日誌

新規日誌2

第2回学校説明会 校長あいさつ

 おはようございます。校長の山本でございます。本日はご来校ありがとうございます。

 11月も中旬ということで、皆さんの高校選びもいよいよ佳境に差し掛かっていることと思います。本校は工業の専門高校です。普通科の高校とは大きく異なる特色がございますので、大きく3点説明させていただきたいと思います。

 まず教育課程です。1日6時間で週5日、延べ30時間の授業の内、およそ三分の一は専門教科である工業の授業となっております。工業の授業の中心は実習です。体験的な実習の授業を通して、それぞれの学科の専門の「技術」を身に付けていただきます。

 また本校は、資格の取得に力を入れております。機械科であれば技能検定の機械検査や機械保全、電気科であれば電気工事士、情報電子科であればCGクリエーター検定など、それぞれの学科で、授業で身に付けた技術を生かして、様々な資格を取得することができます。

 次に進路指導です。本校ではおよそ7割の生徒が就職を希望しております。普通科の高校と専門学科の高校とでは、学校に来る求人の質と量が大きく異なります。例えば、多くの事業所には、生産性の向上のため、機械が入っています。最近はAIが導入されたり、IoTということでインターネットにつながったりということで、いわゆる「ロボット」が入っている事業所も多くあります。一般的には、こうした機械を操作する人材、いわゆる「オペレータ」を募集することが多いのですが、本校に来る求人の多くは「エンジニア」という職種です。ロボットを操作するだけでなく、機械系統や電気系統、あるいはプログラムがわかり、故障したロボットの面倒を見ることができる「エンジニア」が求められています。これからの社会は「ソサエティ5.0」と言われていますが、こうした時代を迎えるにあたり、最も不足しているのがエンジニアです。本校には5つの学科がありますが、それぞれの学科で、このエンジニアの「卵」を、しっかりと育成しております。この3月の卒業生も147名が就職しましたが、そのおよそ6割の生徒は県内に事業所を持つ企業へ、また重複しますが、およそ2割の生徒は、いわゆる上場企業に入社しています。就職を希望する生徒は、大学を経由しないで直接、いわゆる「いい会社」に就職します。この「エンジニア」を求める求人は、工業高校限定ということです。高校時代に専門性を高めることで、確かな未来への道が開かれていくのだと思います。

 最後に部活動です。今年は囲碁将棋部のほか、工業高校ならではの機械研究部、電子技術部、無線部が全国大会に出場しています。また、運動部も多くの部が県大会に出場していますが、今年、日本開催のワールドカップで大いに盛り上がったラグビー、そのラグビー部も多くの部員を集め、県大会で勝利を収めるなど、活発に活動しております。

 全体会の後は、希望する学科に分かれて説明を聞いていただきますが、本校は出願の際、第二志望を書くことができます。入学者選抜では、募集定員の8割は第一志望を重視いたしますが、残りの2割を選抜する2次選抜では、第二志望も含めて選抜します。第一志望の学科の他に、第二志望の学科までお考えいただくことをお勧めいたします。本日は11:55から希望者を対象に他学科の説明・見学の時間を設けておりますので、遠慮なくお申し出いただければと思います。

 それでは、どうぞよろしくお願いいたします。

第33回たくみ祭 講評

 皆さんこんにちは。たくみ祭の一般公開、大変お疲れさまでした。

 校長先生は昨日の開会式のあいさつで、一般公開で「精いっぱいのおもてなしをするために、校内公開を存分に楽しんでいただきたい」という趣旨の話をしました。

 たまたま、校内で声をかけられた来場者の方から「他校の文化祭も見てきたが、おもてなしの気持ちがより伝わってきたのは、三工技のたくみ祭です」というお褒めのことばをいただくことができました。

 日本で開催されているラグビーのワールドカップは、今晩決勝戦を迎えますが、日本代表のキャッチフレーズ「ワンチーム」のように、生徒の皆さんが心を一つにして、来場者の皆さんの「おもてなし」ができたのではないかと思います。

