放送部
三工技部活動再起動③ 9月の大会に向けて突っ走れ!!サッカー部!!
みなさんこんにちは。三郷工業技術高等学校放送部です。部活動はコロナ禍の影響で長期にわたって休止を余儀なくされていました。今年はインターハイが中止になり、それに連なる各地区大会も中止。すべての運動部で春李の大きな活躍の場が失われました。6月中旬から活動は再開され、一月半が経ちました。放送部では、各部の再起動の様子をレポートしたいと思います。今回はサッカー部の様子をお届けします。
サッカー部もほかの部活と同様に約半年のブランクを強いられることになりました。6月に練習を再開したものの、体は思うように動けません。サッカーの試合は40分ハーフ。80分を戦い抜く体力が必要です。「まずはゲームができる力を取り戻さないと」と顧問の庄司先生はおっしゃっていました。それから1か月、部活動の規制も緩和された8月に入ってから、サッカー部は練習試合を行うことになりました。試合日は8月5日(水)、対戦相手は八潮南高校です。
この日の気温は30度を超えていました。試合を見ていた私たちも暑さで倒れそうです。そんななか、三工技イレブンがどんな活躍をしてくれるか楽しみですが、水分補給も忘れずに頑張ってくださいね。試合前に庄司先生に活躍しそうな選手を聞いたところ「期待を寄せているのは皆そうだけど、やっぱり3年生かな」と答えてくれました。
試合は2試合行いました。1試合目は三工技が1対0で、そして2試合目も三工技が1対0で勝利しました。相手校の八潮南高校のパスさばきは見事でしたが、三工技がそれを上回る攻めを見せて2勝をあげました。2試合ともとても熱い戦いでした。
キャプテンの木曽さんに今日の試合の感想を聞きました。
今日の試合は、とても暑くて…疲れました。人数も少なかったので人をどこで使うか、先生も辛かったと思います。
顧問の木戸先生にも話を伺いました。
半年以上ゲームをやっていなかったのでどんな試合になるかなと心配でした。この暑さだし動きにくいのもあって大変な部分もあったけど、思いのほかチームとしてやれるところはあるのかなと思いました。あとは決めるところを決めきれないとか、後半のほうは体力的にきつくなってきて相手に押し込まれてピンチになっちゃうのが多かったので相手よりかは自分たちのほうに問題はあるのかなとは思います。来月の公式戦に向けてあと一か月頑張ってやっていきたいと思います。
この後のサッカー部の予定は、8月のサッカーフィスティバルを経て公式戦に挑みます。サッカー部の公式戦は9月から再開されます。高校サッカー選手権です。3年生にとっては引退試合になります。サッカー部の皆さん、応援しています。頑張ってください!!
( 2年 山賀 琉騎 )
夏の公開講座レポート② ライントレースロボットを作ろう!!
みなさんこんにちは。三郷工業技術高校放送部です。埼玉県では夏休みや冬休みの期間に県立高校の施設を活用して地域のみなさまが参加できる公開講座を実施しています。この夏休みに三郷工業技術高校では9つの講座が開設されました。そのなかから今回は電子技術部が主催する「ライントレースロボット製作体験」の様子をレポートします。
ライントレースカーというのはロボットの一種です。床の上に引かれたラインに沿って進みます。今回の講座ではライントレースカーのキットを組み立てました。参加者は小学生と中学生です。小学校1年生の子も参加していました。
今回の講師を担当する電子技術部顧問の村石先生は「このイベントを通して工業高校を知ってもらいたい」とおっしゃっていました。実際にイベントが終わった後に参加した中学生に話を聞くと・・・・・
楽しかったです。工業高に入りたいと思いました。
なかなかの好印象。よかったですね( ^^)
今回の講座に参加を申し込んだのは9人でしたが、親御さんと一緒に来た子や、友達と一緒に来た中学生もいて、会場はかなりにぎやかな雰囲気でした。参加者一人一人に電子技術部の部員がサポートにつきます。それぞれが先生の説明を聞き、わからないところがあればサポート役の電子技術部員に教えてもらっていました。ロボットづくりはスムーズに、そして楽しく進んでいました。子供と一緒に参加したお母さんに話を伺いました。
子供たちに楽しんでもらってよかったです。自分も楽しかったです(笑)
完成したライントレースカーでレースを行います。会場には同じ形状の2つのコースが準備され、2台のマシンが競争します。同時にスタートして早くゴールしたほうが勝ちです。モーターの回転数を上げるとスピードは上がりますが、センサーがラインをとらえるのが難しくなってコースを逸れてしまう可能性も大きくなります。調整が難しいところです。
大会は大いに盛り上がりを見せ、決勝戦ではかなりの接戦でした。
優勝したのは「マリオカート8号」でした。製作者のコメントです。
嬉しかったです!!!
