日誌

新規日誌2

第2学期始業式 校長講話

 みなさん、おはようございます。大変暑かった今年の夏休みが終わりました。皆さんの夏休みはいかがだったでしょうか。

 はじめに、この夏休みは部活動が絶好調でした。今年の本校のホームページは「毎日更新」を目指していますので、その活躍ぶりの多くはすでに掲載されていますが、一部を紹介したいと思います。

 まず、囲碁将棋部です。7月24日に市ヶ谷にある日本棋院で行われた全国高校囲碁選手権大会の個人戦全国ベスト16に引き続き、7月27日・28日に佐賀県で行われた「文化部のインターハイ」である全国高等学校総合文化祭に、埼玉県代表の三将として囲碁部門の団体戦に出場し、準優勝という成果を挙げました。

 次に機械研究部です。7月27日に鴻巣市で行われた「埼玉県高校生エコカーコンテスト」に出場し、インジェクション部門で4位、キャブレター部門で準優勝という成果を挙げました。9月29日には、栃木県のツインリンクもてぎで行われる全国大会への出場も控えていますので、更なる活躍を期待しています。

 次に無線部です。新潟県で行われた全国高等学校アマチュア無線コンテストに出場し、高校マルチオペレータ50MHz部門で優勝したほか、144MHz部門と430MHz部門で、それぞれ奨励賞を受賞しました。

 次に電子技術部です。8月29日に鴻巣市で行われた埼玉県高校生ロボットコンテストにおいて、キャリアロボット部門第4位、ライントレース部門優勝、ロボット相撲自立型部門優勝という成果を挙げました。キャリアロボット部門は全国大会への予選を兼ねているため、ベスト4ということで、10月に新潟県で行われる全国大会への出場権を得ました。また、9月8日には、横浜市で開催される全日本ロボットコンテスト関東大会への出場も控えているということで、今後の活躍を大いに期待したいと思います。

 運動部も、気温が高く暑い中、多くの部活動が合宿や大会など活躍しました。いくつかの大会には応援に駆け付けましたが、野球部が、8月17日に庄和球場で行われた東部地区夏季新人大会において草加南高校と対戦し、7回コールド、12-2で勝利しました。大塚先生によると、野球部の公式戦勝利は11年ぶりということで、コールド勝ちが花を添えました。1年生も多く在籍しているということですので、今後の活躍を楽しみにしたいと思います。

 さて、本題に入りますが、この夏休みも、様々な会議で、教育のこれからに関する数多くの講演を聞きました。どの講演でも、「ソサエティー5.0」ということばが取り上げられていました。皆さんの中にも、聞いたことがある人がいるかと思います。

 ソサエティー5.0とは、狩猟社会(Society1.0)、農耕社会(2.0)、工業社会(3.0)、そして現代の情報社会(4.0)の次に訪れる新しい社会のことで、そこでは、様々なセンサーや活動履歴(ログ)等から得られる膨大なデータ(ビッグデータ)がAI により解析され、その結果がインターネットに接続されて、多くのモノやロボットが動作することで、様々な分野において作業の自動化等といった革新的な変化を起こす、と言われています。

 現在、この新たな社会を担う人材の育成が急務ということで、国を挙げて動きが始まっています。例えば、新時代に対応した高等学校の教育の在り方として、普通科改革ということが検討されています。高校生の約7割は普通科に通っていますが、中には、生徒が身に付けるべき力やそのために学習すべき内容を明確に示すことができず、生徒が真剣に学ぶ動機を低下させている状況が見られる、との指摘がなされています。

 こうした動きを踏まえ、改めて皆さんの現状を振り返ってみますと、皆さんはたいへん恵まれた状況にあると思います。時代は「ソサエティー5.0」への移行に向け、確実に進展するものと思われますが、その社会を支えるために必要となる技術や技能を、皆さんは毎日の授業を通じて確実に身に付けています。これから3年生は、就職試験に向け本格的に臨んでいきますが、恐れることは一つもありません。毎日の授業を通して身に付けた皆さんの技術や技能は、他の高校生と比べても、きらりと光る魅力として、採用担当者の目に映っていることと思います。自信を持って臨んでいきましょう。