 本校のキャッチフレーズに「ビー・クリエイティブ」というものがありますが、今年は特に「新しいことに挑戦しよう」と呼び掛けています。その観点から見てみると、先ほどの電気科課題研究の皆さんのドローンもそうですが、それぞれの部活動やクラス、有志の皆さんによる企画にも「新しい」チャレンジがたくさん見られました。独断と偏見で印象に残ったいくつかを挙げてみますと、例えば、スマートフォンを活用した「school of lock」、校内で歩いている人物を探す「Where am I?」、輪ゴムが連射する自作の銃の工夫が光る「さが祭」などには、新しさを感じました。

 また、今年の生徒会役員の皆さんが企画した各クラスの看板は、東門に設置されて、見事に来場者の皆様をお迎えしてくれました。3年生を中心に、デザイン性の高い優れた看板も多くみられ、今後はコンテストにして、採点対象にしても面白いのではないかと思いました。

 一方、「電子技術部ロボットファクトリー」や、2年目を迎えた「中川コースター」など、例年より確実にその質を高めてきている企画も数多くありました。

 その他、各種のステージ発表、また、PTA教養委員会の皆様による体験講座なども、大いに賑わいを見せておりました。

 総じて、ふだんの学校生活ではなかなか見ることのできない皆さんの「底力」を、大いにアピールしていただいた「たくみ祭」ではなかったかと思います。

 ありがとうございました。以上で講評に代えさせていただきます。

第33回たくみ祭 開会式 校長あいさつ

 皆さん、おはようございます。

 いよいよ、第33回たくみ祭が始まります。

 一昨日、昨日と、皆さんの準備の様子を、一通り拝見させていただきました。

 各参加団体とも、企画内容や装飾など、思いのほか「ものづくり」に真剣に取り組んでいる様子を見ることができました。

 たくみ祭の企画が決まって、準備を始める。さまざまな「ものづくり」の必要が出てくるときに、みんなで楽しみながら、さまざまな「ものづくり」に取り組むことができる。「技術を身に付けている」ってすごいな。改めて、そう思いました。

 今年のテーマは、「百花繚乱~たくみ祭で笑顔の花を咲かせよう!~」です。「百花繚乱」とは、すぐれた人が一時にたくさん現れることをいいます。振り返ってみれば本校は、囲碁将棋部が、無線部が、電子技術部が、電算部が、機械研究部が、そして電子機械科の課題研究が、全国大会に出場して活躍する学校です。また、3年生と校長先生が本校に来た2年前には合同チームだった野球部やラグビー部が、単独チームでの出場はもとより、公式戦で勝利を挙げるまで成長する学校です。まさに「百花繚乱」。今度は皆さんの番です。このたくみ祭で、日ごろ磨いている匠の技術を、存分に発揮していただきたいと思います。

 最後に、本日午後の校内公開は、明日の一般公開で、120%おもてなしの姿勢を発揮するためにあります。明日精いっぱいのおもてなしをするために、今日の校内公開を、存分に楽しんでいただきたいと思います。

 それでは、たくみ祭が始まります。大いに楽しんでいきましょう。以上で校長あいさつを終わります。

スケアード・ストレート教育技法による交通安全教室 校長あいさつ

 みなさん、こんにちは。中間考査、大変お疲れさまでした。

 本日は、「スケアード・ストレート教育技法による自転車交通安全教室」ということで、お集まりいただきました。

 本校では、自転車のみで通学している生徒が454名、また、電車で通学している生徒のうち、家から駅まで自転車という生徒が99名います。これらをあわせると、実に85.7%の生徒が、自転車を使って通学しています。

 昨年度は自転車の事故がたいへん多く、15件発生しました。そしてすでに、今年度も8月までのデータで、1年生で3件、2年生で3件、あわせて6件の自転車事故が発生しています。