惜しくも準優勝だったのは「カルロス・ブーン」でした。製作者のコメントです。
悔しかったけど楽しかったです!!
お2人ともお疲れ様でした。そしておめでとうございます。
今回の講座でサポート役を務めた電子技術部の人に、今回の感想を聞きました。
細かい部品も多かったし、配線の向きなどを教えるのも大変でした。製作には予想以上の時間がかかってしまいましたが、最後にレースに出場してちゃんと走ってくれたので嬉しかったです。ロボットを作った子も喜んでくれてよかったと思います。
イベントは大成功でした。これをきっかけにものづくりに興味を持つ子が増えてくれるといいですね。
( 1年 賀波澤 凪 )
三工技運動部再起動② バドミントン部3年生の引退試合
みなさんこんにちは。三郷工業技術高校放送部です。部活動はコロナ禍の影響で長期にわたって休止を余儀なくされていました。今年はインターハイが中止になりました、それに連なる各地区大会も中止。すべての運動で春季の大きな活躍の場が失われました。6月中旬から活動は再開されて一月半になります。各部再起動の様子をレポートしたいと思います。今回はバドミントン部の様子をお届けします。
高体連バドミントン専門部では3年生のための大会を開催することになりました。詳しい話を本校バドミントン部顧問の佐々木先生にききました。
バドミントン部では本来5月頃にインターハイ予選があります。勝てば県大会に行ける重要な大会だったんですが、新型コロナウィルス感染症の予防のための臨時休校等の影響によって中止となってしまいました。3年生の引退する機会がなくなってしまい、その代わりに3年生大会が行われることになりました。
しかし、三工技の3年生は企業見学などの就職活動をするために部活動を引退してしまいました。そのためこの大会に出場する選手は残念ながらほとんどいません。
そんな中、3年6組の古矢くんは1人だけ出場する事にしました。なぜ、自分も進路活動で大変な時期なのに1人でも大会に挑むのか聞いてみました。
僕は小学生の頃からバドミントンをやってきました。今回部活動を引退するにあたって、けじめとしてこの大会に出ることにしました。今までずっと続けてきた中で、さぼっていたこともあったけれど、それも含めて自分の実力がどこまで通用するのか確かめたいです。
バドミントンの3年生大会は8月13日(木)に上尾運動公園体育館で行われます。良い結果になるといいですね!
古矢くん頑張ってください!!
( 1年 永井 真希 )
夏の公開講座レポート① 液晶タブレットを使ったアニメーション作り
みなさんこんにちは。三郷工業技術高校放送部です。埼玉県では夏休みや冬休みの期間に県立高校の施設を活用して地域のみなさまが参加できる公開講座を実施しています。この夏休みに三郷工業技術高校では9つの講座が開設されました。そのなかから今回は情報電子科が主催する「アニメーションをつくろう!プロの環境で体験♪」の様子をレポートします。
この講座では、液晶タブレットを使い、自分で書いた絵を動かすことを学びます。アニメーションが、どのように作られているのかを学んでほしいという思いで開かれました。講座の講師を担当している齋藤千紘先生にこの講座で一番伝えたいことを聞きました。
講座の開設に当たって一番大切なことは参加者の方に楽しんでもらうということです。楽しめないと授業もつまらないから、楽しんでもらえたら嬉しいです。
参加者のみなさんが楽しんでくれたらいいですね。講座では参加者が自分で描いたキャラクターをアニメーションで動かします。タブレットに同じ絵をいくつか描き、それをつなぎ合わせると動いて見えます。皆さん苦戦しながらもとても上手に描いていました。参加者の中学生の方に感想を聞きました。
絵を描くのが好きなので参加しようと思いました。一番楽しかったことは、自分が描いた絵が、アニメーションになり動いたことです。
楽しんでもらえてよかったですね。同じ情報電子科で電子工作の教室を担当した河住先生にも話を聞きました。
この講座を楽しんでもらって、工業高校は面白いところだし楽しいところだということを知ってもらいたい。それを知らずに普通科高校に行くのはもったいないのかなと思います。こんなことをやっていますよという事を知ってもらいたい。
冬にもまた講座があるそうなので興味がある方はぜひお越しください。
( 1年 鈴木 美花 )
三工技部活動再起動① 力溢れるバレー部!!県大会出場への覚悟は?
