日誌

新規日誌2

離任式 校長あいさつ及び離任された先生方の紹介

 みなさん、こんにちは。

 本日は、離任式ということで、この3月をもって他校にご栄転となった先生方22名のうち、5名の先生方が、大変お忙しい中にもかかわらず、みなさんのために、ごあいさつにお越しくださいました。

 先生方におかれましては、この後、順に、お一言ずつごあいさつを頂戴したいと存じますが、その前に、私の方から簡潔に、先生方を紹介させていただきます。恐れ入りますが、お名前をお呼びいたしますので、その場でご起立をお願いいたします。

 はじめに、数学科の徳山理先生でございます。本校には8年間ご在職いただきました。授業では、問題解決のため、生徒同士で話し合わせたり、教え合わせたりする指導が好評でございました。昨年度は2年4組の担任を務めるとともに、テニス部を指導し、部員を県大会に出場させました。進路指導部では学年の進路担当とともに、進学指導の担当としても活躍され、進学希望者向けの説明会や模試など、進学指導の充実にご尽力くださいました。現在は、杉戸農業高校にてご活躍でございます。

 続きまして、英語科の小林寛幸先生でございます。本校には3年間ご在職いただきました。授業では冒頭でこの日の課題を黒板に明示し、学習活動の見通しを持たせたことにより、多くの生徒が集中して学習活動に取り組むことができました。教科では英語検定の担当として、また、部活動ではハンドボール部の顧問として、毎日遅くまで、生徒の指導に携わってくださいました。常に生徒のそばで指導されている小林先生の姿勢は、大変すばらしいと感謝しております。現在は、鴻巣女子高校にてご活躍でございます。

 続きまして、情報電子科の水村翔先生でございます。本校には1年間ご在職いただきました。学習指導では、コンピュータ・グラフィックに関する専門知識・技術を活かし、ICTを活用した授業が好評でございました。ラグビー部では、放課後や土日の練習や試合を通した心身の育成に取り組まれました。教務部では、アンケート集計、統計処理等を担当されたほか、学校ホームページの運営も行い、生徒募集にも尽力されました。現在は、大宮工業高校の電子機械科でご活躍でございます。

 続きまして、情報電子科の手代木茂篤先生でございます。本校には1年間ご在職いただきました。情報電子実習や課題研究では、制作過程において、VRなど様々な技術を提案してくださいました。また、振り込め詐欺防止ポスターは、吉川警察署から感謝状をいただき大きく報道されましたが、制作に協力するためご尽力いただきました。山岳部では顧問として、生徒の相談役を引き受けてくださいました。現在は、越ケ谷高校にてご活躍でございます。

 続きまして、情報電子科の吉岡鉄馬先生でございます。本校には1年間ご在職いただきました。実習助手として、計画的な実習準備や補助資料作成などを積極的に行っていただいたほか、工業技術基礎や情報電子実習、課題研究では、情報技術に関する専門知識・技術を活用し、的確な実技指導を行ってくださいました。また、卓球部顧問として、放課後の練習に意欲的に参加し、生徒の意欲向上に努めてくださいました。現在は、浦和工業高校で、教諭としてご活躍でございます。

 それではこの後、徳山先生から順にお一言ずつごあいさつを頂戴いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

第1回PTA・後援会理事会 校長あいさつ

 みなさん、こんにちは。

  本日はお忙しい中、本校PTA・後援会第1回理事会にご出席くださいましてありがとうございます。校長の山本でございます。本校二年目となりました。どうぞよろしくお願いいたします。

  この春の人事異動で、教頭と事務長の異動がございましたので、ご紹介いたします。

  まず教頭でございますが、前任の櫻井は、春日部工業高校の教頭として転出いたしました。後任の関根利夫教頭でございます。お隣の三郷特別支援学校教頭からの異動でございます。教科は工業で、以前、本校の情報電子科に所属しておりました。工業と特別支援教育の双方に精通しているということで、大変心強く思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

  次に事務長でございますが、前任の岡は、宮代高校の事務長として転出いたしました。後任の櫻井由紀子事務長でございます。大宮中央高校事務室の、職名は課長からの異動でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

  さて、本校も平成30年度がスタートいたしました。235名の新入生を迎えて、オリエンテーションや部活動の体験入部の期間も終わり、学校は大変にぎやかになってまいりました。特に、今年の新入生は、女子が25名、うち情報電子科は、40名中18名が女子ということで、新しい時代を迎えている感じがいたします。しっかりとサポートしてまいりたいと存じます。

  また、昨年度は空調設備の設置ということで、PTA・後援会の皆様には物心両面にわたり、大変お世話になりました。今年度は、懸案であった体育館の大規模改修の予算が付いたため、今年度中に改修工事が入ります。詳細は未定ですが、現時点では7月上旬から、来年の1月一杯までの工事期間を見込んでおります。保護者の皆様におかれましては、体育館で活動していた部活動の活動場所が校外の施設になるなど、ご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

  さらに、これまで行ってまいりました、一斉メール配信についてでございます。このたび、県のほうで、「ポケットブックまいたま」というスマートフォンアプリに、この一斉メール配信機能を新たに付加したということで、本校といたしましても、使用料が無料というランニングコストの観点も含め、新たなシステムに移行することとし、過日通知をお渡しいたしました。

  ところが、システムの準備が不十分であったことから、アプリへの登録がうまくできないという不具合が発生してしまいました。ご迷惑をおかけしております。改めてお詫び申し上げます。

  現在、来月からの本格稼働に向け準備中でございます。今しばらくお待ちくださいますようお願いいたします。なお、復旧までの間、緊急連絡等につきましては、本校のホームページにて発信してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

  私からは以上でございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

対面式 校長あいさつ

 みなさん、こんにちは。

 今日は、対面式ということですので、一言あいさつを申し上げます。

 2、3年生のみなさん。待望の新入生が入学しました。本校の伝統のバトンを引き継ぐ大切な後輩です。みなさんが改めて先輩であることができるのも、この新入生があってこそです。ぜひ、大切に面倒を見ていただきたいと思います。

 1年生のみなさん。入学式でもお話ししましたが、みなさんは、本校の歴史の34ページ目に、その名前と足跡が刻まれることになりました。上級生とは学科の活動や生徒会活動、部活動や様々な行事で活動を共にします。一日も早く学校に慣れ、本校の一員として、本格的に活動してもらいたいと思います。

 ところで、新入生のみなさんには、すでにあるミッションが課せられています。それは、みなさんの後輩、みなさんに続く35期生を獲得するという重要なミッションです。数ある高校の中から本校を選んでもらうためには、本校が、「楽しい学校」であることが欠かせないと考えます。

 本校が「楽しい学校」であるためには、まず何より、生徒である皆さん自身が、学校を楽しんでいることが必要です。

 「学校が楽しい」と感じることができる最も重要なポイントは、学校の勉強がわかるかどうかです。まずは、基本的な勉強を頑張ってください。そして、学科の活動や学校行事、特に部活動に積極的に取り組んで、みなさん自身が楽しい学校を満喫していただきたいと思います。

 合言葉は、「enjoy school days」 です。楽しんでいきましょう。

 以上で校長あいさつを終わります。

平成30年度 入学式 式辞

 爛漫たる春の装いの中、今年もまた、伝統ある埼玉県立三郷工業技術高等学校に、希望に満ちた新入生を迎える季節が巡ってまいりました。ただ今、入学を許可した皆さん、ご入学おめでとうございます。皆さんの入学を、教職員並びに在校生とともに、心から歓迎いたします。そして、保護者の皆様にとりましても、お喜び一入のことと拝察いたします。

 また、本日は、本校PTA・後援会会長 菊地智代美様をはじめ、多数のご来賓と保護者各位のご臨席を得て、平成30年度の入学式を挙行できますことは、私ども関係者一同、大きな喜びでございます。ご臨席を賜りました皆様に改めてお礼申し上げます。

 本校は、先端工業技術を学ぶことを目的として昭和60年に開校し、今年で創立34年目を迎える工業高校であり、この間、様々な分野で活躍される著名人やリーダーを輩出してきました。歴史と伝統のある本校の扉を皆さんは叩き、開かれました。そして、本校歴史の34ページ目に、皆さんの名前と足跡が刻まれるのです。こうした伝統ある学校で学ぶことに誇りと責任を持ち、3年間の生活を送ってほしいと思います。

 さて、本校に入学する新入生の皆さんに、改めて、本校の校訓を紹介したいと思います。ステージ右手の壁面をご覧いただきたいと思います。

 本校の校訓は、「正確に、はやく、美しく」です。

 信頼されるためには、仕事は正確でなければなりません。また、工業技術の進歩は極めてはやいため、常に創意・発想は豊かに、そして実行はすばやく、集会・授業など時間厳守、5分前の精神で行動し、提出物等の決まりはしっかり守ることが必要です。さらに、工業製品は美しくなければならず、それらを生み出すものづくりの現場も、常に整理整頓が行き届いていることが求められています。本校の校訓は、将来、社会で信頼される技術者となるために、身に付けてもらいたい点をまとめたものとなっております。

 こうした校訓の精神は、時代を超え、先輩から後輩へ受け継がれながら、在校生一人ひとりの中に、本当にしっかりと生き続けています。学校全体に、「正確に、はやく、美しく」が浸透し、校風となっていますので、皆さんも先輩に負けずに、学校生活のあらゆる場面で、この校訓を心がけていただきたいと思います。

 もう一つ、本校で学ぶにあたってお伝えしておきたいことは、これからの社会は、どれだけ勉強したか、あるいは多くの知識を持ったかではなく、何ができるようになったかが重視されるということです。そこで、本校では、何ができるようになったかといった力をつけることを、皆さんに求めていきたいと考えています。本校では、工業教育における学力保障の一環として、資格取得に力を入れております。一つの資格を取得することで達成感が生まれ、次の資格に挑戦する気持ちが生まれてきます。また、本校では、埼玉県高校生専門資格等取得表彰制度やジュニアマイスター顕彰制度により、卒業時には多くの資格を取得した生徒の表彰を行っております。平成29年度は、116名の卒業生が表彰されましたが、その表情はみな自信にあふれ、よい笑顔でありました。このように、学びに向かう力の育成や、自己肯定感を高める観点からも、資格取得は有効であると考えております。多くの皆さんが前向きに取り組み、卒業時には、一人でも多くの皆さんが表彰されることを願っております。

 最後になりましたが、保護者の皆様におかれましては、重ねてご入学のお慶びを申し上げます。この15年間、様々なご苦労があったかと存じますが、お子様をここまで立派にお育てになったことに対し、心より敬意を表します。

 本日、大切なお子様を確かにお預かりいたしました。必ずや、まだあどけなさが残るお子様を、大人の若者へと成長させることをお約束します。ぜひ学校のことを百パーセント信頼していただくとともに、家庭と学校との風通しをよくしながら、お子様の成長に向け、一緒に取り組んでいきたいと思いますので、ご支援・ご協力をお願いいたします。

 それでは、3年後の卒業式の際、ここにいるすべての生徒・保護者の皆様が「三郷工業技術高校に来て本当によかった」と思っていただけることを心から願い、私の式辞といたします。

 

平成30年4月9日

埼玉県立三郷工業技術高等学校長

山本康義

第1学期 始業式 校長講話

 みなさん、おはようございます。まずは、進級おめでとうございます。学年が変わると、新2年生は3階に、新3年生は1階にホームルームが移動します。窓から見る風景も、教室が変わるとまた異なって見えるのではないかと思います。

 3月13日に卒業式があって、皆さんの先輩は卒業したわけですが、情報電子科の卒業生が課題研究で取り組んでいた、中川水循環センターのPR動画が完成した、との県政ニュースが、3月27日に県庁のホームページに掲載されました。ニュースでは見どころとして「下水がきれいになる過程、仕組みを高校生の感性で料理番組風にアレンジ」とありました。動画のタイトルは「タガイと学ぶ下水料理教室-中川流域下水道PR動画-」といいます。YouTubeで視聴できるようです。

 この動画は、1月に行われた情報電子科の課題研究発表会で上映されたので、情報電子科の皆さんは見たことがあると思います。校長先生も初めて見たときは驚きました。県政ニュースにもありましたが、下水がきれいになる過程、仕組みを、料理番組のスタイルで説明しようという発想が、斬新だと思いました。実は、情報電子科では、外部講師を招いて、アイデア出しや、ブレインストーミングなどを用いて、アイデアを形にする手法を学んでいます。課題研究発表会では、この動画の制作過程の説明もありましたが、とてもクリエイティブ、創造的な学習環境であると感じました。

  さて、3年生の皆さんは、課題研究に取り組むことと思います。世間では、AI、人工知能が仕事を奪うと言われていますが、先ほど例に挙げた、下水の処理過程を料理番組で説明するというような「アイデアを形にする」ことは、人工知能にとっては、とても苦手な分野であるようです。今年の課題研究では、こうしたクリエイティブ、創造的な面がたくさん感じられるものに取り組んでいただきたいと思います。昨年度は他にも、電子機械科のロボットや、電気科の電動スケートボードなど、クリエイティブな取組が数多く見られました。皆さんの斬新な発想力に大いに期待しています。また、3年生の皆さんは、今日から始まる1学期の間、ぜひ無遅刻、無欠席、無早退の皆勤を目指してください。就職活動に際して、きっといいことがあると思います。

  2年生の皆さん、1年生のとき入部した部活動は、継続して活動していますか。3年生で行う就職活動では、部活動の加入の有無が、内定状況に大きく影響します。顧問の先生が新しくなっている部も多くあります。現在活動できていない皆さんは、この機会に新しい部活動に加入することを強くお薦めします。

  また、2学年は、ジュニアマイスターや県知事表彰の受賞に向け、様々な資格を取得する期間でもあります。保護者の方のご理解もいただきながら、一つでも多くの資格が取得できるよう、挑戦してみてください。特に、ジュニアマイスターのポイントの合計が20点を超えると、英語検定1級取得のポイント数を越えることになります。ぜひ英検1級超えを目指し、出身中学校の先生方に、笑顔で報告していただきたいと思います。

  それでは新年度、クリエイティブ、創造的に全力で取り組んでいきましょう。本日の講話は以上です。

第3学期終業式 校長講話

 みなさん、おはようございます。

 早いもので、終業式を迎えました。皆さんの3学期はいかがだったでしょうか。

 さて、3学期は進路に関する行事が多くありました。1年生も2年生も進級を控えていますので、将来のことをじっくり考えるよいタイミングなのかなと思います。

 まず、1月25日には、1学年進路講演会がありました。川島真人様を講師にお迎えし、主に「学校生活と仕事とのつながり」についてお話を伺いました。

 2月には、1年生の各学科で、キャリア教育に係る体験活動が行われました。

 情報電子科は2月7日から9日までの3日間、インターンシップを行いました。学科の学習内容に関連する職種ということで、情報電子科の先生方が一軒一軒開拓し、今年は19の企業・学校に受け入れていただくことができました。