 自分の身は、自分で守らなければなりません。ここで、自転車事故防止のポイントを3点、確認しておきたいと思います。

 1点目は、交通ルールの遵守です。自転車は車両なので、車道の左側を通行しなければなりません。歩道を通行する場合は歩行者優先です。交差点では信号を守り、一時停止標識では必ず止まってください。

 2点目は、ヘルメットの着用です。皆さんの中にも少しずつ、着用している人が増えてきました。過去には本校で、自動車と接触し、顔面からフロントガラスに激突するという事故も発生しています。ヘルメットの着用で、守れる命があります。

 3点目は、損害賠償責任保険等への加入です。歩行者との事故では、自転車側が第一当事者になることが多いです。病院や相手当事者との示談交渉などを想定し、損害賠償責任保険等への加入について、確認しておくことが必要です。

 本日は、「スケアード・ストレート教育技法による自転車交通安全教室」ということで、事故現場の再現を行っていただきます。「スケアード・ストレート」とは、恐怖を実感することで、それにつながる危険行為を未然に防ぎ、交通ルールを遵守する大切さを体感させる教育方法ということです。講師として、吉川警察署から根津様、交通事故再現スタントとして、株式会社ワーサル様にお越しいただいております。本日の交通安全教室以降、本校は「無事故」ということで過ごしていきたいと思います。

 それでは、どうぞよろしくお願いいたします。

第4回PTA・後援会理事会 校長あいさつ

 改めまして、こんにちは。学校の近況について、ご報告させていただきます。

 今年度の広報部は気合が入っておりまして、学校ホームページは原則として毎日更新することとしております。すでにご覧の方も多いと思いますが、私もスマートフォンで、本校ホームページのトップページをショートカットにしています。「毎日更新」ですので、毎日新しいニュースを見ることができます。ぜひお試しいただきたいと思います。

 夏休み以降、生徒は大変頑張っていますので、その活躍の一端をご紹介させていただきます。

 まず、囲碁将棋部です。7月24日に市ヶ谷にある日本棋院で行われた全国高校囲碁選手権大会の個人戦全国ベスト16に引き続き、7月27日・28日に佐賀県で行われた「文化部のインターハイ」である全国高等学校総合文化祭に、埼玉県代表の三将として囲碁部門の団体戦に出場し、準優勝という成果を挙げました。

 次に機械研究部です。7月に鴻巣市で行われた「埼玉県高校生エコカーコンテスト」に出場し、インジェクション部門で4位、キャブレター部門で準優勝という成果を挙げました。また、9月には、栃木県のツインリンクもてぎで行われた全国大会に出場し、それぞれ21位、17位と健闘しました。

 次に無線部です。新潟県で行われた全国高等学校アマチュア無線コンテストに出場し、高校マルチオペレータ50MHz部門で優勝したほか、144MHz部門と430MHz部門で、それぞれ奨励賞を受賞しました。また、2年生の笹島さんが、「第16回全国高等学校ARDF競技大会」女子個人の部で3位となり、北海道千歳市で行われた2019全日本ARDF競技大会(第30回)に出場しました。「ARDF」とはアマチュア無線を使ったオリエンテーリングのような競技だということです。

 次に電子技術部です。8月に鴻巣市で行われた埼玉県高校生ロボットコンテストにおいて、キャリアロボット部門第4位、ライントレース部門優勝、ロボット相撲自立型部門優勝という成果を挙げました。キャリアロボット部門は全国大会への予選を兼ねているため、10月に新潟県で行われる全国大会に出場いたします。

 次に電子機械科の課題研究です。9月に横浜市で行われた「全日本ロボット相撲大会2019高校生の部関東予選会」において、自立型部門で3位となり、11月に福島県で開催される全国大会に出場することになりました。