みなさんこんにちは。三郷工業技術高等学校放送部です。部活動はコロナ禍の影響で長期にわたって休止を余儀なくされていました。今年はインターハイが中止になり、それに連なる各地区大会も中止。すべての運動部で春李の大きな活躍の場が失われました。6月中旬から活動は再開され、一月半が経ちました。放送部では、各部の再起動の様子をレポートしたいと思います。今回はバレー部の様子をお届けします。
バレー部は8月1日に行われた東部地区予選でベスト8入りをして、県大会の出場権をものにしました。去年に続いて2回目の県大会出場です。凄いですね! 今回は地区予選の感想や県大会への意気込みなどを取材させてもらいました。
東部地区予選はものすごい緊張が迸ったと思います。その緊張の渦の中で勝ち上がっていくのは三郷工業技術高等学校のバレー部だからこそできたことですね。そんな大会の活躍ぶりを、キャプテンを務める3年生の柴崎くんに聞きました。
地区予選では、みんなは最初、緊張でガチガチだったので、みんなと一緒に声を出し合ってプレッシャーを跳ね返しました。普段の練習の時の感覚を取り戻して、地区予選でも勝ち進むことができました。
普段からの練習をしっかりと行っているからこその勝利ですね。バレー部のみなさんが試合で声を掛け合い一丸となっている様子が想像がつきます。
今年はコロナウイルスの影響で練習が少ししかできませんでした。しかし、バレー部は短時間に県大会への実力を仕上げて見せました。この急な環境の変化にも臨機応変に対応しています。どうやったら、そんなに実力をつけることができるのでしょうか。顧問の金子先生にどんな練習をしたのか聞きました。
今回の大会は、相手へのセンター攻撃とうちのレシーブが要になると思いました。なので、その2点を意識して練習をしました。
短い期間だから要点を絞り、戦略をたてて練習してきたんですね。部員達も一人一人が真剣に試合を意識して練習しているのが、伝わりました。
連続で県大会へ出るバレー部はもう地区の強豪と言っても過言ではありません。今回の県大会への覚悟をキャプテンの柴崎くんに聞きました。
今回の県大会は3年生にとって最後なので絶対優勝します!
優勝するぞというオーラがひしひしと伝わってきました。そんなバレー部の今後の活躍に乞うご期待ですね。県大会は8月12日(水)・13日(木)に所沢市民体育館で行われます。みんなで応援しましょう。
( 1年 宮島 遼司 )
学期末いろいろ・・・・
みなさんこんにちは。三郷工業技術高校放送部です。1学期の終業式も無事終わりました。コロナ禍での休校が5月末日まで続き、6月に学校が再開されてもしばらく分散登校が続きました。全員登校が再開したのは6月下旬です。今年の一学期は2か月弱でした。
学期末にはいろいろな行事があって、私たち放送部が活躍する機会も増えますが、感染症予防のために全校生徒が集まる行事は出来ません。かわりに学年別のイベントが入れ替わり立ち代わりといった感じです。
1学年の行事の放送業務は入部したばかりの1年生が担当しました。テスト明けの7月28日に行われた1学年進路ガイダンスが1年生の行事サポートデビューです。いやぁキンチョーするなぁ!!幸い大きな放送事故は起こさずに済みました。
終業式も学年別で3回にわけて行われました。校歌の斉唱も出来ないのでちょっと物足りない式典です。歌えない代わりに校歌のテープを流します。今回の終業式のために合唱部が特別に録音してくれた合唱つきテープです。
無事に1学期が終わっていよいよ夏休み。活動休止を余儀なくされていた三工技の部活動も本格的に再起動です。これからもレポートを続けていく予定なので楽しみにしていてください。放送部でした。
フェイスシールドで発声練習!!