 情報技術科は2月7日、「大学・工場見学」ということで、午前中は宮代町にある日本工業大学、午後は久喜市にある株式会社エフテックを、それぞれ訪問しました。

 電子機械科は2月8日、県の「高校生ものづくり最前線体感事業」により、午前中はさいたま市中央区の埼玉機器で工場見学及び部品製作体験、午後は行田市にあるものつくり大学を訪問しました。また、電子機械科の2年生は2月14日、県の「目指せ プロフェッショナル」事業により、埼玉工業大学工学部機械工学科の石原敦教授を講師に招き、電子機械実習の一環として、「本物のロケットの感動」をテーマにハイブリッド・ロケットの製作を体験しました。

 2月15日には、3年生を講師とする「1・2学年対象進路懇談会」が開催され、それぞれの学科の先輩の進路体験を聞きました。進学や公務員を希望する生徒向けの部屋も用意され、貴重な体験談を聞くことができたようです。

 3月15日、16日には進路行事として、1年生は体験型進路ガイダンスとSPI・クレペリン検査、2年生はSPI基礎テストと履歴書指導が、それぞれ行われました。

 このように振り返ってみると、本校のキャリア教育は、学校と地域・社会や産業界等が連携・協働した、体験活動を中心とした取組であることがよくわかります。校長先生は、高校生のころは政治経済の授業の影響で、漠然と弁護士を目指していました。現在で言えば、日曜夜9時からTBSで放映されていた「99.9」で松本潤が演じていた、あの弁護士です。実は以前の職場で弁護士の方と一緒に仕事をする機会があったのですが、実際に仕事ぶりを見る限り、自分には務まらない仕事だったと改めて思いました。

 しかしながら、高校生のころは仕事の実際を知らなかったため、イメージが先行して志望していたことになります。みなさんも3学期は多くの進路行事で大変だったと思いますが、実際に職場や大学等を見たり、仕事を体験したり、就職活動を経験した先輩の話が聞けたりというのは、とても恵まれた環境であると思います。

 これから春休みを迎えます。部活動などで忙しい人も多いと思いますが、気になる進路先があれば、企業であれ、大学等であれ、まずは本校の進路指導室を訪ねてください。実際に見学する際に必要となる、様々な情報を得ることができると思います。

 それでは、春休み中、くれぐれも、事故等には気を付けてください。全員揃って、4月9日の始業式で再会しましょう。以上で校長講話を終わります。

租税教室 校長あいさつ

 みなさん、おはようございます。

 本日は、「租税教室」ということですが、「租税」とは税金のことです。皆さんは、「税金」と聞いて、どんなことを思い浮かべますか。

 現在、消費税は8%ですので、皆さんも何かお店でものを購入する度に、いくらかの税金を負担しているのではないかと思います。

 また、皆さんの中には、学校の許可をもらってアルバイトをしている人もいると思いますが、働いて得た賃金の中から、「源泉徴収」という形で、税金を納めている人もいるのかなと思います。

 さて、唐突ですが、みなさんは、我が国の国家予算、いくらぐらいあるかご存知でしょうか。

 報道によりますと、2018年の一般会計総額は97兆7128億円、そのおよそ6割にあたる59兆790億円が、皆さんが負担している「税収」によるものとされています。

 それでは、埼玉県はどうでしょうか。

 県のホームページによりますと、平成30年度の一般会計総額は、1兆8657億円、そのおよそ4割にあたる7590億円が、県税によるものとされています。

 参考までに、本校がある三郷市は、どのようになっているでしょうか。

 市のホームページによりますと、平成29年度の一般会計総額は459億円、そのおよそ4割5分にあたる209億円が、市税によるものとされています。

 国が59兆790億円、県が7590億円、市が209億円。私たちが負担している税収は、とても大きな額です。では、これらのお金の使い道は、だれが決めているのでしょうか。

 お金の使い道、つまり歳出の案は、それぞれの自治体が作成しますが、その案について審議し、実際に決定する仕事は、それぞれの議員の方々が行っています。国なら国会議員、県なら県議会議員、市なら市議会議員です。議員の方々は、それぞれの選挙で選ばれています。つまり、税収は私たちが負担した私たちのお金であるので、私たちが選んだ、私たちの代表であるそれぞれの議員の方々が、その使い道を、責任を持って決めているのです。

 本日は、租税教室の講師として、越谷税務署の桝谷明生様、宮崎恵様にお越しいただきました。租税に係る様々なお話を伺うとともに、これから主権者となり、大切な税金の使い道を決める議員を選ぶ、選挙に係る心構えなども含め、御指導賜りたいと思います。

 それでは桝谷様、宮崎様、どうぞよろしくお願いいたします。

第31回卒業証書授与式 校長式辞

 多くの知識や技能を修得し、楽しかった思い出をたくさん携えて、卒業生がいよいよ栄光の学舎から巣立つ今日の佳き日に、三郷市教育委員会 沼宮内美香子様、三郷市立立花小学校長 三田博様、本校PTA・後援会会長 菊地智代美様をはじめ、多くの御来賓の皆様の御臨席を賜り、埼玉県立三郷工業技術高等学校第31回卒業証書授与式を、盛大かつ厳粛に挙行できますことは、本校にとりまして大きな喜びであります。

 ただ今、卒業証書を授与した185名の卒業生の皆さん、御卒業おめでとうございます。所定の課程を修めて、本日こうしてご卒業の日を迎えられたことに対して、心からお慶び申し上げます。

 みなさんは、「正確に はやく 美しく」の校訓のもと、「健康で健全な技術者を育成する」という教育目標に沿って、日々の学習や学校行事、部活動に取り組むとともに、工業高校ならではの資格取得に、かけがえのない青春時代を充実させるべく取り組んできました。皆さんの努力により、今年度も埼玉県高校生専門資格等取得による県知事表彰者は116名となり、全国工業高等学校長協会からジュニアマイスターの称号を与えられた者も38名に達しました。卒業生の皆さんの多くが、本校を志願される際、志望動機の一つに資格取得を挙げたのではないかと思います。3年後、実際に資格を取得し、表彰を受けるというのは、とても大変なことです。表彰された皆さんをはじめ、3年間で多くの資格を取得された皆さんに、改めて敬意を表したいと思います。

 私は、昨年4月に本校に着任しましたので、卒業生の皆さんは、初めから最上級生でした。本校生徒の第一印象は、「きちんとしている」「しっかりしている」というものでしたが、これは最上級生である卒業生の皆さんの姿勢が大きく影響していたのではないかと思います。現在の落ち着いた本校の校風は、まさに卒業生の皆さんにつくっていただいたものと感謝しております。

 さて、これから皆さんは、新しい世界へと旅立っていきます。そこはすべてが順風満帆というわけではなく、幾多の試練が待ち構えていることと思います。卒業という門出にあたり、卒業生の皆さんに、アップル社の共同設立者の一人であるスティーブ・ジョブズ氏と、スペースXやテスラの共同設立者であるイーロン・マスク氏のことばを贈りたいと思います。

 スティーブ・ジョブズ氏は残念ながら2011年に亡くなっていますが、多くの名言を残しています。その中の一つに、こんな趣旨のことばがあります。

 「根気強さは本当に大切だ。あきらめざるを得ない状況になるまで、自分から身を引いちゃだめだ。」

 また、イーロン・マスク氏は現在46歳で、宇宙輸送や電気自動車の会社を起業するなど、世界中の注目を集めています。彼にも、こんな趣旨のことばがあります。

 「成功する起業家と失敗する起業家を分ける要素の半分は、純粋に忍耐力であると確信している。」

 二人のことばには共通するところがあると思います。なぜこの二つのことばを選んだのかというと、実はつい先日、皆さんの中の一人と就職のための面接練習を行ったのですが、「長所」について尋ねたところ、その生徒が「粘り強いところ、忍耐力です。」と答えていたのを思い出したからです。この生徒は、本校における3年間の学びを修めた結果、スティーブ・ジョブズ氏やイーロン・マスク氏の境地にまで達していたことになります。頼もしいと感じました。

 進学を選択した皆さんも、やがては何らかの職に就くことになります。就職内定している皆さんはなおさらですが、およそ就職活動の世界では、新卒、つまり、その学校を卒業するタイミングが、最も条件がよいと言われています。「短気は損気」ということわざもあります。スティーブ・ジョブズ氏、イーロン・マスク氏とともに、「根気強さ」「忍耐力」ということばが重要であるということを忘れずに、新しいステージで活躍されることを願っております。

 次に、保護者の皆様に申し上げます。本日はお子様の晴れの卒業式、誠におめでとうございます。3年前の入学式では、中学生の面影のあったお子様は、かくも立派に成長されました。いよいよ本日をもって、お預かりした大切なお子様をお手元にお返しいたします。私たち教職員は、皆さまと手を携えて、お子様の教育に誠心誠意、全力で取り組んでまいりました。今日まで本校に賜りました保護者の皆様のご理解とご協力に対しまして、心より感謝申し上げます。

 結びに、本日御臨席を賜りました御来賓の皆様に厚く御礼申し上げますとともに、本校に対し今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げ、式辞といたします。

 

平成30年3月13日

埼玉県立三郷工業技術高等学校長

山本 康義

技術を手に、世界を変える旅に出かけよう!

 卒業生の保護者の皆様、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。教職員を代表して心よりお祝い申し上げます。

 思い起こせば3年前、まだ中学生の面影を残しながら参列したお子様の入学式から、今日の晴れの日を迎えるまでのおよそ千日間、保護者の皆様におかれましては、学校におけるお子様の様子を気に掛ける日々の連続であったと拝察いたします。卒業式という晴れの舞台をぜひお見守り下さい。

 卒業生の皆様に申し上げます。3年間の努力が実り、今日の卒業式を迎えることができました。3年間の高校生活を全うし、卒業証書を手にするということは、簡単にできることではありません。充実感、達成感を感じるとともに、大きく安堵されていることと思います。

 高校3年間の学校生活を振り返り、一番の思い出は何だったでしょうか。また、いま改めて振り返ってみて、本校で学んだことについて、よかったと思っていただけたでしょうか。

 3学期始業式の校長講話では、本校の卒業生の活躍について触れました。テレビ東京の番組で取り上げられたサッカー元日本代表の中澤裕二さん、同級生の増田智弘さんは、皆さんにとっても、とてもまぶしい存在の先輩なのではないかと思います。特に、テレビで見た中澤さんからは、母校を愛する気持ちが伝わってきて、うれしくなりました。また、箱根駅伝で城西大学のアンカーを務めた荻久保寛也さんは、卒業生の皆さんが1年生の時の3年生でしたが、たくさんの報道に取り上げられて、とてもビッグな存在となった印象があります。

 卒業生の皆さん、今度は皆さんの番です。特に有名になることが目的ではありません。自らの選んだ道でしっかりと居場所を確保し、自信を持って、後輩たちに背中を見せていただければ十分です。ご活躍を期待しております。

 さて、卒業生の皆さんが学年末考査を終えた1月31日、体育館で、全国ジュニアマイスター表彰と、高校生資格等表彰制度埼玉県知事表彰受賞者の記念撮影がありました。みな自信に満ちた表情をしていたのが印象的でした。本校では以前から、資格取得には熱心に取り組んでおりますので、卒業生の皆さんが中学生のときに見た本校の学校案内のパンフレットにも、同様の先輩の写真があったのではないかと思います。

 何事にも言えることですが、自ら「やる」と宣言したことを、実際にやってみせるというのは、難しいものです。今年は合わせて153名とのことですが、多くの皆さんが、本校を志願される際、志望動機の一つに資格取得を挙げたのではないかと思います。3年後、実際に資格を取得し、表彰を受けて今度は自分が笑顔で写真に納まるというのは、考えてみれば、とても大変なことです。受賞された皆さんをはじめ、3年間で多くの資格を取得された皆さんに、改めて敬意を表したいと思います。

 資格は皆さんを裏切りません。みなさんは、ある特定の分野で、「自分はできる」ということを証明したことになります。一つのことをやり遂げることができる人は、他の仕事も任せてもらえるようになります。社会とはそういうものです。皆さんは、ライセンス・ホルダーです。卒業した後も、自信を持って、新しいことに挑戦していただきたいと思います。
 最後に、卒業生の皆さんに、「航空工学の父」と称されるセオドア・フォン・カルマンという人のことばを贈ります。夏季休業登校日の校長講話で紹介したことばですが、よいことばだと思いますので、もう一度贈ります。

 「科学者はあるがままの世界を研究し、工学者は見たこともない世界を創造する」

 科学者は、世界を知ろうとするようですが、工学者は、自らの技術で、世界を変えようとするのだそうです。皆さんは、工業高校である本校で「工学」を勉強し、技術を習得しました。いよいよ卒業です。「世界を変える」ため、仕事に、学業に、取り組んでいただきたいと思います。

 結びに、菊地智代美PTA・後援会会長様をはじめ、特に卒業生のPTA理事様、会員の皆様には、空調設備の設置・稼働という、本校の歴史に残る大事業を円滑に進めていただくなど、3年間にわたって本校を支えていただきました。改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。今後とも、本校の応援団として、お力添えを頂戴できると幸いでございます。

(PTA広報誌『さきがけ』第80号より)


今帰仁村民泊、家業体験 離村式 団長あいさつ

 みなさん、おはようございます。

 生徒の皆さん、民泊、家業体験はいかがだったでしょうか。

 今帰仁村の皆様におかれましては、本校生徒に対して、様々に工夫を凝らした体験の機会をご提供くださいまして、ありがとうございました。

 また、今帰仁村観光協会の皆様におかれましては、この度の民泊、家業体験に際しまして、民家の皆様と本校生徒とのマッチングなど、事前にご配慮を賜りまして、ありがとうございました。おかげさまで、体調不良等の報告もなく、生徒たちは楽しく過ごすことができました。

 昨日の午前中に、私も今帰仁城跡で、何組かの民家の皆様と生徒たちに遭遇しましたが、海に行ったり、料理体験をしたりと、楽しそうな様子が伝わってまいりました。桜まつりで賑わう今帰仁城跡はぽかぽかと暖かく、民家の皆様の温かな心遣いが伝わって来るような思いがいたしました。

 今回の民泊、家業体験で得られた、今帰仁村の素晴らしい自然や歴史、文化と、村の皆様との温かい交流を、大切な思い出として、しっかり持ち帰りたいと存じます。

 今帰仁村の皆さま、本当にお世話になりました。改めてお礼のことばを述べさせていただきまして、離村式における団長あいさつとさせていただきます。ありがとうございました。

今帰仁村民泊、家業体験 入村式 団長あいさつ

みなさん、こんにちは。

埼玉県からまいりました、三郷工業技術高等学校校長の山本でございます。

今帰仁村の皆様におかれましては、これから9日までの3日間、今帰仁村での民泊、家業体験ということで、本校生徒が大変お世話になりますが、どうぞよろしくお願いいたします。