 運動部では野球部が、8月に庄和球場で行われた東部地区夏季新人大会において草加南高校と対戦し、7回コールド、12-2で勝利しました。大塚先生によると、野球部の公式戦勝利は11年ぶりということで、コールド勝ちが花を添えました。

 次に陸上部です。先月しらこばと運動公園競技場で行われた東部地区新人大会で、砲丸投げで2年生の選手が9位となり、県大会に出場しました。また、ラグビー部は、第99回全国高等学校ラグビーフットボール大会埼玉県予選(花園予選)に出場し、1回戦、浦和工業に42-0で勝利しましたが、2回戦で本校を会場に昨年の覇者深谷と対戦し惜しくも敗れました。

 ということで、生徒の活躍について紹介させていただきました。3年生の就職活動も絶好調で、1回目の就職試験の内定率はおよそ86%ということです。生徒には前もって「生徒自身に全く問題がない場合でも落とされることがあるのが就職試験だ」と声をかけてあります。就職内定100%に向け、引き続き生徒を支えてまいります。

 中間考査が終わるとたくみ祭です。教養委員会をはじめ、保護者の皆様には引き続きお世話になりますが、どうぞよろしくお願いいたします。

第2学期 朝礼 校長講話

 皆さん、おはようございます。10月に入りました。衣替えということですが、まだまだ暑い日が続いております。体調管理には十分気を付けていただきたいと思います。

 さて、2学期の始業式では、夏休みの皆さんの活躍を中心にお話ししましたが、そのときにお話しできなかった活躍や、新たな活躍について、少しご紹介したいと思います。

 まず無線部です。2年生の笹島さんが、7月下旬に新潟県阿賀野市で行われた「第16回全国高等学校ARDF競技大会」女子個人の部で3位となり、今週末に北海道江別市・千歳市で行われる2019全日本ARDF競技大会(第30回)に出場することになりました。「ARDF」とはアマチュア無線を使ったオリエンテーリングのような競技だということです。

 次に電子機械科の課題研究です。9月7日に横浜市で行われた「全日本ロボット相撲大会2019高校生の部関東予選会」に出場した「武蔵」という名前の相撲ロボットが、自立型部門で3位となり、11月23日に福島県で開催される全国大会に出場することになりました。無線部ともども、大いに活躍していただきたいと思います。

 次に陸上部です。先月しらこばと運動公園競技場で行われた東部地区新人大会で、砲丸投げで2年生の選手が9位となり、県大会に出場しました。また、ラグビー部は、第99回全国高等学校ラグビーフットボール大会埼玉県予選(花園予選)に出場し、1回戦、浦和工業に42-0で勝利しましたが、2回戦で本校を会場に昨年の覇者深谷と対戦し惜しくも敗れました。校長先生が着任した2年前は合同チームでしたので、部員数も増え、県大会で勝利するなど、生徒の皆さんの成長には、目を見張るものがあります。そのほかの運動部の皆さんも、引き続き頑張ってほしいと思います。

 さて、校長先生は1学期の終業式で、「この夏は特に英語に力を入れて勉強して」ほしいという話をしました。1,2年生は夏休み明けに基礎力診断テストも受けていただきました。英語のテストの手ごたえはいかがだったでしょうか。

 6月に、三郷市内の小学校の授業を見学する機会がありました。学校公開日ということで、多くの保護者の方を見かけましたが、外国人の方も多くいらっしゃいました。三郷市では、小学生を対象に、英語検定受験に係る奨励金を支給しているとのことです。保護者同士のコミュニケーションにも、ひょっとすると英語が必要なのではないかという印象を持ちました。

 9月13日には三郷市一斉学校公開があり、中学校2校を訪問し、授業を見学しました。彦成中学校では「英語による英語の授業」が行われていましたが、女性の英語の先生の発音がとても美しく、レベルの高い授業が行われていました。