みなさんこんにちは。三郷工業技術高校放送部です。活動再開から3週間です。お昼の放送も順調です。1年生も入ってきてくれました。コロナ対策でいろいろ制限がある中で、それなりに活動しています。
ところで、活動を再開しようとして困ったのが発声練習です。マスクをしながらという訳にもいきません。口の動きだけ気を付けて声はあまり出さない、なんていうのもやってみましたがなかなか効果があがらない。壁に向かってしゃべるというのもどうかという感じです。そこでこれを使ってみることにしました。
実はこのアイディアは合唱部の人に教えてもらいました。試してみたらいいかんじです。普通に声が出せるし、シールドの内側で音が反響することもありません。
なかなかいいアイテムが手に入りました。期末テストが終わったら発声練習をしっかりやっていこうと思ってます。
部活に入ろう・・・・
みなさんこんにちは。三郷工業技術高校放送部です。活動再開後はお昼の放送を毎日やってます。少しずつですがアナウンスの感覚も取り戻してきたところです。取材がなかなかできないので音楽が中心の番組ですが、リクエストも沢山いただいて、なかなか順調な再出発です。
それぞれの部活が感染症予防に配慮しながら活動を再開しました。同時に新入生の勧誘も始まっています。通常であれば4月の入学式のあとに生徒会主催の部活紹介の行事があり、体験入部期間を経た後、1年生は何処かの部活に入部します。ところが今年は新型コロナ感染予防のため体育館でのイベントができません。それぞれの部活が新入生にアピールする場がなかなかつくれずにいます。そこで放送部ではお昼の放送で部活紹介のコーナーを設置することにしました。
本当はそれぞれの部活で活躍している部員の皆さんに放送室にきてもらって、ライブでいろいろしゃべってもらうと臨場感が出ていいのですが、放送室も入室制限をかけているのでちょっと難しいところです。コメントは事前に録音したものを放送しました。録音も広い部屋を借りて行います。
1年生の皆さん。コロナの影響でいろいろ大変ですが、是非とも自分にぴったりな部活を探してください。一緒に学校生活を盛り上げましょう。放送部も部員募集中です。興味のある人は遊びに来てくださいね!!
活動再開!! 今年もよろしく!!
みなさんこんにちは。三郷工業技術高校放送部です。
長い長い活動休止期間を経て、今日(6月22日)から活動再開です。実に3か月半ぶりになります。
さっそく今日からお昼の校内放送『てく☆すて』をスタートさせました。新型コロナウィルス感染防止を意識しながらの手探り状態での放送再開です。防音措置が講じられている放送室は気密性が高いので入室する人数を制限しています。通常はDJ2人体制の掛け合いで進めていた『てく☆すて』ですが、しばらくはDJ1人で続ける予定です。放送中も窓やドアを開放して空気の停滞を防ぎます。機材はもちろん消毒済みです。
校内の様々な話題を集めてくるのが放送部のメイン番組『てく☆すて』の醍醐味ではありますが、三密を意識しての取材が難しいところです。とりあえずは音楽を流しながら身近な話題などを楽しくおしゃべりしていきたいと考えています。コロナ対策を意識しながら徐々に活動の範囲を広げていって、番組の内容を豊かにしていきたいと思っています。今年度も放送部をよろしくお願いします。
「パンエッセン」さん、ありがとう!!
みなさんこんにちは。三郷工業技術高校放送部です。久しぶりの更新になります。2月下旬の学年末テストは無事に(?!)終了しましたが、その後学校は新型コロナウィルス感染症防止のために臨時休校になりました。春休みに入ってからも部活動は実施できない状態が続いています。大変なことになりましたね。皆さん、手洗いやうがいを丁寧に行って予防に努めましょう。
さて、三工技には学食はないのですが、毎日パン屋さんがパン販売をしてくれています。お店を出してくれているのは三郷市早稲田にあるパン屋さん、「パンエッセン」です。販売場所の生徒玄関前に置かれたショウウィンドウには昼休みになると手作りのパンが、多い日には60種類以並びます。お店の前にはお腹をすかせた生徒たちの長い行列が出来てにぎわいます。そのパン屋さんが、3月いっぱいで店じまいすることになりました。とても残念です。放送部では今までお世話になった感謝の気持ちを込めて、朝の放送『おはサン』での特集番組の放送を計画しましたが、学校が臨時休校に入ってしまったため放送が出来なくなってしまいました。放送予定だった番組の内容をwebでレポートしたいと思います。