 さて、本校は、埼玉県の三郷市にある県立の工業高校でございます。埼玉県は、東京都の上に帽子のようにかぶさっておりますが、三郷市は、向かって右下の、東京都、千葉県との都県境に位置しております。

 先端工業技術を学ぶ工業高校として昭和60年に開校し、今年で創立34年目を迎えます。卒業生の中には、サッカー元日本代表の中澤祐二選手がおります。

 こちらにお邪魔する前に、今帰仁村観光協会のホームページに掲載されている動画を拝見しました。月並みな表現で大変恐縮ですが、沖縄の青い空、青い海、ゴーヤチャンプルの料理体験などの映像に圧倒されました。こんな素晴らしい体験ができる生徒たちを、うらやましく思っております。村の皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

 生徒のみなさん。校長先生は、学年の先生方から、みなさんが今回の修学旅行の中で、今帰仁村での民泊、家業体験を、一番楽しみにしているということを聞いています。試されているのは、あいさつをはじめとする、一人の小さな社会人としての、気配りやマナーです。「さすがは三工技生」とお褒めのことばがいただけるよう、しっかりとした行動をお願いいたします。

 それでは、楽しい民泊、家業体験が始まります。どうぞよろしくお願いいたします。

第2回学校評価懇話会 校長あいさつ

 みなさん、こんにちは。

 本日はお忙しい中、またお足下の悪い中、本校の第2回学校評価懇話会にご出席くださいまして、ありがとうございます。

 また、先ほどは、5時間目に5科合同課題研究発表会、6時間に本校の授業をご見学いただきました。特に5時間目の課題研究発表会では、各学科で実施した発表会の中で、特に優れた発表を行った班の発表をご覧いただきました。次年度の課題研究の質を向上させるためにも、ご意見を賜れれば幸いに存じます。

 さて、私は昨年4月の着任でございますが、本校の「目指す学校像」の後半部分を「地域に貢献できる技術者を育成する」と改めさせていただき、学校を運営してまいりました。詳しくはこの後学校自己評価システムシートをもとに説明させていただきますが、本校は電気科課題研究のミニ新幹線や機械研究部のエコラン、情報電子科課題研究による中川下水道のPRビデオ制作など、本当に数多くの地域との連携事業にお声掛けをいただいており、それぞれが生徒にとって、主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ態度を身に付ける貴重な機会となっております。

 本日はこの後、本校における今年度の取組について報告させていただきます。委員の皆様におかれましては、忌憚のないご意見を賜りますようお願いいたします。それでは、どうぞよろしくお願いいたします。

5科合同課題研究発表会 校長あいさつ

 みなさん、こんにちは。

 3年生の皆さんは、家庭研修中にもかかわらず、発表会に参加してくださいまして、ありがとうございます。

 先日、各学科における発表会が行われました。校務の都合ですべての学科の発表会を見ることはできなかったのですが、いずれも盛況であったと、担当の先生方から伺っております。

 私は電気科と情報電子科の発表会を見ました。本日の発表はないようですが、電気科では「車」に関する課題研究が多く、世の中の「EVブーム」が、工業高校における課題研究にまで影響しているのかなと感じました。

 また、情報電子科の発表会では、全国優勝した年賀状甲子園や、この後発表のある企業プロモーション制作など、外部から講評や依頼をいただく課題研究は、質の高いものになっていると感じました。

 この課題研究は、普通科の高校においては、「総合的な学習の時間」として履修されているものですが、工業高校における課題研究の学びは、質が高いと感じております。課題研究の授業中の様子も見学しましたが、大学のゼミを思わせるような自由さがあり、まさに主体的で、対話的で、深い学びが実践されていると思います。

 本日はこの後、各学科の発表会で、特に優れた発表と評価された4つの発表を見ることができるということで、大変楽しみにしております。また、本校の学校評議員の皆様もお迎えしておりますので、この後の学校評価懇話会で、ご講評をいただけるものと思います。

 それでは、どうぞよろしくお願いいたします。

予餞会 校長あいさつ

 みなさん、こんにちは。

 3年生の皆さんは、学年末考査大変お疲れ様でした。3年生は明日から家庭研修に入ります。課題やレポートの提出が残っているという方は、笑顔で卒業式を迎えることができるよう、この後もしっかり取り組んでいただきたいと思います。

 さて、本日は「予餞会」ということですが、読んで字の如く「あらかじめはなむけする会」という意味だと思います。「はなむけ」は、「社会へ旅立つ3年生を送る」でよいと思いますが、「予め」がついています。おそらく「卒業式」に先立って、「予め」送別会を開く、という趣旨ではないかと思います。

 「卒業式」は学校としての公式行事なので、校長は「式辞」を読みますが、いわゆる「予餞会」は、生徒が中心となって企画運営する生徒会行事だと思います。校長があいさつするのはいかがなものか、との思いもございますが、ご指名をいただきましたので、簡単に述べさせていただきます。

 3年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。私は、昨年4月に本校に着任しましたので、3年生の皆さんは、当たり前ですが、初めから最上級生でした。本校生徒の第一印象は、「きちんとしている」「しっかりしている」というものでしたが、これは最上級生である3年生の姿勢が大きく影響しているということを、校長先生は知っています。

 また、本校は県や地域の方々から本当に人気が高く、特に2学期は同じ時期にいくつものイベント等への依頼が重なって来ましたが、これも3年生の皆さんを中心に、見事にこなしてくれました。中には台湾の工業高校生による訪問もありましたが、楽しい国際交流ができたのではないかと思います。

 本日は予餞会です。3年生の皆さんの門出を祝うために、1,2年生が飛び切り楽しい企画を用意していると聞いています。思う存分楽しんで、本校の思い出の一つに加えていただければ幸いです。

 それでは、本日はどうぞよろしくお願いします。

三郷工業技術高校避難所運営委員会 校長あいさつ

 みなさん、こんばんは。

 本日はお忙しい中、平成29年度三郷工業技術高校避難所運営委員会ということで、本校にご来校くださいまして、ありがとうございます。私は、校長の山本でございます。昨年4月に着任いたしました。教科は国語でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

 本校は昭和60年に、先端工業技術を学ぶ高校として開校いたしました。地域の皆様のお力添えを賜りまして、おかげさまで、今年で創立34年目を迎えます。

 本日は、彦川戸町会、上彦名町会、県営三郷彦成団地自治会の代表の皆様にお集まりいただいていると伺っております。日ごろ大変お世話になっている皆様ということで、まずもって、お礼を申し上げたいと存じます。

 さて、私は、さいたま市の浦和区から通勤しております。ふだんは新三郷駅から本校の間を歩いておりますので、本日お集まりの皆様がお住まいの地域の詳細につきましては、現在勉強中というのが実際でございます。先日、市役所にお邪魔したときに、『三郷のあゆみ』という、教育委員会が発行した資料を購入しておりましたので、一夜漬けで読ませていただきました。これによりますと、例えば上彦名地区におかれましては、中川から東に長く、本校の近くまで広がっていることがわかりました。

 先日、生徒が描いた振り込め詐欺防止ポスターについて、感謝状をいただくため、吉川警察署までまいりましたが、学校から歩いた生徒の話では、本校から20分程度とのことでした。本日の運営委員会を機会に、私も時間を見て、本日お集まりの皆様の地区まで、足を延ばしてみたいと考えております。

 本校は工業高校ということで、避難所を開設していただく体育館の他にも、特色のある施設設備が数多くございます。お時間のある時にご来校いただき、ご見学くださいますようお願いいたします。

 それでは、本日はどうぞよろしくお願いいたします。

情報電子科 課題研究発表会 校長あいさつ

 みなさん、こんにちは。

 本日は、情報電子科の課題研究発表会にお招きいただき、ありがとうございます。

 私は工業高校における勤務は本校が初めてですので、そもそも課題研究とは、どのような授業であるのか、ちょっと調べてみました。

 課題研究のねらいにつきまして、ちょっと長くなりますが、読み上げさせていただきます。

 「生徒が主体的に工業に関する課題を設定し、その課題の解決を図る学習を通して専門的な知識と技術の深化、総合化を図るとともに、問題解決能力の育成および成果発表等による言語活動により、自発的、創造的な学習態度を育てる」とされているようです。

 みなさんもご案内のとおり、これからの授業においては、「主体的、対話的で深い学び」という視点が重要であると言われておりますが、この課題研究におきましても、先ほどの「ねらい」の中で、

 ① 生徒が主体的に工業に関する課題を設定

 ② 成果発表等による言語活動

 ③ 専門的な知識と技術の深化、総合化を図る

とありましたので、本日の研究発表も、主体的な取組か、発表会における質疑応答は活発か、専門的な知識と技術の深化、総合化が図られているか、といった観点で拝見したいと思います。

 ところで、情報電子科の課題研究と言えば、年賀状甲子園の優勝、という快挙がございました。朝日、読売、埼玉の各新聞に掲載されるなど、本校のPRに大きく貢献していただきました。改めてお礼を申し上げます。ありがとうございました。

 この取材の中で、作品は締め切りが迫る中、比較的短い時間で描き上げた、というエピソードが明らかになりました。なぜ短い時間でこれほど質の高い作品が描けるのか、という記者の質問に対し、授業において、「ネタ出し」というのでしょうか、限られた時間の中で、思いついたことを次々書き出していくという発想法のトレーニングを行っていることが、効果があったのではないか、との指摘がありました。

 情報電子科においては、ふだん授業中に行っているトレーニングが、課題研究などの作品製作に生かされているということで、大変すばらしいことだと思います。

 本日はこの後、3年生の皆さんが1年間かけて取り組んできた研究の成果を拝見できるということで、大変楽しみにしております。素晴らしい発表を期待しております。

 以上で校長あいさつを終わります。頑張ってください。

第5回PTA・後援会理事会 校長あいさつ

 みなさん、こんにちは。
 本日は、お足下の悪い中、本校のPTA・後援会理事会にご出席くださいまして、ありがとうございます。私からは、年末年始にかけまして、生徒や卒業生の活躍など、本校に係る報道がいくつかございましたので、簡単にご報告させていただきます。

一つ目は、サッカー元日本代表の中澤佑二さんが、12月28日放映のテレビ東京「追跡LiveSPORTSウォッチャーSP 怪物再会!アイツは俺よりスゴかった!」という番組で取り上げられました。吉川東中出身で、本校では情報技術科に在籍していた中澤さんが、彦成中出身で、本校では機械科に在籍していた同級生、増田知弘さんと20年ぶりに再会するという内容で、本校が舞台の一つとなっていました。中澤さんは現役で、昨年は、フィールドプレーヤーとして歴代1位となる140試合連続フル出場を果たされました。増田さんは、現在はアパレルブランドの店舗チーフを務めていらっしゃるとのことです。番組ではともに「怪物」と称されていましたが、この二人の「怪物」が、青春時代をともに過ごしたのが本校ということです。三郷工業技術高校、結構すごいな、と思いました。

二つ目は、平成28年3月に本校情報技術科を卒業した荻久保寛也さんが、城西大学のアンカーとして箱根駅伝の10区を走り、シード権獲得となる7位でゴールしました。10区はシード権の獲得を左右する重要な区間と言われていますが、7位で襷を引き継ぎ、順位を落とすことなくゴールしたのですから、大きな仕事をしたのだと思います。4日の読売新聞埼玉版では、ゴールする荻久保さんの雄姿が、写真付きで大きく報道されました。

三つ目は、情報電子科1・2年生が吉川警察署長から感謝状を贈呈され、このことが、1月11日の読売新聞で取り上げられるとともに、JCOM埼玉県央のデイリーニュースで放映されました。振込め詐欺防止のキャンペーンということで、地域の方から募った標語をもとに、9名の本校生徒がそれぞれ、独自のデザインでカラフルなポスターに仕上げました。吉川警察署をはじめ、管内各所に掲示されているとのことです。

四つ目は、これも情報電子科ですが、3年生の課題研究による、年賀状甲子園の優勝です。1月12日に朝日新聞、13日に埼玉新聞、19日に読売新聞に掲載されました。特に12日の朝日新聞では、ちょうど12月15日現在の中学生の進路希望調査結果の記事と並んで掲載されたこともあり、多くの方から反響がありました。生徒募集の方もあと一歩というところで、順調に倍率を伸ばしておりますので、こうした生徒の活躍による報道を契機として、さらに頑張ってまいりたいと思っております。

最後に、菊地会長様、清水副会長様をはじめ、3年生の保護者のみなさまにおかれましては、3年間、本校PTA・後援会の発展にご尽力を賜り、本当にありがとうございました。特に、空調設備の設置・稼働という、本校の歴史に残る大事業を円滑に進めていただいたほか、各種行事や、関東大会や全国大会をはじめとする研修旅行等におきまして、万事リードしていただきました。改めてお礼申し上げます。

それでは、本日は今年度最後の理事会となるかと存じますが、どうぞよろしくお願いいたします。

第2回学校説明会 校長あいさつ

 みなさん、おはようございます。

 本日はお忙しい中、本校の第2回学校説明会にご参加くださいまして、誠にありがとうございます。校長の山本でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

 本校は先端工業技術を学ぶことを目的として、昭和60年に開校し、今年で創立34周年を迎える、県内で最も新しい工業高校です。五つの学科を有しております。

 1月も下旬を迎えるということで、みなさんの高校選びも、いよいよ佳境に差し掛かっていることと思います。すでに多くの高校をご覧になっていることと思いますので、私からは端的に、本校の特色について、3点申し上げます。

 恐れ入りますが、お手元の本校の学校案内パンフレットの、2ページ中ほど「一人ひとりを大切に伸ばす三郷工業技術高校の『3つのできる』」をご覧ください。

 1点目は、「進学・就職の夢を実現できる学校」であるということです。今年度も求人件数は1,700件を超えており、就職希望者一人当たり10件を超える求人がございました。大学へも毎年多くの生徒が進学しておりますが、今年は特にうれしいニュースがございました。正月の箱根駅伝で、本校情報技術科を卒業した荻久保寛也君が、城西大学のアンカーとして10区を走り、シード権を獲得する7位でゴールしました。このように、大学に進学した卒業生も、大いに活躍しております。

 2点目は、「豊かな人間性を育むことができる学校」であるということです。進学であれ、就職であれ、進路で最も重視されるのは、部活動の活動状況です。3年間、しっかり活動するということが重要です。本校には、13の運動部、15の文化部があり、それぞれ実績を上げています。例えば、機械研究部という部活動では、手づくりのマシンで低燃費を競う「エコラン」に参加しており、全国大会では栃木県にある「ツインリンクもてぎ」のサーキットを走るという貴重な体験をすることができます。