 それでは2学期が始まります。資格試験やたくみ祭など、やるべきことは盛りだくさんです。楽しい2学期にしていきましょう。以上で校長講話を終わります。

第一学期終業式  校長講話

 皆さん、おはようございます。あっという間に終業式を迎えることになりました。皆さんの一学期はいかがだったでしょうか。部活動の方は絶好調で、囲碁将棋部、無線部、電子技術部が、全国大会への出場を決めてくれました。運動部も、バレーボール部が久々に県大会に出場し、一年生の加入もあって部員数が増えたラグビー部や野球部も、単独チームとして大会に出場し、活躍しています。部活動は、継続が重要です。今後の活躍を大いに期待しています。

  さて、高校生の本分はあくまで学業ですが、皆さんの学力は、向上しているのでしょうか。本校では、一年生は「高校生のための学びの基礎診断」として、二三年生とともに「基礎力診断テスト」を受けています。一学期は4月に受けていただきました。

  このテストは「GTZ」、学力到達ゾーンが示されます。これによって、二三年生は、昨年9月に受けたテスト結果と比較して、自分の学力が「伸びた」かどうかがわかるようになっています。昨年9月より国数英3教科のGTZが上がった生徒の数は、二年生が102名、三年生が90名という結果でした。昨年度は、二年生が85名、三年生は10名でした。今年度は問題の難易度を改善したということはありますが、昨年度に比べて、自分の学力を伸ばしている生徒が大幅に増えています。次のテストは9月にあります。夏休みにしっかり学習して、一人でも多くの皆さんが、「昨日の自分を超える」ことを願っています。

  さて、このテストは、各自の学力の伸びを見るだけでなく、他にも様々なことがわかります。今回は「英語を苦手としている生徒が多い」ということが新たにわかりました。

  皆さんの中には、「全国ジュニアマイスター表彰」を目標にしている人も多くいると思いますが、これを認定しているのは、全国工業高等学校長協会という組織です。今年は創立100周年ということで、5月に記念式典がありました。記念講演を行ったのは、日本電産という会社の、永守重信会長でした。日本電産は、スマートフォンやノートパソコンに使われているモーターをつくっている会社ということで、発行している株式の時価総額では、国内24位ということです。世界中に380の工場を持っていて、様々な国で、様々な母国語を持つ人々が、一緒に働いているということでした。

  「人間力を育てる」ということがテーマでしたが、これからのものづくりは国際的に分業になる、それぞれ異なる母国語を持つ者同士がコミュニケーションを図ることが必要となるが、それには英語しかない。これからのものづくりに英語は欠かせない、英語は現在の「運転免許」のようなものだ、と話していました。これからのものづくりが国際的に分業となるという話には説得力があり、「英語は運転免許」との指摘にも肯けるものがあります。先ほどお話しした基礎力診断テストには、英語のテストもあります。この夏は特に英語に力を入れて勉強して、一人でも多くの皆さんの英語の学力が向上することを願っています。

  また、二年生、一年生は、大学入試の新テストに対応する必要があります。大学によっては、出願に際し、英語検定などの外部試験の結果の提出が必要になる場合があります。現在わかっているところでは、従来型の一次試験、二次試験がある英検は対象外であり、3年生の4月から12月までに新たに受ける2回分について、大学に提出できるとのことです。3年生の本番を迎える前にしておくべき準備もあると思いますので、進学を希望される皆さんは、志望校の対応について、よく調べておくことが必要です。