 また、先日は三郷市内の企業の方からお話を伺う機会がありました。この企業では特許を取得して、海外で事業を展開するということでした。本校からも例年多くの卒業生がお世話になっていますので、中には今後、海外勤務を経験する卒業生も出てくるのではないかと思いました。

 1学期の終業式では、日本電産の永守会長の「ものづくりに英語は欠かせない」「英語は運転免許のようなもの」ということばを引用しましたが、近隣の小学校や中学校、地元の企業の方々からも、英語の勉強が大切だというお話を伺うようになりました。3年生は就職の内定をもらった人も多いと思いますが、1・2年生も含めて改めて、英語の勉強に力を入れていただきたいと思います。中間考査が終わればいよいよたくみ祭です。大いに盛り上げていきましょう。以上で校長講話を終わります。

第2学期始業式 校長講話

 みなさん、おはようございます。大変暑かった今年の夏休みが終わりました。皆さんの夏休みはいかがだったでしょうか。

 はじめに、この夏休みは部活動が絶好調でした。今年の本校のホームページは「毎日更新」を目指していますので、その活躍ぶりの多くはすでに掲載されていますが、一部を紹介したいと思います。

 まず、囲碁将棋部です。7月24日に市ヶ谷にある日本棋院で行われた全国高校囲碁選手権大会の個人戦全国ベスト16に引き続き、7月27日・28日に佐賀県で行われた「文化部のインターハイ」である全国高等学校総合文化祭に、埼玉県代表の三将として囲碁部門の団体戦に出場し、準優勝という成果を挙げました。

 次に機械研究部です。7月27日に鴻巣市で行われた「埼玉県高校生エコカーコンテスト」に出場し、インジェクション部門で4位、キャブレター部門で準優勝という成果を挙げました。9月29日には、栃木県のツインリンクもてぎで行われる全国大会への出場も控えていますので、更なる活躍を期待しています。

 次に無線部です。新潟県で行われた全国高等学校アマチュア無線コンテストに出場し、高校マルチオペレータ50MHz部門で優勝したほか、144MHz部門と430MHz部門で、それぞれ奨励賞を受賞しました。

 次に電子技術部です。8月29日に鴻巣市で行われた埼玉県高校生ロボットコンテストにおいて、キャリアロボット部門第4位、ライントレース部門優勝、ロボット相撲自立型部門優勝という成果を挙げました。キャリアロボット部門は全国大会への予選を兼ねているため、ベスト4ということで、10月に新潟県で行われる全国大会への出場権を得ました。また、9月8日には、横浜市で開催される全日本ロボットコンテスト関東大会への出場も控えているということで、今後の活躍を大いに期待したいと思います。

 運動部も、気温が高く暑い中、多くの部活動が合宿や大会など活躍しました。いくつかの大会には応援に駆け付けましたが、野球部が、8月17日に庄和球場で行われた東部地区夏季新人大会において草加南高校と対戦し、7回コールド、12-2で勝利しました。大塚先生によると、野球部の公式戦勝利は11年ぶりということで、コールド勝ちが花を添えました。1年生も多く在籍しているということですので、今後の活躍を楽しみにしたいと思います。

 さて、本題に入りますが、この夏休みも、様々な会議で、教育のこれからに関する数多くの講演を聞きました。どの講演でも、「ソサエティー5.0」ということばが取り上げられていました。皆さんの中にも、聞いたことがある人がいるかと思います。

 ソサエティー5.0とは、狩猟社会(Society1.0)、農耕社会(2.0)、工業社会(3.0)、そして現代の情報社会(4.0)の次に訪れる新しい社会のことで、そこでは、様々なセンサーや活動履歴(ログ)等から得られる膨大なデータ(ビッグデータ)がAI により解析され、その結果がインターネットに接続されて、多くのモノやロボットが動作することで、様々な分野において作業の自動化等といった革新的な変化を起こす、と言われています。