 3点目は、「多くの国家資格が取得できる学校である」ということです。昨年、就職試験に臨む電子機械科の生徒の面接練習を行ったのですが、履歴書を見て驚きました。ちょっと読み上げてみますと、「アーク溶接特別教育講習修了、ガス溶接特別教育講習修了、 トレース技能検定試験4級、フォークリフト運転特別教育講習修了、計算技術検定試験3級、高所作業車特別教育修了、情報技術検定3級、低圧電気取扱特別教育講習修了、有機溶剤作業主任者技能講習修了、技能検定3級」いかがでしょうか。ジュニアマイスター顕彰を受けたこの生徒は、この分野で国内トップのメーカーに就職が内定しています。

 資格取得の優れた点は、生徒の自己肯定感が高まり、次の学びに向かう原動力となるところです。例えば、本校電気科では第二種電気工事士の資格に挑戦しますが、中にはより上位の一種の資格を取得する生徒もいます。あるとき、電気工事コンテストの練習をしている生徒に教員が声をかけました。「電気工事士、何持ってるんだっけ」「一種です」このときの、誇らしげな生徒の笑顔は、とても印象的でした。本校の生徒は資格を取得することで自信を持ち、卒業後もより高いステージで活躍を続けております。

本日はこの全体会の後、学科に分かれて、さらに詳しく説明させていただきます。また、女子生徒対象の説明会の時間も設けておりますので、忘れずにご参加くださいますようお願いいたします。それでは、本日はどうぞよろしくお願いいたします。

第3学期始業式 校長講話

 みなさん、あけましておめでとうございます。

 平成30年となりました。冬休みは、有意義に過ごすことができたでしょうか。

 さて、冬休み中に、卒業生に関する話題が2件ありました。

 一つ目は、サッカー元日本代表の中澤佑二さんが、12月28日放映のテレビ東京「追跡LiveSPORTSウォッチャーSP 怪物再会!アイツは俺よりスゴかった!」という番組で取り上げられました。吉川東中出身で、本校では情報技術科に在籍していた中澤さんが、彦成中出身で、本校では機械科に在籍していた同級生、増田知弘さんと20年ぶりに再会するという内容で、本校が舞台の一つとなっていました。

 「見た」という方は挙手をお願いします。ありがとうございました。

 中澤さんは現役で、昨年は、フィールドプレーヤーとして歴代1位となる140試合連続フル出場を果たされました。増田さんは、現在はアパレルブランドの店舗チーフを務めていらっしゃるとのことです。番組ではともに「怪物」と称されていましたが、この二人の「怪物」が、青春時代をともに過ごしたのが本校ということです。三郷工業技術高校、結構すごいな、と思いました。

 二つ目は、二学期の終業式でも触れましたが、平成28年3月に本校情報技術科を卒業した荻久保寛也さんが、城西大学のアンカーとして箱根駅伝の10区を走り、シード権獲得となる7位でゴールしました。

 当日は品川駅の南側にある新八ツ山橋まで応援に駆け付けましたが、沿道は黒山の人だかりで、箱根駅伝の人気の高さを目の当たりにしました。12:58にトップの青山学院の選手が通過した後、遅れること13分、荻久保さんの雄姿を見ることができました。10区はシード権の獲得を左右する重要な区間と言われていますが、7位で襷を引き継ぎ、順位を落とすことなくゴールしたのですから、大きな仕事をしたのだと思います。4日の読売新聞埼玉版では、ゴールする荻久保さんの雄姿が、写真付きで大きく報道されました。

 今日は、冬休みにおける、卒業生に関する話題を二つお話ししました。学校の使命の一つに人材育成があるとすれば、本校は着実に、その使命を果たしているのではないかと思います。

 今度は、皆さんの番です。

 まず、3年生の皆さんに内定を出した企業の方々は、4月に大きく成長した皆さんを迎えることを、今から楽しみにしています。成績に不安のある方は、4月以降の輝かしい未来に思いを馳せて、学習面の総仕上げを確実に行ってください。

 1,2年生の皆さんは、今回の箱根駅伝における荻久保さんの活躍をどのように受け止めたでしょうか。卒業後の進路として就職を希望されている方が多いと思いますが、こうして身近な先輩の活躍のニュースに接してみると、大学に進学して活躍する、という選択肢も、意外と「あり」なのではないかと思います。

 それでは、3学期が始まります。3学期は大変短いので、気を抜くことなく、一気に駆け抜けていきましょう。以上で校長講話を終わります。

第2学期終業式 校長講話

 おはようございます。
 先生は始業式で、「楽しい2学期が始まります。みんなで盛り上げていきましょう。」と呼びかけました。みなさんの2学期はいかがだったでしょうか。
 いざはじまってみると、産業教育フェアと同じ時期に、イオンレイクタウンにおける埼玉県フェアへの参加や、台湾の国立羅東高級工業職業学校のみなさんの受け入れが重なるなど、思いの外忙しかったという印象があります。三郷市産業フェスタや工業高校生がつくる鉄道展など、地域等との連携もたくさんあって、機械研究部のエコランカーや、電気科課題研究プロジェクトDのミニ新幹線には、毎週のようにお世話になりました。そのほか、本当に多くの生徒のみなさんにご協力いただいて、この2学期を乗り切ることができました。改めてお礼を言いたいと思います。ありがとうございました。
 さて、2学期の後半においても、生徒のみなさんの素晴らしい活躍がありました。先ほど表彰したものも含めて、改めて紹介したいと思います。
 まず、情報電子科課題研究コンテスト総なめ班のみなさんが、第9回年賀状甲子園で優勝しました。北は北海道から南は九州・沖縄まで、全国93校がエントリーした中での第1位ということです。作品は1月28日まで、東京スカイツリータウンソラマチにある郵政博物館に展示されています。近くに行った方はぜひ立ち寄ってみてください。
 次に、剣道部の中島憲二君が、初心者による県大会で優勝しました。2年生の町頭君が昨年同じ大会で準優勝していますので、2年連続の快挙ということになります。二人とも、剣道は本校に入ってから始めたということで、本校での練習を通して成長できたということになります。「生徒を伸ばす三工技」というところが、とても重要です。
 「成長」といえば、先日、新三郷で50年以上といいますから、創立33年の本校ができる前から開いている学習塾の先生のお話を伺う機会がありました。みなさんの中にも、この塾の出身者がいるとのことです。「三工技さんのすごいところは、送った生徒が、3年後に想像以上に成長するというところです。『大学に合格した』と言って、うれしい報告をしてくれる生徒もいます。」と話してくださいました。
 3
年生のみなさんも、しっかり成長しているのではないかと思います。取得した資格について語るときのみなさんの顔、内定をいただいた企業、進学が決まった上級学校について語るみなさんの顔が自信に満ち溢れているということを、先生は知っています。
 また、先日、吉川市在住の方からお礼のお言葉をいただきました。自宅2階のベランダに誤って閉め出されてしまった際、通りかかった本校機械科3年生3名に助けてもらったとのことです。3名はみな松伏中学校出身ですが、脇にあったはしごを使って救助した後、ご家族が戻るまで一緒にいてあげたとのことでした。いい話だと思います。
 まもなく2018年、平成30年です。正月の箱根駅伝では、昨年本校を卒業した陸上部の荻久保寛也君が、城西大学のメンバーとしてエントリーされています。実際に走るかどうかはこれからですが、母校を挙げて、活躍を応援したいと思います。
 いよいよ来年の卒業、進級に向け、最後の総仕上げが必要です。インフルエンザなども流行しているようです。体調管理に留意して、部活動に、家庭学習に頑張っていきましょう。以上で校長講話を終わります。

第2回体験入学 校長あいさつ

 みなさんこんにちは。本日はお忙しい中、本校の第2回体験入学にご参加くださいまして、まことにありがとうございます。私は、校長の山本でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

 お手元の学校案内をもとに、本校の概要につきましてお話させていただきます。恐れ入りますが、おめくりいただきまして、1ページ、2ページをご覧いただければと存じます。

 本校は先端工業技術を学ぶことを目的として、昭和60年に開校し、今年で創立33周年を迎える、県内で最も新しい工業高校でございます。元サッカー日本代表の中澤佑二選手は、本校の卒業でございます。

 校訓は「正確に、はやく、美しく」です。

 信頼されるためには、仕事は正確でなければなりません。また、工業技術の進歩はとてもはやいため、常に創意工夫を心がけることが必要です。さらに、工業製品は美しくなければならず、それらを生み出すものづくりの現場も、常に整理整頓が行き届いていることが求められています。本校の校訓は、先端技術に携わる工業技術人を育成する上で心がけたい点をまとめたものとなっております。

 本校には基幹的な学科として、機械科と電気科、先進的な学科として、電子機械科、情報電子科、情報技術科の、あわせて五つの学科がございますが、いずれの学科におきましても、この「校訓」のもと、座学や実習、課題研究などの「知識と技術」を身に付けさせる教育を通じて、先端技術に携わる人としての「心」を育んでおります。

 それでは、本校の特色を、大きく三点申し上げます。

 一点目は、進学・就職の夢を実現できる学校であるということです。進路希望に合わせた選択科目により、進学にも就職にも対応しています。進学では東京電機大学をはじめ、多くの大学に進学しております。就職では、今年も求人件数は1500件を超えており、就職希望者一人当たり10件を超える求人がございます。トヨタ自動車や本田技研工業など、多くの企業に就職しています。

 二点目は、豊かな人間性を育むことができる学校であるということです。運動部13、文化部15の計28の部活動があり、1年生は全員加入となっており、それぞれ成果を上げております。また、三郷市商工会や中川下水道事務所との産学連携プロジェクトや、イオンレイクタウンにおける埼玉県フェアへの参加など、地域連携事業への参加をとおして、主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ態度の育成に努めております。

 三点目は、多くの国家資格が取得できる学校であるということです。各学科とも、学科の授業を通して身に付けた技術を、資格という目に見える形で残すことができます。また、取得した資格により、卒業時には多くの生徒が全国ジュニアマイスター顕彰や、埼玉県高校生資格等知事表彰を受賞し、自信をもって次の進路先に進んでおります。

 本日はこの後、ご希望の学科に分かれて、実際に本校の実習の授業を体験していただきます。みなさんの間違いのない高校選択のお役に立てれば幸いでございます。それでは、どうぞよろしくお願いいたします。

薬物乱用防止教室 校長あいさつ

 おはようございます。

 期末考査お疲れさまでした。また、実習のレポートなど、様々な課題の提出状況はいかがでしょうか。提出物は、学期の評定に直接影響しますので、もう一度、各自でしっかり確認していただきたいと思います。

 さて、早いもので、まもなく冬休みを迎えます。部活動の練習でスケジュールがいっぱいという方も多いと思いますが、一方で、学校の授業がないことから、時間に余裕があるという方も多いのではないかと思います。

 本日のテーマは、薬物乱用防止です。冬休みの期間中は比較的時間があります。繁華街へ買物などに出かける機会も多くなります。また、普段とは異なる形で交友関係が拡大するのも、こうした長期休業期間の特徴です。

 薬物が恐ろしいのは、それとはわからない形で近づいてきて、知らないうちに乱用することになり、気が付いたときには、自分ひとりの力では、どうにもならなくなってしまうというところです。たとえ何らかの形で薬物が近づいてきたとしても、正しい知識を持っていれば、みなさんが薬物乱用の罠に、はまることもなくなるのではないか、そのように考えます。

 本日は講師として、吉川警察署刑事課薬物銃器対策係の方にお越しいただきました。薬物乱用防止について、正しい知識を得る貴重な機会です。しっかり講演を聞いて、「自分の身は自分で守る」という決意を新たにしていただきたいと思います。それでは、どうぞよろしくお願いいたします。

新潟県高等学校長協会工業部会工業教育活性化委員会学校訪問 校長挨拶

 改めまして、こんにちは。校長の山本でございます。
 この度はようこそ、埼玉県立三郷工業技術高等学校にお越しくださいました。皆様を歓迎いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
 貴県校長協会工業教育活性化委員会におかれましては、「技能スタンダードにおける定性目標、定量目標の設定」をテーマに調査研究を行われていると伺っております。

 本日はあらかじめ、「各種資格の取得に向けた対策」「基礎学力の向上に向けての対策、補習体制」「工業科目の多面的な評価の具体的な取組」などの項目をお示しいただいております。この後、担当から説明させていただきます。私からは、お手元の本校の学校案内をもとに、本校の概要につきまして、簡単に説明させていただきます。

 恐れ入りますが、おめくりいただきまして、1ページ、2ページをご覧ください。

 本校は、昭和60年に開校し、今年で創立33年目を迎える、埼玉県で最も新しい工業高校です。機械科、電子機械科、電気科、情報電子科、情報技術科の5つの学科を有しております。

 2ページ上段は全国ジュニア・マイスター表彰及び県知事表彰を受けた生徒の写真です。3ページ以降から、見開き2ページずつ、各学科の紹介がございますが、どの学科におきましても、中央下段に各学科で取得可能な資格の一覧を載せております。このように本校では、すべての学科におきまして、資格取得を重視しております。

 ところで、資格取得につきましては、今年の5月下旬、大宮ソニックシティで全高長の総会がございましたが、その中で、文部科学省の方から、工業高校においては、全国ジュニア・マイスター表彰など、生徒の学力保障に取り組んでいるのは大変すばらしいという趣旨のお話がございました。

 また、すでにご案内のとおり、次期学習指導要領におきましては、各教科等の目標・内容が、「知識及び技能」「思考力、判断力、表現力等」「学びに向かう力、人間性等」の3つの柱に再整理され、評価においては、「何ができるようになるか」という観点が最も重視されております。工業教育は、資格取得に係る指導を通して、このような改訂の方向性を先取りしていたと考えることもできるのではないかと思います。

 私はこの4月に着任いたしましたが、例えば第一種電気工事士の資格を取得した電気科の3年生などの、自信にあふれた笑顔に接しますと、資格の取得ということが、自己肯定感を高め、次の課題に取り組む「学びに向かう力」の源泉となっているということが、よくわかります。

 また、次期学習指導要領では、「社会に開かれた教育課程」として、「よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創る」ということも言われておりますが、本校は、地域に愛される工業高校として、本当に数多くの地域のイベントに参加しております。生徒たちは、地域の方々と連携・協働しながら、未来の創り手となるために必要な資質・能力を育んでいるのではないかと捉えております。

 この後、お尋ねの点について、教頭から説明がございます。また、資格取得に詳しい教員もおりますので、質疑応答にも対応してまいります。それでは、本日はどうぞよろしくお願いいたします。

第2回関東地区電子機械教育研究会役員会 会長あいさつ

 みなさん、こんにちは。

 本日はお忙しい中、第2回関東地区電子機械教育研究会役員会にご出席下さいましてありがとうございます。私は埼玉県立三郷工業技術高等学校の山本でございます。会長ということですので、一言ご挨拶を申し上げます。
 早いもので、あっという間に12月を迎えることとなりました。皆様方におかれましては、4月の大宮工業高校における第1回役員会、6月の県民活動総合センターにおける総会、8月の岐阜県における全国の総会と、大変お世話になりました。特に、6月の関東の総会、8月の全国の総会では、電子機械教育にかかわる創意あふれる各校の取組を拝見し、電子機械教育は楽しい、面白い、ということを、理屈抜きで感じることができました。関係された先生方に、改めてお礼申しあげたいと思います。