  それでは、事件や事故に巻き込まれないよう十分注意して、充実した夏休みを過ごしてください。以上で校長講話を終わります。

第1回学校評価懇話会 校長あいさつ

 改めましてこんにちは。校長の山本でございます。 

 本日は、学校評議員の皆様におかれましては学校評議員会に引き続き、本校の第1回学校評価懇話会にご出席くださいまして、ありがとうございます。 

 先ほどは、第6限目の授業をご見学いただきました。期末考査を1週間後に控えておりますので、生徒の方も学習に力が入っていたのではないかと思います。また、生徒会本部役員及び各学科代表の生徒の皆さんは、期末考査前にもかかわらず、ご出席くださいましてありがとうございます。実は、皆さんの教室の生徒用ロッカーも、この学校評価懇話会の皆さまからご意見をいただいて設置されたという経緯がございます。本日は皆さんの声を生かす絶好の機会ですので、ぜひとも積極的なご発言をお願いいたします。 

 この後教頭より、今年度の学校自己評価システムシートの概要を説明させていただく中で、本校の近況につきましても触れさせていただきます。本校の学校運営の改善に向け、忌憚のないご意見を賜りますようお願いいたします。 

 それでは、本日はどうぞよろしくお願いいたします。

非行防止教室 校長あいさつ

 皆さんこんにちは。

 本日は「非行防止教室」ということでお集まりいただきました。

 「非行防止教室」が行われるということは、夏休みが近づいてきた、ということでもあります。

 非行防止について、「政府広報オンライン」というホームページに、「夏休みは危険がいっぱい!?子どもの非行・被害を防ぐために」という記事がありましたので、その中から3点紹介したいと思います。

 1点目は、「危険が潜む子どものインターネット利用」ということです。

 インターネットを通じた人と人とのコミュニケーションは大変便利ですが、対面することで伝えることができる「ニュアンス」を伝えることは難しいという一面を持っています。そのことによる思い違いや行き違いが、大きなトラブルにつながることがあります。最近の少年非行に係る事件の多くにインターネットが関わっていると聞いています。スマートフォンやSNSなどは、十分注意して使用することが必要です。

 2点目は、「非行や犯罪被害の危険が多い『深夜はいかい』」についてです。「家の中に自分の居場所がない」と感じて深夜はいかいを行う子どもも多いと聞いていますが、恐喝や暴行などの被害に遭う危険もあれば、喫煙や飲酒などの不良行為を行うきっかけにもなります。悪い仲間と付き合うようになって、窃盗、傷害や振り込め詐欺の「受け子」などの犯罪に自分自身が関わってしまう危険もあります。十分な注意が必要です。

 3点目は、「大麻やドラッグは身近な場所にも」ということです。薬物乱用対策は、未然の予防が何よりも大事です。ちょっとした好奇心や先輩・友だちなどからの誘いにのって「一回なら大丈夫」などと甘く考えると、薬物依存の悪循環に陥る危険があります。覚醒剤や大麻、そして危険ドラッグなどには決して「近づかない」、また、「持たない」「もらわない」「買わない」「使わない」という強い意志を持つことが必要です。