 現在、この新たな社会を担う人材の育成が急務ということで、国を挙げて動きが始まっています。例えば、新時代に対応した高等学校の教育の在り方として、普通科改革ということが検討されています。高校生の約7割は普通科に通っていますが、中には、生徒が身に付けるべき力やそのために学習すべき内容を明確に示すことができず、生徒が真剣に学ぶ動機を低下させている状況が見られる、との指摘がなされています。

 こうした動きを踏まえ、改めて皆さんの現状を振り返ってみますと、皆さんはたいへん恵まれた状況にあると思います。時代は「ソサエティー5.0」への移行に向け、確実に進展するものと思われますが、その社会を支えるために必要となる技術や技能を、皆さんは毎日の授業を通じて確実に身に付けています。これから3年生は、就職試験に向け本格的に臨んでいきますが、恐れることは一つもありません。毎日の授業を通して身に付けた皆さんの技術や技能は、他の高校生と比べても、きらりと光る魅力として、採用担当者の目に映っていることと思います。自信を持って臨んでいきましょう。

 それでは2学期が始まります。資格試験やたくみ祭など、やるべきことは盛りだくさんです。楽しい2学期にしていきましょう。以上で校長講話を終わります。

第一学期終業式  校長講話

 皆さん、おはようございます。あっという間に終業式を迎えることになりました。皆さんの一学期はいかがだったでしょうか。部活動の方は絶好調で、囲碁将棋部、無線部、電子技術部が、全国大会への出場を決めてくれました。運動部も、バレーボール部が久々に県大会に出場し、一年生の加入もあって部員数が増えたラグビー部や野球部も、単独チームとして大会に出場し、活躍しています。部活動は、継続が重要です。今後の活躍を大いに期待しています。

  さて、高校生の本分はあくまで学業ですが、皆さんの学力は、向上しているのでしょうか。本校では、一年生は「高校生のための学びの基礎診断」として、二三年生とともに「基礎力診断テスト」を受けています。一学期は4月に受けていただきました。

  このテストは「GTZ」、学力到達ゾーンが示されます。これによって、二三年生は、昨年9月に受けたテスト結果と比較して、自分の学力が「伸びた」かどうかがわかるようになっています。昨年9月より国数英3教科のGTZが上がった生徒の数は、二年生が102名、三年生が90名という結果でした。昨年度は、二年生が85名、三年生は10名でした。今年度は問題の難易度を改善したということはありますが、昨年度に比べて、自分の学力を伸ばしている生徒が大幅に増えています。次のテストは9月にあります。夏休みにしっかり学習して、一人でも多くの皆さんが、「昨日の自分を超える」ことを願っています。

  さて、このテストは、各自の学力の伸びを見るだけでなく、他にも様々なことがわかります。今回は「英語を苦手としている生徒が多い」ということが新たにわかりました。

  皆さんの中には、「全国ジュニアマイスター表彰」を目標にしている人も多くいると思いますが、これを認定しているのは、全国工業高等学校長協会という組織です。今年は創立100周年ということで、5月に記念式典がありました。記念講演を行ったのは、日本電産という会社の、永守重信会長でした。日本電産は、スマートフォンやノートパソコンに使われているモーターをつくっている会社ということで、発行している株式の時価総額では、国内24位ということです。世界中に380の工場を持っていて、様々な国で、様々な母国語を持つ人々が、一緒に働いているということでした。

  「人間力を育てる」ということがテーマでしたが、これからのものづくりは国際的に分業になる、それぞれ異なる母国語を持つ者同士がコミュニケーションを図ることが必要となるが、それには英語しかない。これからのものづくりに英語は欠かせない、英語は現在の「運転免許」のようなものだ、と話していました。これからのものづくりが国際的に分業となるという話には説得力があり、「英語は運転免許」との指摘にも肯けるものがあります。先ほどお話しした基礎力診断テストには、英語のテストもあります。この夏は特に英語に力を入れて勉強して、一人でも多くの皆さんの英語の学力が向上することを願っています。