 ところで、埼玉県におきましては、過日10月1日現在の中学生の進路希望状況が公表され、電子機械科は、多くの学校で1倍を割り込むなど、苦戦を強いられております。

 先日、栃木県宇都宮市で、全国工業高等学校長協会の研究大会が開催されましたが、講演されたアルプス電気の梅原 潤一取締役は、今後注力する分野として、エナジー、ヘルスケア、インダストリー、IoTを例に挙げ、共通するキーテクノロジーはセンサーであると話されていました。センサーというと、私の中ではライントレースカーやマイクロマウスなどが頭に浮かび、工業教育では電子機械教育の守備範囲ではないかと思います。電子機械科は、これからの工業教育の中で、中心を担っていくのかなと感じました。こうした点も含め、中学生にしっかりアピールしてまいりたいと思います。

 本日はこの後、今年度の活動を振り返るとともに、来年度以降の予定等について、皆様にご協議いただきます。お世話になりますが、どうぞよろしくお願いいたします。

第2学年 学年PTA 校長あいさつ

 おはようございます。校長の山本でございます。
 本日はお忙しい中、第2学年の学年PTAにお集まりくださいまして、誠にありがとうございます。

 早いもので、12月も中旬を迎えようとしております。学校の方でも、多くの行事が行われた10月、11月を終え、子どもたちは、2学期の期末考査に取り組んでいるところでございます。保護者のみなさまにおかれましては、PTAの研修旅行や文化祭など、様々な形でご協力を賜りました。この場をお借りいたしまして、改めてお礼申し上げます。

 さて、高校2年生の12月ということで、皆様におかれましては、お子様の進路につきましても、ご関心の高いところではないかと存じます。この後進路指導部から改めて説明がございますが、比較的良好な経済情勢を背景に、今年はより多くの求人をいただき、3年生も比較的順調に進路決定を進めております。とはいえ、来年度も同じような状況が継続するとの楽観的な見通しは禁物と心得ております。どのような経済的環境にあっても希望の進路を獲得するたくましさを、子どもたちに身に付けてもらえるよう指導してまいりたいと考えております。

 今年も複数の3年生の面接練習を行わせていただきましたが、面接では、自分の高校3年間の取組について、具体的に話すことが求められます。本日の学年PTAでは、来年2月に実施されます修学旅行に係るお話がメインになるかと思いますが、修学旅行は、生徒にとりましては、日常を離れて主体的、対話的に学びを深める体験学習の機会でもございます。自分の体験を整理して、他者にわかりやすく説明できるというスキルは、今後ますます重要になると考えます。修学旅行から帰ってきたお子様が、旅行における体験を、保護者の皆様に生き生きと報告することができますよう、指導してまいりたいと思います。

 それでは、以上をもちまして、校長あいさつに代えさせていただきます。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

第1学年 学年PTA 校長あいさつ

 1学年の保護者の皆様、こんにちは。本日はお忙しい中、ご来校を賜りありがとうございます。6時間目は授業を見学いただきましたが、お子様の様子はいかがだったでしょうか。私からは、二学期の教育活動の中から、主なものを報告させていただきます。

 はじめに、学校行事についてでございます。

 10月28日(土)、第31回たくみ祭の一般公開が行われました。当日は、保護者の皆様をはじめ、854名の来場者がありました。工業高校ならではの「匠の技」にあふれた展示等を随所に見ることができました。特に4組のゲームでは、手動で発電した電力で魚釣りを行うなど、電気科らしい工夫も見られました。

 11月22日(水)に第33回強歩大会(江戸川沿い12km)を実施しました。当日午後は雨の予報でしたが、天候に恵まれ、出走者全員が完走することができました。1年生では、男子で2組の蜂須賀君が7位、6組の追久保君が8位、女子では5組の山内さんが1位、同じく5組の照井さんが2位、4組の吉田さんが5位に入りました。

 次に、国際交流についてでございます。

 11月13日(月)に、台湾から国立羅東高級工業職業学校の生徒66名、教員6名が来校し、本校生徒と交流しました。全校生徒から歓迎スタッフを募ったところ、68名の生徒が手を挙げてくれましたが、1年生も16名が参加しました。体育館で歓迎セレモニーの後、同じテーブルを囲んで昼食をとり、交流しました。午後は本校生徒によるサポートの下、情報電子科の授業や無線部の部活動を体験しました。生徒にとっては貴重な国際交流の機会となりました。

 次に、学校外の行事についてでございます。

 11月10日(金)から14日(火)の5日間、イオンレイクタウンの埼玉県フェアに参加しました。「匠の技・技術の心」と題して、エコランカーの展示と全国大会のビデオ上映の他、リニアモーターカー模型の展示、液晶タブレットでお絵描き教室、風で遊ぼう!風のふしぎな世界を体験しよう!等、本校の魅力を大いにアピールしました。

 11日(土)、12日(日)の2日間、ソニックシティで開催された第27回産業教育フェアに参加しました。本校はロボットコンテストやミニ新幹線のほか、ファルコン三郷の皆様とドッグタグづくりの体験講座に取り組みました。

 18日(土)、19日(日)の2日間、三郷市産業フェスタに参加しました。機械研究部のエコランカー展示、電気科(プロジェクトD)のミニ新幹線乗車体験、情報電子科のファルコン三郷とのコラボ企画による万華鏡づくりとドッグタグ加工、情報技術科の課題研究で製作したゲーム体験など、会場を大いに盛り上げました。

 25日(土)、26日(日)には、鉄道博物館で開催された「工業高校生がつくる鉄道展」に参加しました。ミニ新幹線乗車体験とリニアモーターカー模型を出品しました。大変な盛況で、ミニ新幹線は2日間で1,900人を超える乗車がありました。

 このような学校外の行事には1年生も多くの生徒が参加しておりますが、生徒にとりましては、主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ態度を育成する機会となっております。

 以上でございます。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

三郷市中学校生徒指導特別委員会 校長あいさつ

 みなさま、こんにちは。校長の山本でございます。

 このたびは、三郷市中学校生徒指導特別委員会の会場に、本校をご活用くださいまして、誠にありがとうございます。また、本委員会を担当されている、三郷市教育委員会青少年課の石川様、三郷市立早稲田中学校の小堺校長先生におかれましては、本校における開催につきまして、ご配慮を賜りましたこと、厚くお礼申し上げます。

 さて、中高連携の重要性につきましては、かねてから指摘があったところですが、県教育委員会におきましても、来年度から、「中学校地区進路・キャリア教育研究協議会」及び「小中教頭候補者1年次研修会」を、県立学校、特に専門高校を会場に実施することとなりました。

 今回の三郷市におけるこの取組は、このたびの県の施策の方向性を先取りするものであり、企画された方々の先見性の高さに、改めて敬意を表するものでございます。

 先ほどは、本校の6限目の授業をご見学いただきましたが、いかがだったでしょうか。

 県立高校におきましては、全国に先駆けて、主体的、対話的で深い学びである協調学習に取り組んでおりますが、本日は数学の授業で、その一端をご覧いただきました。また、工業高校の特色である、実習や課題研究の授業では、それぞれが設定した課題の解決に向け、主体的、対話的に学びを深める生徒の様子をご覧いただけたのではないかと思います。

 工業高校における特色の一つには、この「技術」の習得ということがございます。習得した技術は、「資格」として認定され、何よりも、生徒一人ひとりの自己肯定感を高めるものとなっております。

 私はこの4月に本校に着任いたしました。本校生徒が教員のいない早朝等でも、自転車を押して校内を歩く姿に驚いておりましたが、その後市内の中学校の校長先生から、学校選択制により、三郷市は自転車で通学している中学生も多く、自転車を降りて通行する習慣は、中学校で指導しているという話を聞きました。中高が連携して、同じ姿勢で生徒指導を行っているということは、大変すばらしいことであると考えております。

 本日ご出席の先生方におかれましては、体験的に、工業高校に係るご理解を深めていただけたものと思いますが、この後の部会におけるご協議につきましても、実りあるものとなりますよう祈念申し上げ、会場校長あいさつに代えさせていただきます。

 それでは、本日はどうぞよろしくお願いいたします。

第33回強歩大会 校長あいさつ

 みなさん、おはようございます。体調はいかがでしょうか。

 本日は強歩大会ということで、これから皆さんに挑戦していただくわけですが、コースは江戸川土手を往復し、全長約12kmの道のりを、男子は1時間40分、女子は1時間50分の制限時間内に走破してもらいます。

 男子で単純計算しますと、1km当たり、およそ8分以内で通過することが必要です。

 一般的に、1kmを歩くと、およそ15分かかると言われていますので、すべて歩いたのでは、制限時間内にゴールすることはできません。

 最低でも、コースの半分は走る覚悟が必要です。

 体育の授業における皆さんの練習の様子を見てきましたので、心配はしていませんが、無理は禁物です。

 自分の身体と相談し、少しでもおかしいと感じたら、まわりにいる友だちや先生方に、助けを求める勇気も必要です。

 先生は歩くことが好きなので、12kmも走ったり、歩いたりできる皆さんを、うらやましく思っています。

 それでは、大きなトラブルがなく、安全に走り切れることを願っています。がんばってください。以上で校長あいさつを終わります。

第1回学校説明会 校長あいさつ

 みなさんこんにちは。校長の山本でございます。本日はお忙しい中、本校の第1回学校説明会にお越しくださいまして、ありがとうございます。
 本校は先端工業技術を学ぶことを目的として、昭和60年に開校し、今年で創立33周年を迎える、県内で最も新しい工業高校でございます。
 校訓は「正確に、はやく、美しく」です。先端技術に携わる工業技術人を育成する上で心がけたい点をまとめたものとなっております。
 信頼されるためには、仕事は正確でなければなりません。また、工業技術の進歩はとてもはやいため、常に創意工夫を心がけることが必要です。さらに、工業製品は美しくなければならず、それらを生み出すものづくりの現場も、常に整理整頓が行き届いていることが求められています。
 本校には基幹的な学科として、機械科と電気科、先進的な学科として、電子機械科、情報電子科、情報技術科の、あわせて五つの学科がございますが、いずれの学科におきましても、この「校訓」のもと、座学や実習、課題研究などの「知識と技術」を身に付けさせる教育を通じて、先端技術に携わる人としての「心」を育んでおります。

 さて、公立高校の全日制課程は、大きく3つの種類がございます。一つは普通科で、現在の高校1年生の学年では、県内中学生のおよそ75%が普通科へ進学しています。もう一つは専門学科で、約20%の中学生がここで学んでいます。本校も専門学科の一つです。三つ目は総合学科で、同じく約5%が進学しています。

 専門学科は三分の一以上の時間が専門教科の学習となっているところが特色で、本校も、およそ三分の一の時間は、専門教科である工業の学習を行っており、普通科の高校とは、この点がもっとも大きく異なっております。
 それでは、本校の特色を、大きく三点申し上げます。
 一点目は、進学・就職の夢を実現できる学校であるということです。進路希望に合わせた選択科目により、進学にも就職にも対応しています。進学では東京電機大学をはじめ、多くの大学に進学しております。就職では、今年も求人件数は1500件を超えており、就職希望者一人当たり10件を超える求人がございます。トヨタ自動車や本田技研工業など、多くの企業に就職しています。

二点目は、豊かな人間性を育むことができる学校であるということです。運動部13、文化部15の計28の部活動があり、1年生は全員加入となっており、それぞれ成果を上げております。また、三郷市商工会や中川下水道事務所との産学連携プロジェクトや、地元自治会の夏祭りへの協力など、地域連携事業への参加をとおして、主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ態度の育成に努めております。

なお、国際交流の分野では、今月13日の月曜日に、約70名の台湾の工業高校生が本校を訪れ、工業の授業体験を通して、本校生徒と交流しました。お互い言葉は通じませんが、スマートフォンの翻訳アプリ等を駆使して、楽しく交流することができました。

三点目は、多くの国家資格が取得できる学校であるということです。各学科とも、学科の授業を通して身に付けた技術を、資格という目に見える形で残すことができます。また、取得した資格により、卒業時には多くの生徒が全国ジュニアマイスター顕彰や、埼玉県高校生資格等知事表彰を受賞し、自信をもって次の進路先に進んでおります。
 本日はこの全体会の後、学科に分かれて、さらに詳しく説明させていただきます。また、今年は新たに、図書室に女子生徒対象の説明会の時間も設けましたので、忘れずにご参加くださいますようお願いいたします。
 それでは、本日はどうぞよろしくお願いいたします。

埼玉県東部地区高等学校音楽祭学校代表校内選考会 校長あいさつ

 みなさんこんにちは。

 本日は、埼玉県東部地区高等学校音楽祭に、合唱の部で出場する、学校代表を決める校内選考会ということで、校長として一言、みなさんにエールを送りたいと思います。

 実は先日も、三郷市文化会館で行われた、三郷市立南中学校の「南中祭」に、来賓として出席してきました。みなさんの中にも、中学校のときに、一生懸命合唱の練習に取り組んだという経験を持つ人も、多くいるのではないでしょうか。

 ところで、合唱といえば、三郷市内の地域の方々と交流する際、「三工技と言えば合唱部だよね」と声をかけられることも多くなりました。合唱部のみなさんの地道な活動のおかげで、本校の知名度がじわじわ高くなっていることを、肌で感じています。

 今回は、東部地区音楽祭に、部活動ではなく、音楽の授業で参加するということですが、今回の選考会で選ばれたクラスには、「合唱の三工技」の名前に恥じることのない活躍を期待しています。

 みなさんもご存じのように、合唱は、全員で心を合わせることが、何よりも重要です。クラス全員で心を一つに合わせ、素晴らしいハーモニーを奏でていただきますようお願いいたします。

 簡単ですが、以上であいさつといたします。頑張ってください。

国立羅東高級工業職業学校 歓迎セレモニー 校長あいさつ

 みなさん、こんにちは。

 国立羅東高級工業職業学校の皆様におかれましては、ようこそ、埼玉県立三郷工業技術高等学校にお越しくださいました。皆様を歓迎いたします。私は、校長の山本康義と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

 さて本校は、1985年に開校し、今年で創立33年目を迎える、埼玉県で最も新しい工業高校です。機械科、電子機械科、電気科、情報電子科、情報技術科の5つの学科を有しております。

 先ほどは、本校の2時間目の授業を見学していただきました。男子生徒が多いことに驚かれたのではないでしょうか。

 この歓迎セレモニーの後は、この体育館で昼食をとっていただきます。本校生徒もご一緒させていただきます。お互い言葉は不自由かもしれませんが、頑張ってコミュニケーションを図っていただきたいと思います。

 昼食の後は、4つの班に分かれていただき、情報電子科の授業や無線部の活動を体験していただきます。本校の生徒もサポートにつきますので、楽しい交流になることを願っております。