本日は、大変お忙しい中、吉川警察署生活安全課から、お二人の方に講師としてお越しいただきました。

夏休みを迎えるにあたり、みなさんが大きな事件に巻き込まれないために留意すべき点について、ご講話いただきます。

それでは、どうぞよろしくお願いいたします。

第3回PTA・後援会理事会 校長あいさつ

 皆さんこんにちは。校長の山本でございます。本日はお忙しい中、PTA・後援会の第3回理事会にご出席くださいましてありがとうございます。
 5月25日の総会、31日の体育祭でも大変お世話になりました。重ねてお礼申し上げます。この後教頭からも学校の近況について報告がございますので、私からはそれとは重複しないよう留意しながら、この間の学校の動きについてお話しさせていただきます。
 まず、本日は今年度の新しい学校案内を配付させていただきました。今月の1日、2日には、草加駅前のアコスにて、埼玉東部進学フェアに参加してまいりました。新しい学校案内を配付するとともに、今月22日の第1回学校説明会への参加を呼び掛けてまいりました。2日間延べ54組の相談がありました。各学科ページのレイアウトは、昨年度に引き続き生徒と教員がセットで大きく示されています。生徒と教員の仲がよいという本校の特徴が伝わるものとなっております。
 次に、6月4日から10日まで、生徒指導委員会の皆様のご協力のもと、朝の登校指導を実施しました。今年はセルフマネジメント、生徒の自己管理能力を高めることに特に取り組んでおりますが、教員からも、身だしなみなど、一度声をかけると翌日から改めてくる生徒が多くなっているとの声を聞いております。保護者の皆様のご協力に改めて感謝申し上げます。
 6日には、3年生を対象に、企業に就職した卒業生を招いて「OB・OG懇談会」を実施しました。卒業生が会社の看板を背負って現れ、実際の仕事の話をするということで、体育祭が終わって進路活動に本格的に取り組む3年生にとっては、活動のスイッチが本格的に入る、大変貴重な機会となりました。大手自動車メーカーに就職した卒業生の一人に声をかけましたが、静岡県にある事業所で、新車の開発に携わっているとのことでした。重要な仕事を任せてもらい、やりがいを感じている様子が伝わってまいりました。
 10日には、県高P連の総会があり、2名の役員の皆様にご出席を賜りました。お忙しい中ありがとうございました。
 11日には県の高校教育指導課による学校訪問があり、2時間目に工業の授業、3時間目に普通教科の授業を見ていただきました。工業の授業では機械科の鋳造や旋盤、電気科の強電を扱う実習など、普通教科の授業では、地歴公民科の協調学習や、英語科の英語による英語の授業などに、大きな関心を寄せていただきました。見学後には、本校の授業は生徒が楽しそうに学んでいるところがよいと、お褒めのことばをいただきました。
 最後に、バレーボール部が久々に、インターハイ予選の県大会出場を決め、本日の午前中、川口北高校と対戦しています。昨年度は体育館の大規模改修があり、運動部の皆様には大変なご苦労をおかけしました。その中にあっての快挙です。全校生徒の自信につなげていきたいと思います。
 以上をもちまして、あいさつに代えさせていただきます。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

第1学期朝礼 校長講話

 皆さんおはようございます。先週金曜日の体育祭は大変お疲れさまでした。

  早いもので、6月に入りました。更衣ということで、これからしばらくの間夏服になります。また、三者面談が始まります。中間考査の結果はいかがだったでしょうか。思うように点が取れなかった場合は、授業を受ける態度や家庭学習習慣など、何らかの課題がある場合が多いのではないかと思います。保護者の方や担任の先生とよく相談して、学期末に欠点となることがないように、早めの対応をお願いします。

  さて、ここ数年、この6月の朝礼の校長講話では、主権者教育のお話をしています。18歳選挙権は、現在NHKの朝ドラ「なつぞら」で主演を務めている広瀬すずさんのポスターで周知が始まりました。2016年のことです。3年生の皆さんにも、いよいよ順番が回ってきました。

  今年は4月に統一地方選挙がありました。この後も、7月に参議院議員選挙、8月に埼玉県知事選挙という、大きな選挙を二つ控えています。3年生の皆さんは、4月生まれから順番に選挙権を得ることになります。人生初の選挙ですから、ぜひ、投票に行っていただきたいと思います。本日は投票する際の留意点を二つお話ししたいと思います。

  一つ目は、国の仕事と、都道府県の仕事の違いについて、改めて理解を深めていただきたいということです。

  先日、アメリカ合衆国のトランプ大統領が、国賓として来日しました。このように、外交や防衛など、国全体にかかわることは、「国政」といって、国の仕事になっています。皆さんは、「三権分立」を勉強したと思います。安部首相をトップとする内閣が国の政治を行いますが、その行政機関が適切に仕事を行っているかをチェックしているのが議会です。国には、「二院制」といって、衆議院と参議院という二つの議会があり、ダブルチェックを行っています。このうちの参議院の議員を選ぶのが参議院議員選挙です。国が行う仕事のチェックを任せることができる人を、皆さん自身が選ばなければなりません。この機会にもう一度、国の仕事とは何か、確認しておくことをお勧めします。