毎日パンの販売をしてくれていた高橋さんと清水さんのお2人にお話を伺いました。お2人とも、もう何年も本校での販売を担当されています。三工技での売れ筋商品はカレーパンです。「カレーは辛口、香ばしくて美味しいですよ。」と清水さん。榎本さんのお話ではコロッケサンドもなかなかだそうです。ベーコンボードとかカラアゲボードも人気があってすぐに売り切れてしまいます。本校は「パンエッセン」が店を出している他の学校に比べると売り上げが多いので、パンも沢山の種類を用意してくれていたそうです。苺カップなどの季節商品も店頭に並びました。
お2人に本校の生徒の印象を伺うと、清水さんからは「みんな可愛くて、とってもいい生徒さんたちですね。この学校の仕事は楽しいです。」と、ありがたいお言葉をいただきましたが、はじめからそういう訳でもなかったそうです。「最初は怖かった・・・」と話してくれたのは榎本さんです。「最初にオープンしたころは大変でした。チャイムが鳴るとね、生徒さんたちがバーッって走ってくるんですよ。大勢が凄い勢いで集まってきてお店が取り囲まれちゃう。それでね、みんなが叫ぶんですよ。『サンドイッチ!!』とか『クリームパン!!』とかね。ホントに押しつぶされちゃうんじゃないかと思いましたね。」このことは当時、生徒会でも問題になりました。そこで生徒会執行部の呼びかけでパン屋さんの前での整列が行われるようになり、今日に至っています。「今ではみんなきちんと並んでくれて助かっています。いい学校ですね、ここは」とにこやかに話してくれました。
私たちは三郷市早稲田にある「パンエッセン」のお店にもお邪魔することにしました。「パンエッセン」はJR三郷駅から北口駅前通りを歩いて約15分、三郷早稲田団地に囲まれた静かな一角にあります。お話を聞かせてくださったのは戸坂良夫さん。今年70歳だそうですが、しゃべり方もしっかりされていてとてもそんな高齢には見えません。
お店の歴史について伺いました。戸坂さんが兄弟3人でパン屋を始めたのは今から37年前の昭和58年(1983年)10月でした。「それまでは自動車の部品をつくる工場を経営していました。弟が都内の店で10年間パン屋の修業をして、自分の店を持とうという話になったので、兄弟でパン屋を始めることにしました。」と戸坂さん。立ち上げた会社の名前は「フレール」という名前でした。兄弟とか仲間といった意味のフランス語です。1号店「フレール」は駅のそばにありました。開店時間は朝の6時。当時はまだコンビニエンスストアなどが多くない時代で、朝の早い時間から食べ物を売っているお店は多くありませんでした。出勤途中の若い会社員が立ち寄ってパンを買っていきます。売り上げは上場。当時は今よりも街に若い人が多くて活気があったと戸坂さんは話してくれました。
商売が軌道に乗ってきて、2号店を出すことになりました。それが今の「パンエッセン」です。団地の中のパン屋さんとして賑わいを見せました。そのころには土曜日は学校が半日授業で給食なし。午後に部活がある中学生たちが沢山買いに来て繁盛したそうです。
時代の変化がありました。食べ物屋さんもふえたし、コンビニでは24時間パンが買えます。一方で町は子供や若者の数が少なくなってきました。
パン屋さんの仕事は大変です。毎日朝2時からパンの仕込みを始めます。開店は朝6時。7時には焼きたてのフランスパンが店頭に並びます。これを目当てに来店される近所のお客さんも少なくないそうです。パンは毎日2回から3回焼きます。種類も豊富で、店頭には100種類以上のパンが並びます。私たち三工技生が知らないパンも沢山あるんだよ!!
その日に売るパンをその日に焼いて店頭に出す「作り置き」が「パンエッセン」のパンの美味しさの理由だったんですね。以前にはこのように毎日お店でパンを焼いている街のパン屋さんが沢山あったそうですが、最近は売り上げの減少に加えてパンを焼く職人さんたちの高齢化により店をたたむところが増えてきているそうです。とても70代には見えない戸坂さんですが、さすがに以前のようには働けないとおっしゃいます。店舗も1つに減らして団地の中の今のお店だけになったので、週に何日かは休みの日を作ることが出来るようになったのですが、それももう難しいということで、今年の3月いっぱいで閉店することになったそうです。
毎日私たちのために美味しいパンを焼いてくれた「パンエッセン」の戸坂さん、長い間本当にありがとうございました。パンを売りに来てくださった高橋さんと清水さんもありがとうございました。「パンエッセン」のパン、ホントに美味しかったです。