 それでは、本日はどうぞよろしくお願いいたします。

第2学期 朝礼 校長講話

 みなさん、おはようございます。
 10月になりました。年度のちょうど折り返しということで、後半戦がいよいよ始まります。2学期は楽しい学校行事も多いので、一緒に頑張っていきましょう。
 さて、3年生のみなさんの多くは、9月16日の解禁を受けて、最初の就職試験に臨んだことと思います。内定をもらった人、捲土重来を期して再度、挑戦する人、様々だと思いますが、そもそも、例えば大学生の就職試験は何社もチャレンジするものですので、内定を勝ち取るまで、しっかりみなさんを応援していきたいと思います。
 ところで、何人かの3年生は、本番前に、面接の練習のため、校長室に来てくれました。練習に来てくれたほぼすべての生徒に、こんな質問をしました。
 「高校生活3年間で、打ち込んだことは何ですか?」
 様々な答えがありましたが、実は質問の意図としては、高校生活の3年間という比較的長い期間に、「一つのこと」に継続して取り組んだ経験があるかを聞いています。
 このことに関連して、一つたとえ話をします。
 ある私立の小学校の校長先生の話ですが、その小学校は、いわゆるエスカレーター式で、一度合格してしまうと、大学まで進学できると言われている学校でした。小学校入学前の児童を見て、どうして、大学まで通用する人材だとわかるのかについて、次のように話していました。
 「わかります。本校では適性検査の中で、例えば洋服を脱いで、きちんとたたむことができるかなどの生活習慣を見ます。例え小学校入学前の児童でも、自分の身の回りのものがきちんと片づけることができる子は、成長すると、勉強を片づけることができるようになるものです。これまで多くの子どもたちを見ていてわかったことです。」
 この話を就職面接の話に置き換えてみると、高校3年間で、「一つのこと」に打ち込む経験を持っている生徒は、入社後に新しい仕事を任せても、打ち込んで、最後までやり通すことができるのではないか、ということになります。
 ある県の知事は、職員に「仕事の報酬は仕事だ」と話していたそうです。一つの仕事を任されて、それに打ち込んでやりきることで評価が生まれ、それならこの仕事も、ということで、新しい仕事を任せてもらえるようになる。県庁の場合は、異動すると全く新しい仕事を任されますが、「一つの仕事に打ち込むことができる人」という評価が、とても重要であるようです。
 就職試験では、いくら口頭でアピールしても、伝わらないものです。高校3年間、一つのことに打ち込んできたという「事実」をアピールすることが重要です。高校生である皆さんにとって、3年間継続して打ち込むことのできる「一つのこと」で、最もわかりやすいものは、部活動だと思います。1年生のときは、ほぼ全員が部活動に加入していると思いますが、学年が上がるにつれて、人数が少なくなっているように思います。
 1年の後半が始まる10月がスタートします。1,2年生のみなさんも、3年生で進路を決める際、胸を張って「高校生活で打ち込んできたこと」がアピールできるよう、自らの学校生活を見直すいい機会です。今からでも遅くありません。ぜひ「部活動」を頑張りましょう。以上で校長講話を終わります。

第2学期始業式 校長講話

みなさん、おはようございます。2学期が始まりました。3年生のみなさんは、いよいよ今月16日から就職試験が始まります。2学期はたくみ祭や強歩大会など、学校行事もたくさんあります。みんなで力を合わせて乗り切っていきたいと思います。
 さて、23日の登校日の朝礼では、機械科課題研究のみなさんによる日本科学未来館の「流れのふしぎ展」へのボランティア参加について触れましたが、この夏休み中のみなさんの活躍は、まだまだたくさんありますので、その一部を紹介したいと思います。
 まずは、各種コンテストへの参加です。ものづくりコンテストの電子回路部門、高校生エコカーコンテスト、高校生ロボットコンテストなど、たくさんのコンテストに出場しました。エコカーコンテストは準優勝、ロボットコンテストのライントレース部門は優勝と、今年も素晴らしい成果を上げてくれました。
 次に、地域のお祭りへの参加です。7月のみさとだんち夏祭りでは、電気科課題研究「プロジェクトD」のみなさんによるミニ新幹線と、合唱部による男声合唱、8月のさつきまつりでは、同じくミニ新幹線と放送部による司会進行補助という形で、それぞれ参加しました。特に、さつきまつりのミニ新幹線は、突然動かなくなるというトラブルに見舞われましたが、生徒のみなさんの人力による運行という形で走らせたところ、多くの子どもたちが順番待ちの列をつくるというサプライズもありました。手押しの新幹線に乗っている子どもたちの、ちょっと誇らしげな笑顔が、とても印象的でした。
 次に、子どもたちを対象とした体験教室です。7月の中学生プログラミング教室では、情報技術科のみなさんが、8月の「かしこいロボットをつくろう」では電気科のみなさんが、それぞれお手伝いを買って出てくれました。こうした体験教室は、今や全国的に注目を集めています。ものづくりの楽しさを、多くの子どもたちに伝えることができたのではないかと思います。
 そのほかにも、7月下旬から8月上旬にかけて、三郷市商工観光課主催のジョブシャドウイング体験が行われました。高校生が企業で働く人に影、シャドウのように付き添い、職業観、勤労観を養う取組ですが、本校2年生11名が参加しました。キャノンファインテック、埼玉懸信用金庫三郷支店、三郷市役所、メディセオなど、三郷市内の事業所で、貴重な体験をすることができたようです。
 また、8月上旬には、日本工業大学で行われた工業科生徒学習セミナーに13名の生徒のみなさんが参加し、一コマ90分で英語や数学の講義を受講しました。大学の授業を実際に体験するという、貴重な機会となりました。
 冒頭でも触れましたが、3年生の就職希望のみなさんは、いよいよ本番です。先日放映された24時間テレビの総合司会を務めていたアナウンサーの羽鳥慎一さんは、7月に行われたPTA対象の講演の中で、初対面の人と上手に話すコツとして、事前に相手のことをよく調べておくことが大切だと話していました。「私はあなたに関心があります」という気持ちを相手に伝えることが重要だということです。このことは、就職試験の面接にも通じると思います。まだ2週間ありますので、ぜひ、自分が受験する会社のことを、可能な限り調べておいていただきたいと思います。
 それでは、楽しい2学期が始まります。みんなで盛り上げていきましょう。以上で校長講話を終わります。

第1回体験入学 校長あいさつ

 みなさんこんにちは。校長の山本です。
 本日は、大切な夏休みの期間中、本校の第1回体験入学にご参加くださいましてありがとうございます。
 さて、本校は、昭和60年に、県内では最も新しい単独工業高校として開校いたしました。今年で、創立33年目を迎えます。
 工業の中では基幹学科となる「機械科」「電気科」をはじめ、先進的な学科として「電子機械科」「情報電子科」「情報技術科」と、あわせて五つの学科を設置しています。
 みなさんは現在、将来、自らが通う高等学校選びに、胸を膨らませているのではないかと思います。みなさんの中には、普通科の高校に進学するか、工業高校に進学するかで、迷っている方もいるのではないかと思います。
 みなさんも、いずれは就職すると思います。義務教育は中学校までですので、中学校を卒業すれば就職できますが、実際にはそう多くはないと思います。そうすると、どこまで上級学校に進むかという問題と、どの段階で就職する、つまり「社会に出る」かという問題は、つながっていることに気が付きます。「新卒」つまり、学校を卒業するタイミングで就職すると、最もよい条件で就職できるということも、ある程度は言えると思います。仮に四年制大学に進学した場合でも、学部を卒業した段階で就職したほうがよい場合や、大学院を卒業してから就職したほうがよい場合など、本人の希望や職種によって、様々なケースがあります。
 こうして考えてまいりますと、改めて、高校を卒業した段階で就職をするということも、真剣に検討することが必要です。
  高卒就職というジャンルに特化して考えた場合、工業高校への進学は、有力な選択肢になります。なぜなら、工業高校では、一週間の授業のうち、およそ三分の一の時間を、「工業」という専門教科の勉強に費やしているからです。
 また、学科によっては、卒業までに、とてもたくさんの資格を取得することができます。就職をする場合には、この「資格」の有無が、大きく影響します。
 それでは、本校で工業を勉強するみなさんが、大学に進学したいと考えた場合はどうでしょうか。
 安心してください。推薦入試やAO入試などで大学に進学する場合は、比較的高い学業成績を収めていることが求められますが、本校の工業の授業では実習が多いこともあり、毎回レポートをしっかり提出していれば、成績面でも大丈夫です。
 いかがでしょうか。将来、工学部などの理系の大学に進学を考えている方、また、自らに有利なステージとして、卒業後は就職を考えている方、本校は、そのどちらの方に対しても、魅力ある教育環境を提供しています。
 本日は、五つある学科のうち、みなさんが選択した学科の授業を実際に体験していただきます。また、12月には、第二回の体験入学もございますので、別の学科の授業も体験してみたいという方は、第二回の体験入学にも参加してみてください。
 それでは、安全に留意して、本校の授業体験、よろしくお願いいたします。

三郷市中学校技術・家庭部会 会場校校長あいさつ

 三郷市中学校技術家庭の先生方、こんにちは。本日はようこそ、三郷工業技術高校にお越しくださいました。校長の山本と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

  また、本校を三郷市中学校技術・家庭部会の会場校に選んでいただきましたことにつきまして、関係する先生方に改めて御礼を申し上げます。ありがとうございました。

  さて、本校は、昭和60年に開校した、県内で最も新しい単独工業高校でございます。基幹学科である機械科や電気科、先進的な学科である電子機械科、情報電子科、情報技術科と、あわせて五つの学科を有しております。おかげさまで今年も1500件を超える求人をいただいており、就職を希望する生徒数をおよそ150人とすると、一人当たり10件の求人票をいただいている状況でございます。就職率は、ここ数年100%を維持しております。

ところで、本日本校では、第1回の体験入学を実施しております。三郷市の中学校をはじめ、多くの中学校から生徒への周知など、お力添えをいただいたおかげで、今回は各学科とも、早々に満員御礼となっております。

  技術科の先生方におかれましては、体験入学に合流いただけると伺っております。お時間の許す限り、各学科の体験授業の様子を、自由にご見学いただきたいと思います。

 また、家庭科の先生方におかれましては、調理室で研修を行われると聞いております。本校の調理室は空調設備がございませんので、ご不便をおかけいたしますが、本日は、この大会議室を中学校の先生方の休憩室としておりますので、適宜お休みいただくとともに、先生方ご自身の体調に十分ご留意されますようお願いいたします。

  中学校において、いわゆる「ものづくり」の楽しさをご指導くださっていらっしゃるのは、本日お集りの技術家庭の先生方ではないかと思います。こうした機会をいただいて、技術家庭の先生方に、本校の実際の様子をご覧いただくことは、中高連携における中高相互の共通理解を深める観点からも、大変意義深いことであると考えております。

  それでは、本日の技術・家庭部会が有意義なものとなりますようご祈念申し上げ、会場校校長のあいさつに代えさせていただきます。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

夏季休業登校日朝礼 校長講話

みなさん、おはようございます。夏休みもあと一週間ほどとなりました。
 17日には、日本科学未来館の「流れのふしぎ展」を見てきました。本校の3年生2名が、ウインドカーというのでしょうか、ドライヤーで風を当てると走る車の実験を、来場者に体験させるボランティアを務めていました。思いのほか、外国人の来場者が多かったので、国際交流的な体験もできたのではないかと思います。
 さて、この夏は、ある大学の工学部のオープンキャンパスに行ってきましたので、そのときの話を少ししてみたいと思います。
 実は以前、「工業高校は、大学の工学部の高校版だ」という話を聞いたことがありました。「工業高校は、本当に大学工学部の高校版なのか。だとすれば、本校の五つの学科に相当する学科やコースはあるのか。」こんな仮説を持って、実際に見てきました。
 まず、機械科ですが、この大学では、機械知能工学科の機械システムコースが相当するようです。このコースの研究室では、「カムイロケット」というロケットを打ち上げていました。「機械科の学びはロケットまでつながっている」と思いました。
 次に、電子機械科ですが、この大学では、情報エレクトロニクス学科の電気制御システムコースが相当するようです。人型ロボットやハイブリッドカーなど、電気・情報系と機械系を高度に統合するための研究・開発を行っています。電子機械科の学びは、ロボットや電気自動車、人工衛星までつながっていることがわかりました。
 次に、電気科ですが、この大学では、情報エレクトロニクス学科の電気電子工学コースが相当するようです。幅広い知識と応用技術を身に付けた、エレクトロニクスの専門家を育成しています。電気科の学びは、大学では、「ナノエレクトロニクス」や「光エレクトロニクス」など、新しい課題につながっていることがわかりました。
 次に、情報電子科ですが、この大学では、情報エレクトロニクス学科のメディアネットワークコースに相当するようです。音楽や画像などのメディア情報処理と、モバイル・光ネットワークの両方について学んでいます。情報電子科の学びは、コミュニケーションを支える新しいテクノロジーの創出につながっているということがわかりました。
 次に、情報技術科ですが、情報エレクトロニクス学科の情報理工学コースが相当するようです。プログラミングやデータ構造、アルゴリズム理論や技術などを学んでいます。情報技術科の学びは、人を豊かにする情報システムとサービスの創出につながっているということがわかりました。
 実際に訪れてみて、大学の各学科・コースと、本校の各学科には重複しているところがあり、「工業高校は、大学工学部の高校版だ」という指摘には、一理あると感じました。
 最後に、この大学のパンフレットに、とてもよいフレーズがあったので、紹介しておきたいと思います。それは、「科学者はあるがままの世界を研究し、工学者は見たこともない世界を創造する」ということばです。「航空工学の父」と称されるセオドア・フォン・カルマンという人のことばだそうです。パンフレットは、「世界を知ろうとするのが科学者なら、世界を変えようとするのが工学者だ。」と続けています。
 みなさんは工業高校である本校で、「工学」を勉強している工学者の卵です。どうやらみなさんは、世界を知るためでなく、世界を変えるために本校に入学してきたようです。まもなく、二学期が始まります。みんなで一緒に、世界を変えるための勉強を再開したいと思います。がんばりましょう。本日の校長講話は以上です。

第1学期終業式 校長講話

 みなさん、おはようございます。

 早いもので、1学期の終業式を迎えることができました。6月からは、教室に念願のエアコンも設置されましたので、快適な環境で授業を受けることができたのではないかと思います。

 さて、本日は、生徒のみなさんの活躍を、三つお話ししたいと思います。

 一つ目は、6月17日に立花小学校で行われた「プログラミング教室」における、電子技術部の生徒のみなさんの活躍です。当日は、埼玉工業大学の石原教授が講師となって実施されましたが、実際に小学生に手取り足取り教えたのは、本校の生徒のみなさんでした。引率した顧問の村石先生のまわりに集まる生徒のみなさんを見ていると、写真撮影に来ていた武井先生も含めて、大学のゼミの雰囲気によく似ているなと感じました。