  同様に、埼玉県知事選挙では、県の執行機関である県知事を選ぶことになります。都道府県知事は、その権限が広範囲に及ぶため、「大統領」に近い存在だと言われることもあります。最近、「翔んで埼玉」という映画がヒットしました。映画の中では東京都知事がクローズアップされていましたが、今度の選挙では、実在の埼玉県知事を皆さんが選ぶことになります。投票に行く前に、国や市町村とは異なる県の仕事について、確認をお願いしたいと思います。

  二つ目は、皆さんが納める税金について、理解を深めていただきたいということです。

  皆さんがものを購入するときに支払っている消費税8%のうち、1.7%が地方消費税となっていますので、先ほどお話しした国の仕事を行うために、6.3%が使われています。

  また、皆さんが就職して給料を受け取ると、「給与明細」をもらいます。就職してすぐには書かれていないこともありますが、そこには、「所得税」と「住民税」という項目があり、記載されている金額が、「源泉徴収」として予め差し引かれています。所得税は国の仕事に、住民税は都道府県や市町村の仕事に、それぞれ使われています。

  皆さんは現在も将来も納税者です。国や都道府県が仕事をするためのお金を払っています。参議院議員選挙では、皆さんが払った国税をどう使うかを、皆さんの代わりにチェックしてくれる人を選ぶことになります。一方、県知事選挙では、皆さんが納める住民税をどう使うかの案を議会に提出する県知事を選ぶことになります。

  皆さんは今後、結構な額の税金を支払うことになります。どのように使われているのか、その使い道について、ぜひ関心を高めていただきたいと思います。

  期末考査までおよそ一か月です。三年生は、進路の決定にも本腰を入れる時期です。暑い日が続きますが、一学期後半、全力で乗り切っていきましょう。以上で校長講話を終わります。

第35回体育祭 開会式 校長あいさつ

 みなさん、おはようございます。いよいよ、令和最初の第35回体育祭の当日を迎えました。
 本日はお忙しい中、市内の中学校の校長先生方をはじめ、多くのご来賓の皆様にお越しいただきました。ありがとうございます。また、PTA・後援会の役員の皆様におかれましては、生徒の給水など、多くのご協力をいただいております。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
 さて、4月9日の対面式では、新たに1年生を団に迎え、今年1年、様々な分野で、団対抗で競い合っていきましょうと声をかけました。本日の体育祭は、年間の団対抗のポイントを獲得する上で、大きなウエイトを占める行事です。
 どの種目も大切ですが、特に得点の配分が多いものとして、綱引きや応援合戦、大縄跳びや団対抗リレーがあります。これらの種目に共通しているのは、団員が心を一つに合わせて取り組むことで、初めて高い得点を取ることができるという点です。団がバラバラでは、高い得点を目指すことはできません。チームワークのよさが、何よりも重要です。どの団も、心を一つに合わせて、お互いに協力して頑張ってください。
 また、天気予報によると、本日は25℃まで気温が上がるということです。水分をしっかりとって、熱中症に気を付けてください。
 さらに、特に3年生の運動部の生徒は、インターハイ予選など、最後の公式戦を控えている者も多いと思います。よい選手は体育祭で怪我をしないものです。くれぐれも注意してください。
 それでは、みんなで力を合わせて、最高の体育祭にしていきましょう。

PTA・後援会総会 校長あいさつ

 皆さんこんにちは。校長の山本でございます。

 本日は三郷市内の8中学校のうち、6校で運動会が行われていますので、午前中に見に行ってまいりました。気温が高くなっていますので、学校によっては競技の途中に急遽、給水タイムを設けるなど、熱中症の対策に工夫を凝らしていました。