  また、二年生、一年生は、大学入試の新テストに対応する必要があります。大学によっては、出願に際し、英語検定などの外部試験の結果の提出が必要になる場合があります。現在わかっているところでは、従来型の一次試験、二次試験がある英検は対象外であり、3年生の4月から12月までに新たに受ける2回分について、大学に提出できるとのことです。3年生の本番を迎える前にしておくべき準備もあると思いますので、進学を希望される皆さんは、志望校の対応について、よく調べておくことが必要です。

  それでは、事件や事故に巻き込まれないよう十分注意して、充実した夏休みを過ごしてください。以上で校長講話を終わります。

第1回学校評価懇話会 校長あいさつ

 改めましてこんにちは。校長の山本でございます。 

 本日は、学校評議員の皆様におかれましては学校評議員会に引き続き、本校の第1回学校評価懇話会にご出席くださいまして、ありがとうございます。 

 先ほどは、第6限目の授業をご見学いただきました。期末考査を1週間後に控えておりますので、生徒の方も学習に力が入っていたのではないかと思います。また、生徒会本部役員及び各学科代表の生徒の皆さんは、期末考査前にもかかわらず、ご出席くださいましてありがとうございます。実は、皆さんの教室の生徒用ロッカーも、この学校評価懇話会の皆さまからご意見をいただいて設置されたという経緯がございます。本日は皆さんの声を生かす絶好の機会ですので、ぜひとも積極的なご発言をお願いいたします。 

 この後教頭より、今年度の学校自己評価システムシートの概要を説明させていただく中で、本校の近況につきましても触れさせていただきます。本校の学校運営の改善に向け、忌憚のないご意見を賜りますようお願いいたします。 

 それでは、本日はどうぞよろしくお願いいたします。

非行防止教室 校長あいさつ

 皆さんこんにちは。

 本日は「非行防止教室」ということでお集まりいただきました。

 「非行防止教室」が行われるということは、夏休みが近づいてきた、ということでもあります。

 非行防止について、「政府広報オンライン」というホームページに、「夏休みは危険がいっぱい!?子どもの非行・被害を防ぐために」という記事がありましたので、その中から3点紹介したいと思います。

 1点目は、「危険が潜む子どものインターネット利用」ということです。

 インターネットを通じた人と人とのコミュニケーションは大変便利ですが、対面することで伝えることができる「ニュアンス」を伝えることは難しいという一面を持っています。そのことによる思い違いや行き違いが、大きなトラブルにつながることがあります。最近の少年非行に係る事件の多くにインターネットが関わっていると聞いています。スマートフォンやSNSなどは、十分注意して使用することが必要です。

 2点目は、「非行や犯罪被害の危険が多い『深夜はいかい』」についてです。「家の中に自分の居場所がない」と感じて深夜はいかいを行う子どもも多いと聞いていますが、恐喝や暴行などの被害に遭う危険もあれば、喫煙や飲酒などの不良行為を行うきっかけにもなります。悪い仲間と付き合うようになって、窃盗、傷害や振り込め詐欺の「受け子」などの犯罪に自分自身が関わってしまう危険もあります。十分な注意が必要です。

 3点目は、「大麻やドラッグは身近な場所にも」ということです。薬物乱用対策は、未然の予防が何よりも大事です。ちょっとした好奇心や先輩・友だちなどからの誘いにのって「一回なら大丈夫」などと甘く考えると、薬物依存の悪循環に陥る危険があります。覚醒剤や大麻、そして危険ドラッグなどには決して「近づかない」、また、「持たない」「もらわない」「買わない」「使わない」という強い意志を持つことが必要です。

本日は、大変お忙しい中、吉川警察署生活安全課から、お二人の方に講師としてお越しいただきました。

夏休みを迎えるにあたり、みなさんが大きな事件に巻き込まれないために留意すべき点について、ご講話いただきます。

それでは、どうぞよろしくお願いいたします。