 二つ目は、6月23日に行われた、学校評議員による授業見学です。金曜日の5時間目の授業を見学しましたが、特に3年5組の課題研究の授業が話題になりました。あるグループは、VR、バーチャルリアリティを用いたアプリケーションを作成していました。学校評議員のみなさんも体験されましたが、上々の仕上がりにびっくりしていました。また、もう一つのグループでは、液晶タブレットとペンを用いて、イラストを描いていました。いずれも、高等学校の授業の中で、生徒たちが最新技術を自在に操っていました。学校評議員のみなさんとともに、高等学校における「新しい学び」はここまで来ている、という様子を目の当たりにしました。

 三つ目は、6月29日に行われた、機械科・電子機械科の課題研究の授業です。この日は、神奈川工科大学創造工学部の石渡教授による、流体力学をテーマにした出前授業が行われていました。内容は、ほぼ物理の実験なのですが、生徒のみなさんは、とても楽しそうに取り組んでいました。実は、この課題研究の生徒のみなさんは、8月17日・18日に日本科学未来館で行われるイベント「流れのふしぎ展」のボランティア・スタッフを務めることになっています。本校生徒は、科学の最先端の現場で、とても刺激的な体験をすることになりそうです。

 以上は、校長による「発見」です。これらの生徒のみなさんの活躍を見て、とても驚くとともに、ものすごく感動しています。感動すると、この感動を、誰かに伝えたくなります。本日は、校長講話の時間を借りて、感動の一端をみなさんに伝えてみました。

 3年生のみなさんは、いよいよ就職活動が本格化します。会社見学に行くと思いますが、会社に行ったら必ず、皆さんだけの、何らかの「発見」をしてきてください。そして、その発見に「感動」したら、その感動を、家族や進路指導の先生に、伝えてみてください。本番の、入社試験の時の面接に、必ず役立つと思います。

 1,2年生のみなさんも、夏休みどこかに出かけたら、必ず、何らかの「発見」をして、得た「感動」を誰かに伝えてみてください。

 何だか「国語」の授業になってしまいました。よい夏休みを過ごしてください。以上で、一学期終業式の校長講話を終わります。

生徒指導教室 校長あいさつ

 みなさんこんにちは。いよいよ、待ちに待った夏休みが始まります。

夏休みというと、残念ながら、少年を巻き込んだ大きな事件が、少なからず発生しています。

ここにいるみなさんが、一人残らず元気な顔で、8月の登校日や9月の始業式に集まることが、何よりも大切です。

さて、みなさんの中には、LINEなどのアプリを使って、友だちなどと連絡を取っている人も多くいるのではないかと思います。

みなさんは、こうしたアプリを使って、友だちを「誘う」、友だちの誘いを「受ける」、友だちの誘いを「断る」ということが、自由にできているでしょうか。

最近起きている少年事件の中には、このようなアプリが関係したものが少なくありません。友だちなどから誘いが来ます。本音は受けたくありません。誘いを無視します。すると、誘ってきた相手の怒りが増幅して、大きな事故につながることがあります。

インターネットを使って気軽に友だちなどとつながることができる便利な時代だからこそ、「誘う」、「誘いを受ける」、「誘いを断る」ということを、思った通りにできる「技術」が必要になっているのではないかと思います。

本日は、生徒指導教室ということで、大変お忙しい中、吉川警察署から、4人の方にお越しいただきました。

夏休みを迎えるにあたり、みなさんが大きな事件に巻き込まれないために留意すべき点について、薬物乱用防止に係るお話も含め、ご講話いただきます。

それでは、どうぞよろしくお願いいたします。

避難訓練 講評

 避難訓練、お疲れ様でした。また、ご準備いただきました、環境保健部の先生方、ありがとうございました。

 避難完了まで、昨年度は8分30秒でしたが、今年は8分10秒ということで、タイムを縮めることができました。

 みなさんの避難の様子も、体育館の入り口で見ていましたが、みな粛々と落ち着いた態度で避難していて、よかったと思いました。

 また、「帰宅区分」による集合の様子も拝見しました。帰宅区分を改めて確認すると、

 A:学校で確認が済み次第、帰宅。

 B:公共交通機関が動いている限り、帰宅。

 C:家族との連絡が取れてから帰宅。

となっています。戸惑っている生徒の姿もなく、みな自分の帰宅区分がどれに当たるかをよく理解しているようで、こちらも粛々と整列していました。よくできていたと思います。

 さて、早いもので、平成23年3月11日に発生した東日本大震災から6年が経過しました。皆さんは小学生だったと思いますが、当日のことを、どのくらい覚えているでしょうか。

 「釜石の奇跡」として、「津波てんでんこ」ということばも、大きく報道されました。「てんでんこ」の意味については様々あるようですが、「自分の命は自分で守る」ということのほかに、素早く逃げる人々が周囲に目撃されることで、逃げない人々に避難を促す、という側面もあったようです。

 大切なことは、皆さん一人ひとりが、他人に頼るのではなく、「避難する」ことの意味を、自分で理解していることだと思います。いざというとき、自分ならどのように行動するか、前もって考えておくことが大切です。

 また、避難訓練はよい機会ですので、家族とも、いざというときに、お互いにどのように連絡を取り合うか、確認しておくとよいと思います。

 以上で講評を終わります。

平成29年度第3回PTA・後援会理事会 校長あいさつ

 みなさんこんにちは。校長の山本でございます。本日は、ご多用にも拘らず、本校PTA・後援会第3回理事会にお越しくださいましてありがとうございます。

 5月20日の総会では、大変お世話になりました。その後の生徒たちや学校の動きについて、かいつまんでお話しさせていただきます。

 まず、5月24日・25日の2日間、大宮ソニックシティで、全国の高等学校の校長が集まる会議が開催されましたが、その中で、文部科学省の方から、工業高校においては、ジュニアマイスター顕彰制度など、生徒の学力保障に取り組んでいるのは大変すばらしいという趣旨のお話がございました。このジュニアマイスター顕彰制度は、本校でも熱心に取り組んでおり、県内1位の表彰者数を誇っております。今年度も、一人でも多くの生徒が表彰されるよう、資格取得に係る指導を充実してまいりたいと思います。

 5月30日の体育祭では、生徒への給水等へのご支援や、多くの保護者の方にご観戦いただくなど、ありがとうございました。大きな事故もなく終了することができました。

 6月1日には、待望の普通教室等の冷房設備が稼働いたしました。ここ数日は涼しいため、出番も多くありませんが、音も静かで、快適な学習環境が実現しております。

 6月2日は、草加市を中心に、市外の中学校を訪問いたしました。本校の近隣にお住いの校長先生からは、本校生徒の登下校時の身だしなみ、特に暑い時期の男子生徒のズボンの裾の捲り上げがほとんど見られないなど、お褒めのことばをいただきました。

 6月3日・4日は、草加駅前のアコスホールで、東部地区進学フェアが行われ、昨年より多い91件のブース相談がございました。来場している女子中学生の数が多かったので、今後は女子中学生に向けた新たなアピールも考えてまいりたいと思います。

 6月5日からは、保護者のみなさまのご協力もいただき、朝の登校指導を実施いたしました。遅刻をする生徒もほとんど見られず、大きな成果を上げることができました。

 一方、地域等との連携も、件数が多くなってまいりました。

 6月5日には、新三郷駅前で痴漢防止キャンペーンが行われ、本校女子生徒4名が参加しました。読売新聞で報道されたほか、14日には吉川警察署長が来校し、学校宛に感謝状をいただきました。

 6月6日には、さつき平自治会の方が来校し、夏まつりへの生徒の協力依頼がありました。みさと団地自治会からも同様の依頼をいただいており、ミニ新幹線や男声合唱、司会進行補助などで協力してまいります。

 6月9日には市のクリーンライフ課から、本校東門前を流れる第二大場川における清掃活動への協力依頼がございました。

 昨日は、彦成中学校の「まるごと体験」ということで、中学2年生が本校を訪れ、機械科、電子機械科、情報電子科の授業を体験しました。また同日、駅前の桜小学校では、本校野球部・ハンドボール部生徒による「ボール投げ教室」が行われ、生徒たちにとっては、小学生の子どもたちを指導するという貴重な体験となりました。

 本校はこのほかにも、様々な連携の依頼をいただいております。地域に愛される学校であることを実感するとともに、コミュニケーション力などを育む教育の場としても活用してまいりたいと考えております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

朝礼 校長講話

おはようございます。校長の山本です。

昨日は、体育祭、お疲れさまでした。多くの人の記憶に残る、大変素晴らしい内容の体育祭だったと思います。

さて、2、3年生のみなさんは、昨年のこの時期の朝礼で、前任の長濱校長先生がどのようなお話をされたか、覚えているでしょうか。

本校のホームページから、昨年度の内容を見ることができますが、長濱校長先生は、「主権者教育」のお話をされていました。当然のことながら、昨年度2年生だった3年生の中には、今年18歳になって選挙権を持つ人も出てきますので、今日は改めて「主権者教育」について話をしようと思います。

昨年5月の新聞に、主権者教育に関連して、埼玉県の関根前教育長のインタビューが掲載されていました。その中で、前教育長は、学校で行う主権者教育には、大きく二つの種類があると述べています。

一つは「模擬選挙」など、選挙に慣れるものです。これは実際に他の高校で見たことがありますが、一人ひとりの生徒が実際に投票を体験できるので、有意義な取組であると思いました。特に、二つに折っても投票箱の中で自然に開く投票用紙に実際に触れることで、本番の選挙でも投票に行ってみようと思わせるものがありました。

もう一つは、「自分で考えて判断する力」をつけていくものです。

実際の選挙戦が始まると、立候補している候補者は、様々な「公約」を公表します。選挙権を持つみなさんは、実際にはこの「公約」を参考に、どの候補者に投票するかを決めることになると思います。

このときに、「自分で考えて判断する力」をしっかり身に付けていれば、自分の考えに最も近い公約を示している候補者を選ぶことができますが、自分の考えがはっきりしていなければ、何を基準に投票する候補者を選ぶのか、難しくなってしまいます。

しかし、安心してください。現時点で、「自分で考えて判断する力」をしっかり身に付けていると断言できる高校生は、そんなに多くないのではないかと思います。前教育長は、インタビューの中で、各教科の授業でも、「自分で考えること」を意識することが、広い意味での主権者教育につながると言っています。必ずしも、公民科の授業だけではありません。現在本校でも、様々な教科・科目で、「主体的・対話的で深い学び」、いわゆるアクティブ・ラーニングの視点からの授業改善が行われています。今月20日土曜日の第1回公開授業では、2年5組の「プログラミング技術」の授業で実施されていました。授業に主体的に取り組み、友だちと対話しながら考えを深める、このような授業に真剣に取り組んでいくことで、いざ自分が18歳になって選挙権を持つことになっても、慌てることなく「自分で考えて判断する力」をもとに、投票先を選ぶことができるようになると思います。

実は7月23日に、三郷市議会議員選挙が実施されます。三郷市在住の3年生の中には、いきなり本番という方もいるのではないでしょうか。本校の授業で磨いた「自分で考えて判断する力」を遺憾なく発揮してください。また、そのほかのみなさんも、毎日の授業の中で、「自分で考えて判断する力」をしっかりと身につけてほしいと思います。

第33回体育祭 校長あいさつ

 おはようございます。校長の山本です。
 ご来賓のみなさま方におかれましては、ご多用の中お越しくださいまして、ありがとうございます。本校の第33回体育祭が、天候にも恵まれ、このように盛大に開催できますことを、たいへんうれしく思います。
 さて、本日は、たくさんの種目が用意されています。生徒のみなさんは、学年を超えた「団」を結成して、合計得点を競うわけですが、みなさんは、どの種目の配点が高いのか、知っていますか。
 本日の体育祭では、「綱引き」や「応援合戦」、「団対抗リレー」など、「団」におけるチームワークの高さが要求される種目ほど、高い配点となっています。中でも、最も高い得点を獲得できる可能性が高い種目は、「大縄跳び」です。各学年の最高連続跳躍回数の合計が、そのまま得点になるようです。つまり、合計100回を超えれば、リレーより高い得点を獲得できることになります。どの「団」も、お互いに協力し合って、高得点を目指して頑張ってください。
 また、本日の天気予報によりますと、30度まで気温が上昇するようです。早めの水分補給を心がけ、熱中症にはくれぐれも注意してください。さらに、部活動の夏の大会を控えている人も多いと思います。つまらないけがをしないよう、競技には真剣に取り組んでください。
 みなさんにとって、記憶に残るすばらしい体育祭にしていきましょう。

平成29年度PTA・後援会総会 校長あいさつ

 みなさん、こんにちは。校長の山本でございます。本日はお忙しい中、本校PTA・後援会総会にご出席を賜り、誠にありがとうございます。

 五月も下旬ということで、本校の正門・東門に続く外周の若葉の緑も、大変美しく映える季節を迎えております。

 また、気温の方も上昇してまいりましたが、おかげさまで普通教室の空調設備工事も順調に進捗しており、6月の運転開始を待つばかりとなっております。PTA・後援会の皆様方におかれましては、多大なるご支援ならびにご協力を賜り、誠にありがとうございます。改めてお礼申し上げます。

 本日は午前中に、第一回公開授業ということで、保護者の皆様にも授業を見学していただきましたが、いかがでしたでしょうか。いくつかの教室で、いわゆる「アクティブ・ラーニング」と呼ばれる授業の形式が見られたのではないかと思います。

 これは、これからの変化の激しい時代を生き抜いていく人材を育てるためには、従来の一方通行の講義形式ではなく、「主体的・対話的で深い学び」という観点から、授業を改善していこうとする取組でございます。

 私は、1限目の2年5組の「プログラミング技術」の授業を見学しました。担当は工業科の新任教員でしたが、授業案を練り上げ、周到に準備して、授業を行っている様子がうかがえました。

 また、生徒の方も、班に分かれて課題に取り組み、主体的に、また自然と仲間と対話しながら、思考を深めているようでした。

 本校は工業高校でございますが、こうした全国に先駆けた授業改善にも、積極的に取り組んでおります。

 一方、部活動の方も成果が出ておりまして、春の大会では、剣道部とテニス部が県大会に出場いたしました。どの部活動も一年生が入部して部員数が増えており、今後の活躍が期待されるところです。

 それでは、この後、総会ということで、皆様には大変お世話になりますが、どうぞよろしくお願いいたします。

スマホ・ケータイ安全教室 校長あいさつ

 みなさんこんにちは。校長の山本です。

 今週は、「授業見学」ということで、みなさんが授業を受けている様子を見学させていただいています。

 本日の1限は、1年生の「情報技術基礎」の授業を見学しましたが、初めて「関数電卓」というものを見ました。

 一見して、見慣れないボタンがたくさんあり、使い方がわからなかったのですが、担当の先生の、黒板を活用したわかりやすい説明を聞いていると、何だか自分でも使えるような気持ちになりました。