 本校では午前中、授業の合間に、主に進学希望者を対象とした説明会をご用意させていただきました。ご出席された方もいらっしゃるかと思います。

 今週は火曜日に全国の工業高校の会議、水曜日に全国の高等学校の会議ということで、二つの会議に出席してまいりました。特に水曜日の会議では、文部科学省の担当者から、来春大学に入学する方向けに、返済不要の給付型の奨学金を国が用意しているとの説明がございました。対象者は非課税及びそれに準じる世帯ということですが、年収380万円くらいまでは何らかのメリットがありそうです。何しろ返済不要とのことですので、関心のある方は、教務部までお尋ねくださいますようお願いいたします。

 さて、せっかくの機会ですので、出席した二つの会議で行われた記念講演について、お話させていただきたいと思います。

 火曜日の工業高校の会議では、日本電産という会社の永守会長による講演がございました。工業高校の出身とのことですが、日本電産は時価総額で国内24位と、大変大きな会社で、現在は京都先端科学大学の理事長も務めているとのことでした。また、日本電産はモーターの会社で、同社が小さく薄く、軽いモーターを開発したことで、薄いノートパソコンやスマートフォンができるようになったとの説明がございました。世界に380の工場を持っており、ものづくりの現場は世界に広がっている、英語を母国語としない者同士が英語でコミュニケーションをする時代、英語は運転免許と一緒だというお話が印象に残りました。

 水曜日の全国の高校の会議では、「脳科学からの高等学校教育への期待」というテーマで、脳科学者の茂木健一郎さんによる講演がありました。マイクロソフトのビル・ゲイツは1学期の間プログラムをつくっていたそうですが、それが認められてハーバード大学に入学したということを引き合いに、偏差値を重視している日本の教育ではビル・ゲイツは生まれないと話していました。人工知能は今後多くの業種に影響しますが、何を評価するかという「評価関数」は人間が設定するため、今後はますます人間の個性が重要になるとのことでした。

 永守会長も、2030年、2050年、単純作業はロボット化され、ロボットに人が集まる。得意なものがなければ単純作業に就くしかない。平均的な人材はいらない。なくなる仕事に就いたらおしまい、と話していました。ものづくりの技術が身につく工業高校の教育は、これからの時代に必要とされるものであるということを確信しました。

 二つの講話で共通していたのは、「偏差値」に代表される現在の高校教育は、これからの時代では通用しなくなる、「何ができるようになるか」が大切だ、ということでした。

 本校では今後も、子どもたちのよいところを見つけて、大きく伸ばしていく教育を実践してまいりたいと思います。それでは本日の総会、どうぞよろしくお願いいたします。

PTA・後援会 第2回理事会 校長あいさつ

 皆さんこんにちは。校長の山本でございます。本日はお忙しい中にも拘らず、ご出席くださいましてありがとうございます。

 おかげさまで学校の方は、順調な滑り出しを見せております。先週は管理職による授業見学ということで、子どもたちの授業の様子を見てまいりました。3年生の課題研究も、班分けや取り組む課題が決まってきたようです。中間考査前ということで、どの教室も熱気に溢れておりました。

 また、11日の土曜日には、各ホームルームに生徒用のロッカーが設置されました。今年1月の第5回の理事会でもお話しさせていただきましたが、このことにつきましては「生徒の携行品に係る配慮」ということで、文部科学省から通知が出されておりました。この度、PTA・後援会の皆様のご了解をいただき、整備させていただきました。今後は、家庭学習に必要な教材のみ持ち帰るということで、登下校中の生徒の安全が確保されるとともに、教室内での各自の机の周りがより整頓され、生徒一人一人の「セルフ・マネジメント」能力がより高まるのではないかと期待しております。

 さて、本日は25日の総会の議案について、主にご審議いただくことになると思います。会長の寺崎様、副会長の佐久間様をはじめ、役員の皆様におかれましては、昨年度一年間、本当にありがとうございました。

 各委員会の皆様の企画・運営による学年懇談会や体育祭における給水、登校指導、進路見学会、視察研修、たくみ祭への出展、県高P連専門委員会へのご出席など、様々な形でご尽力いただきました。

