざまなことが勉強できる環境と、皆さんの努力に最後まで付き合ってくれる先生方が揃っています。
「情報電子科ってどんな学科だろう」「情報電子科でこんなことやってみたい」と思っていただけたら、是非一度、本校へ足を運んでみてください。