 「使い方を正しく教わる」ということが、とても重要だと思います。

 ところで、みなさんは、本日のテーマである「ケータイ」や「スマホ」を持っていると思いますが、使い始めるにあたって、使い方を正しく教わったという人は、少ないのではないかと思います。

 車には運転免許があるのに、自転車にはありません。自転車に乗る人は多いですが、乗り方を正しく教わった人は少ないと思います。自転車は、事故も多いように思います。

 難しそうに見える関数電卓も、先生にきちんと教わることによって、みなさんは自在に使いこなすことができていますが、「ケータイ」や「スマホ」は、これまで、使い方を正しく教わるという機会がありませんでした。

 本日は、「ケータイ」や「スマホ」の使い方を正しく教わることのできる貴重な機会です。しっかりと聞いて、トラブルに巻き込まれないようにしたいと思います。

PTA・後援会 第2回新旧理事会 校長あいさつ

 みなさん、こんにちは。校長の山本でございます。

 本日はお忙しいところ、本校PTA・後援会の第2回新旧理事会にお集まりくださいまして、誠にありがとうございます。

 来る5月20日土曜日の総会に向け、お世話になりますが、どうぞよろしくお願いいたします。

 さて、本校では今週から、管理職による授業見学ということで、教頭と分担して授業見学を行っております。

 私もいくつかの授業を見学しましたが、ほぼすべての教室で、チャイムと同時に授業が始まっています。始業のチャイムが鳴った後、立ち歩いているような生徒はほとんどおりません。

 また、これも本校に来て驚いたことですが、多くの授業で、教員が「わかる人」ということで挙手を求めると、多くの生徒が手を挙げます。逆に教員の方でどの生徒を指名したらよいか迷ってしまうという「うれしい悲鳴」を上げている状況です。

 さらに、例えば1年生の電子機械科では、週に「数学Ⅰ」を3時間、「物理基礎」を3時間、「工業数理」という、内容はほぼ数学ですが、これを3時間、あわせて週に9時間も理数科目を履修しています。つまり、カリキュラムはほぼ「理系」なのですが、これに生徒が実に粘り強く取り組んでおります。

 来週20日土曜日の午前中は、「第1回学校公開」として、月曜日の1限から3限の授業を公開しております。お忙しいご事情は十分承知しておりますが、普通教科の授業も含め、生徒たちの奮闘ぶりと、その生徒たちにわかりやすく教える本校自慢の教授陣を、ぜひ保護者の皆様ご自身の目で、ご確認願いたいと存じます。

 それでは、本日はどうぞよろしくお願いいたします。

交通安全教室 校長あいさつ

 みなさん、こんにちは。

 本日は、交通安全教室ということですが、みなさんは、どのような交通手段を用いて通学していますか。

 昨年度のデータによりますと、本校生のうち、自転車のみで通学している生徒が460名です。およそ71.1%の生徒が、自転車のみで通学しています。

 また、電車で通学している生徒のうち、家から駅まで自転車という生徒が88名います。これは全体の13.6%に当たります。

 これらをあわせると、実に84.7%の生徒が、自転車を使って通学していることになります。

 毎朝東門で見かける皆さんの自転車のマナーは実にすばらしいものがありますが、一方で、皆さんは交通ルール、特に「一時停止」を守っているでしょうか。

 交差点を通過する際、「車が来るかもしれない」「歩行者がいるかもしれない」という「かもしれない」の気持ちを持って徐行し、交通ルールに則って一時停止をする。こうした習慣が、とても重要であると思います。

 「まず止まる」「飛び出さない」こうしたことが大切なのではないかと思います。

 さて、本日は、吉川警察署から、大変お忙しい中、講師として、交通課交通総務係の三田村麻悠様、生活安全課生活安全係の水口永子様、少年係の石塚真佐江様にお越しいただいております。恐らく、自転車のマナーに係るお話も聞けるのではないかと思います。

 それでは、どうぞよろしくお願いいたします。

平成29年度離任式 校長あいさつ及び離任者の紹介

みなさん、こんにちは。

 本日は、本校の離任式ということで、この3月をもって他校にご栄転となった先生方のうち、5名の先生方が、大変お忙しい中にもかかわらず、生徒のみなさんのために、ごあいさつにお越しくださいました。

 先生方、本日は誠にありがとうございます。

 私もこの4月に着任して4週間が経過いたしますが、本校は、生徒が大変すばらしいということに、改めて感謝しております。

 制服をきちんと着こなして、人の話を話し手の目を見ながら集中して聴くことができるという点については、当初から感じておりましたが、ここ数日、朝正門に立っておりますが、遅刻をしてくる生徒がほとんどおりません。

 声をかければ必ず大きな声であいさつが返ってくる、敷地内に入ると自転車から降りて、押して歩いてくる、また、放課後には多くの生徒が、部活動で活発に活動しております。

 このような生徒のみなさんの様子を見ておりますと、改めて、これまで指導してくださいました先生方の「指導力の高さ」ということを実感しております。

 本日壇上にお越しの5名の先生方をはじめ、この春の人事異動では、実に32名もの先生方が転退職なされたわけですが、先生方がいなくなられた穴は、実に大きいものがあると言わざるを得ないと思います。

 しかしながら、新たに30名の新しい先生方をお迎えしておりますので、微力ながら、先生方の抜けられた穴を一日も早く埋めていくことができますよう、努力してまいりたいと存じます。

 それでは、先生方におかれましては、この後、順に、お一言ずつご挨拶を頂戴したいと存じますが、その前に、私の方から簡潔に、先生方を紹介させていただきます。恐れ入りますが、お名前をお呼びいたしますので、その場でご起立をお願いいたします。

 はじめに、長濱稔校長先生でございます。本校には2年間ご在職いただきました。校長講話では、ご専門であるところの地理歴史科のご経験と豊かな知識を生かしたわかりやすいお話が印象的でございました。6月からの稼働を目指して、現在急ピッチで工事が進捗しておりますが、快適な学習環境のための冷房設備の設置にご尽力くださいましたのは、長濱校長先生でございます。また、小中学校や地元自治体等との連携にも、積極的に活動くださいました。部活動の振興にも積極的にかかわってくださり、グラウンド整備、またタックルマシーンやバッティングゲージ、エコカー用エンジンなどを整備してくださいました。登校指導と部活動見学を欠かさず行われたということで、私も見習ってまいりたいと存じます。長濱校長先生は現在、南稜高校の校長先生としてご活躍でございます。

 続きまして、機械科の西田和夫先生でございます。本校には10年間ご在職いただきました。授業では基礎学力の定着を意識され、就職試験でその成果を発揮できた生徒が多数に上っていると伺っております。また、広報部主任として学校案内の制作に大きく貢献いただいたほか、修学旅行中にも数多くの情報を更新されるなど、ホームページで、学校行事や柔道部の活躍の様子を、毎日のように発信してくださいました。現在は、川口工業高校にてご活躍でございます。

 続きまして、情報技術科の上村敦志先生でございます。本校には12年ご在職いただきました。情報技術に関する知識・技術にすぐれ、プログラミングからものづくりまで、幅広く指導してくださいました。部活動ではバスケットボール部と写真部の顧問をお務めになり、特に写真部の顧問として、学校行事等を記録してくださいました。現在は、新座総合技術高校にてご活躍でございます。

 続きまして、情報電子科の田代めぐみ先生でございます。本校には1年間ご在職いただきました。丁寧な授業が印象的で、ご専門である「建築」に関する知識を生かした製図や課題研究が、生徒から好評でございました。現在は、大宮工業高校定時制でご活躍でございます。

 続きまして、電子機械科の守田結美子先生でございます。本校には1年3か月ご在職いただきました。授業や実習では、専門知識を生かした丁寧な指導を実施してくださいました。また、校務分掌では、進路指導部や広報部でご活躍くださいました。現在は、川口工業高校でご活躍でございます。

 それではこの後、長濱校長先生から順に、お一言ずつ、ごあいさつを頂戴いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

平成29年度対面式 校長あいさつ

 校長の山本です。

 2・3年生の皆さんには、昨日午前中の始業式で、お話をさせていただきました。

 また、1年生の皆さんには、入学式の式辞という形で、お話をさせていただきました。

 2・3年生の皆さんと、1年生の皆さんが、正式に顔を合わせる最初の機会が、本日のこの対面式なのだと思います。

 3年生の皆さんは、この後もうすぐ就職活動を控えているわけですが、皆さんを採用する企業の方は、皆さんが異なる年齢の方々と上手に付き合えるかどうか、という視点で、皆さんを見ています。

 皆さんが就職を希望する会社には、皆さんのような正社員のほかに、恐らく再任用の方、パートの方、外国人の方など、多様な方々が一緒に働いているのだと思います。

 高校を卒業して採用される皆さんは恐らく正社員ですから、会社は皆さんに、こうした多様な方々を取りまとめるリーダーとしての役割を期待しています。

 本校では、学年を超えた「団」というグループをつくっているようですが、異なる学年の方々と上手に付き合うスキルを身に付けることは、とても重要です。

 また、明日は部活動紹介などもあるようですが、特に1年生は積極的に部活動に参加して、異なる学年の方々と上手に付き合う技術を磨いてほしいと思います。

 それでは、本日の対面式が皆さんにとって有意義なものであることを祈念して、あいさつといたします。

平成29年度入学式式辞

 春爛漫のこの佳き日 本校PTA・後援会会長 菊地智代美様をはじめ 多くのご来賓の皆様のご臨席を賜り ここに 平成29年度埼玉県立三郷工業技術高等学校入学式を挙行できますことは 誠に喜ばしい限りでございます 教職員一同を代表しまして 厚くお礼申し上げます

 本校は 県東部地区の工業高校として 昭和60年に開校しました 初代校長和泉英夫先生が示した「正確に はやく 美しく」を校訓とし これまでに六千名を超える卒業生を送り出しています 卒業生は 日本の「ものつくり」を支える技術者として 各方面で活躍しています

 卒業生の中には サッカー元日本代表として活躍した中澤佑二さんや 平成27年 ブラジルのサンパウロ市で開催された世界技能五輪において 情報ネットワーク職種で見事 金メダルに輝いた島瀬竜次さんなどもおり 多彩な人材を輩出しています

 まさに 工業の可能性は 無限大であります

 さて ただ今入学を許可した239名の新入生のみなさん ご入学誠におめでとうございます 教職員一同 皆さんの入学を心より歓迎いたします

 本校は工業高校のため 普通科の高校と比べて 実習の授業が多くなっています 実習の後には 課題やレポートを提出することになっていますので その都度 しっかり提出して 実習の効果を高めてください

 また 高校は義務教育ではありません

 一日も早く中学生気分を一掃し 目標を高く掲げ 将来 社会に貢献できる技術者となるよう 日々精進を重ねていただきたいと思います そして 本校が力を入れている資格取得に意欲的に取り組むとともに 部活動に積極的に参加して心身を鍛え 生涯の友人を得てください

 高校3年間は あっという間に過ぎ去ります 悔いが残らないよう これはと思ったことには 積極的に挑戦してください あわせて これまでみなさんを温かく見守ってくださった多くの方々への感謝の気持ちを忘れないでいただきたいと思います

 保護者の皆様に申し上げます 本日は お子様のご入学 誠におめでとうございます 先ほど 入学を許可いたしました 239名の生徒の皆様に対しまして 私どもの持てる力を最大限発揮し きめ細かな指導を とことんやり抜く覚悟でございます

 本校は昨年度 新たに「目指す学校像」を定めました 「ものづくりの精神」に基づき 豊かな人間性を育成するとともに 学力向上を通して生徒の自信を高め 「生きる力」を持つ技術者を育成する というものです この理念を 保護者の皆様と共有していきたいと考えております

 本校の教育活動にご理解とご協力を賜りますよう 何卒よろしくお願い申し上げます

 なお 本校は 約8割の生徒が 卒業後 ただちに就職することを希望しております 年間を通して 様々な企業の採用担当者が来校します

 このため 本校では いつでも採用面接に臨めるよう 整容指導を行っております 頭髪や服装等につきまして 保護者の皆様にご協力をいただくことがございますが 本校の状況をお汲み取りの上 ご理解賜りますようお願いいたします

 結びに 本日ご多用の折 ご臨席を賜りましたご来賓の皆様に厚くお礼申し上げるとともに 本校の教育活動に引き続きご支援賜りますようお願い申し上げ 式辞といたします

 

平成29年4月10日 埼玉県立三郷工業技術高等学校長 山本 康義

平成29年度第一学期始業式 校長講話

おはようございます。校長の山本です。どうぞよろしくお願いいたします。

さて、みなさんは、県内に数ある高等学校の中から、本校を自ら選んで受検され、そして自らの実力で合格を勝ち取って、本校に入学されました。まず、本校を選んだその英断に、敬意を表したいと思います。

先週は、市内の小中学校を訪問して、校長に就任したご挨拶を申し上げてまいりました。すると、多くの学校から、本校と連携したいとの申し出がありました。

みなさんは、「プログラミング教育」ということばを聞いたことがありますか。

先日、小中学校の次期学習指導要領の内容が公表され、将来、小学校からこの「プログラミング教育」に取り組まなくてはならないことになりました。

みなさんは、回転寿司のお店の中で、受付業務をロボットが行っているお店に行ったことがありますか。校長先生はよく行くのですが、なかなか賢くて、たくさんのお客さんを効率よくさばいていました。

いわゆるAI、人工知能が進化すると、現在ある仕事の多くがロボットに奪われてしまうと言われています。

みなさんの中には、野球のワールドベースボールクラッシックをテレビで観戦した方も多くいると思いますが、日本代表の4番を打っていた、筒香という選手は、DeNAという球団の選手です。その会社の社長である南場智子さんは、取材で、これからの人材は、コンピュータに使われる人、コンピュータと競争する人、コンピュータに指示が出せる人の三つに分かれると話しています。これからもっとも重要になるのは、三番目の、コンピュータに指示が出せる人材です。また、いわゆる製造業、メーカーの多くも、ITを使って仕事を効率化することが必要になっていると指摘しています。

こうした人材育成の将来像を考えたとき、五つの学科を持って、五科連携を積極的に推進している本校は、埼玉県内に数ある高校の中で、間違いなくトップ、先端を走っています。数年前に、本校への入学を選んだみなさんの先見性には、まことに素晴らしいものがあると、改めて思います。

ITを使うとこんなことができる、こんなに正確に、こんなにはやく、こんなに美しくできる。こんな発想を持った人材を、多くの企業が求めています。

そして、本校のこうした人材育成のノウハウを、市内の多くの小中学校が求めています。

時代はようやく本校に追いついてきました。みなさんも大いに自信を持ちましょう。
 まずは、自らの学科の学習を極めましょう。そして、校内の五つの学科で相互に連携し、共通理解を深めてほしいと思います。一緒に、ITで時代を変える人材を目指しましょう。