 実は昨年度は、10月の東部支部の県外研修における発表と、11月の県高P連専門委員会研修会における発表が重なったため、2回も本校が発表を担当するということがありました。佐久間副会長には、発表資料を準備していただき、当日はパワーポイントの操作を担当していただきました。寺崎会長におかれましては、持ち前の明るさを存分に発揮していただき、聞き取りやすい、素晴らしい発表をしていただきました。皆様のご活躍があって、難局を乗り切ることができました。改めて御礼申し上げたいと思います。

 また、佐久間副会長に作成していただいた発表資料の前半は、工業高校である本校の五つの学科の概要説明になっていましたが、発表を聞いた他校の管理職から、工業高校のことをこれまでよく理解していなかったが、発表を聞いて、イメージがよくつかめるようになった、とのお褒めのことばをいただくことができました。

 この他にも、8月に佐賀県で行われた全国大会への派遣を見送り、9月の視察研修の充実を図ったり、長年見直しのなかった会則の改定に着手していただいたりするなど、慣例にとらわれず、様々な改革に取り組んでいただきました。役員の皆様のご尽力にあらためて感謝申し上げたいと思います。

 最後に、2回行った本校の発表の中で、寺崎会長から、本校のPTA活動について「子どもたちが高校生活を楽しむとともに、保護者も部活動のように活動を楽しめる場にしていきたい」ということばがありました。今年度も会長のことばのとおり、本校のPTAも、まずは、保護者の皆様ご自身が楽しめる場であってほしいと思っております。それでは、本日はどうぞよろしくお願いいたします。

交通安全教室 校長あいさつ

 皆さん、こんにちは。10連休は、楽しく過ごすことができたでしょうか。

 本日は、交通安全教室ということですが、昨年度のデータによりますと、本校生のうち、自転車のみで通学している生徒は476名ということです。およそ71.7%が、自転車のみで通学しています。

 また、電車で通学している生徒のうち、家から駅まで自転車という生徒が99名います。これは全体の14.9%に当たります。

 これらをあわせると、実に86.6%の生徒が、自転車を使って通学しています。

 昨年度は、4月当初に、本校生の通学時における自転車の事故が、本当に多く発生しました。一歩間違えば、命にかかわるような重大な事故もありました。自分の身は、自分で守らなければなりません。セルフ・マネジメントと言いますが、自分で自分のことを管理するということが、今後ますます求められてきます。ここで、自転車事故防止のポイントを3点、確認しておきたいと思います。

 1点目は、交通ルールの遵守です。自転車は車両なので、原則として車道の左側を通行しなければなりません。そもそも危険だという認識が重要です。歩道を通行する場合は歩行者優先です。交差点では信号を守り、一時停止標識では必ず止まってください。運転中は、スマートフォン、ヘッドホン、傘差し、二人乗りなど厳禁です。

 2点目は、ヘルメットの着用です。先日、ヘルメットを着用している本校生を見かけました。大変すばらしいと思います。過去には自動車と接触し、顔面からフロントガラスに激突するという事故も発生しています。ヘルメットの着用で、守れる命があります。

 3点目は、損害賠償責任保険等への加入です。歩行者との事故では、自転車側が第一当事者になることが多いです。病院や相手当事者との示談交渉などを想定し、損害賠償責任保険等への加入について、確認しておくことが必要です。また、万が一、自動車等との接触事故があった場合は、警察署への連絡が必要になります。

 本日は、大変お忙しい中、講師として、日本損害保険協会の秋山 隆彦様にお越しいただきました。「自転車の交通事故とその責任」という演題で、ご講演をいただきます。

 自転車を使って通学している皆さんは、明日にも当事者になるかもしれません。お話をよく聞いて、皆さんのセルフ・マネジメント能力を高めていただきたいと思います。それでは、秋山様、どうぞよろしくお願いいたします。