日誌

新規日誌2

対面式 校長あいさつ

 みなさん、こんにちは。

 今日は、対面式ということですので、本校の「団」についてお話ししたいと思います。

 1年生の皆さんは、本校の学校案内を見て、本校を選んでくれたと思いますが、学校案内の表紙には、「5科連ジャー」のイラストがあったと思います。

 本校の5つの学科が心を一つに協力し合って、課題解決に立ち向かうということで、情報電子科の課題研究では、実写版のプロモーションビデオまで作成してもらいました。

 しかし、実際には、クラスごとに縦割りで「団」を結成して、体育祭や文化祭など、様々な場面で切磋琢磨し、質を高めあっているというのが実情です。

 1年生の皆さんは、本校に入学したということは、それぞれの「団」のメンバーとなったということですので、自覚を新たにしていただきたいと思います。

 参考までに、昨年度の主な行事の結果を紹介したいと思います。

 6月の体育祭は、優勝は機械科2団、準優勝は機械科1団、3位は電気科4団でした。

 10月のたくみ祭のたくみ賞では、1位が情報電子科5団の2-5、2位が同じく情報電子科5団の3-5、3位が機械科1団の1-1でした。

 11月の強歩大会では、男子1位が情報電子科5団の1-5、2位が電気科4団の2-4、3位が情報技術科6団の2-6の生徒が、女子1位は機械科2団の1-2、2位は情報電子科5団の1-5、3位は同じく情報電子科5団の2-5の生徒がそれぞれ受賞し、大きなメダルを獲得しました。

 図書室における、図書の貸し出し冊数も、団別に集計してみました。昨年度は、1位が情報技術科6団で1,285冊、2位が情報電子科5団で966冊、3位が機械科1団で205冊との結果でした。

 他にも、すべての学科の1年生が共通して受検する計算技術検定の合格率という数字もあるようです。目標は「全員合格」ということですので、1年生の皆さんは、所属する団のためにも頑張っていただきたいと思います。

 ということで、本校の学校行事は、団対抗で大変盛り上がっています。日々のこうしたたゆみない研鑽が、いざというとき「5科連ジャー」となって、連携の成果を挙げるのではないかと思います。

 それでは、この後団紹介があります。大いに楽しんでください。以上で校長あいさつを終わります。

第35回入学式 式辞

 桜が咲き競い、若い命が躍動する季節が巡ってまいりました。この春のよき日に、PTA・後援会会長 寺崎 明子様をはじめ、多数のご来賓と保護者各位のご臨席を賜り、かくも盛大に入学式を挙行できますことは、本校関係者一同大きな喜びであります。ご臨席を賜りました皆様に厚く御礼申し上げます。

 ただ今、入学を許可いたしました新入生の皆さん、入学おめでとうございます。在校生、教職員を代表して、皆さんの入学を心から歓迎いたします。また、保護者の皆様におかれましても、お子様のご入学に対し、心よりお慶び申し上げます。

 本校は先端工業技術を学ぶことを目的として昭和60年に開校して以来、「正確に はやく 美しく」の校訓のもと、生徒たちの力を限界まで引き出し、健康で健全であることはもとより、創造性にあふれ、地域に貢献できる技術者を育成してまいりました。いよいよ本日、皆さんも本校の一員に加わりました。こうした伝統ある学校で学ぶことに誇りと責任を持ち、3年間の生活を送ってほしいと思います。

 さて、本校に入学する新入生の皆さんに、改めて、本校の校訓「正確に はやく 美しく」を紹介したいと思います。

 まず、「正確に」です。これは、コンピュータに由来しています。プログラミングでは、一文字でも間違っていると、正しく動きません。同様に、請け負った仕事を正確に仕上げる習慣が身についていなければ、社会人となったとき、信頼を得ることはできません。正確さで信頼される人材を育てたいという思いが、この「正確に」に込められています。

 次に、「はやく」です。これは、工業技術の進歩が極めて速い、という現状認識に由来しています。この変化の激しい社会の中で生き抜いていくためには、常に創意、発想は豊かに、そして実行は素早くという習慣を学校生活の中に取り入れて、身に付けさせることが必要である、という思いが「はやく」ということばに込められています。なお、この「はやく」には、常に5分前行動の精神で時間厳守、また提出物等の決まりもしっかり守らせたいという思いも含まれています。

 最後に、「美しく」です。これには二つの由来があります。一つは、工業製品は人の心をつかむ必要があり、そこには「美」がなければならない、ということです。本校は工業高校ですから、皆さんには授業を通して、メディアやプログラムを含めたさまざまな「ものづくり」を学んでもらいます。どのようなものであっても、皆さんがつくる「もの」の向こうに、その「もの」を使う「人」が、常に視野に入っている必要があります。人の心をつかむ「もの」は、「美しく」なければならない。言うことは簡単ですが、実際につくるのはやさしいことではありません。しかし本校の校訓「美しく」は、そこまで求めています。ぜひ、本校の3年間で「人の心をつかむ『もの』づくり」に挑戦していただきたいと思います。

 「美しく」のもう一つの由来は、初代校長の和泉 英夫先生が、当時日本一と言われていたある建設会社を訪れた際、現場が常に整理・美化が図られていたことに感銘を受けた、ということにあります。校訓の「美しく」は、ものづくりを学ぶ学校は、常に整理整頓が行き届き、美しく、結果として安全な場でなければならない、という思いも受けたものになっています。

 こうした校訓の精神は、時代を超え、先輩から後輩に受け継がれながら、在校生一人一人の中に、本当にしっかりと生き続けており、学校全体に「正確に はやく 美しく」が浸透し、校風となっていますので、皆さんも先輩に負けずに、学校生活のあらゆる場面で、この校訓を心掛けていただきたいと思います。

 最後になりましたが、保護者の皆様におかれましては、重ねてご入学のお慶びを申し上げます。お子様をここまで立派にお育てになったことに対し、心より敬意を表します。

 本日、大切なお子様を確かにお預かりいたしました。必ずや、まだあどけなさが残るお子様を、大人の若者へと成長させることをお約束します。ぜひ学校のことを百パーセント信頼していただくとともに、家庭と学校の風通しをよくしながら、お子様の成長に向け、一緒に取り組んでいきたいと思いますので、ご支援・ご協力をお願いいたします。

 それでは、3年後の卒業式の際、ここにいるすべての生徒・保護者の皆様が「三郷工業技術高校に来て本当によかった」と思っていただけることを心から願い、式辞とさせていただきます。

 

平成31年4月8日

埼玉県立三郷工業技術高等学校長

山本 康義

第1学期始業式 校長講話

 皆さん、おはようございます。春休みはいかがだったでしょうか。4月1日に新しい元号である「令和」の発表がありました。気持ちを新たに頑張っていきたいと思います。

 今年の卒業生も、就職希望者全員が内定をいただくことができました。この内定をいただいた企業のホームページを一通り拝見して、気が付いたことがあります。

 大学生は自由応募制なので、多くの企業の求人に関するページは、主に大学生を対象につくられているのですが、高卒求人の中で、工業高校を卒業する生徒を特に求めているというメッセージを発信している企業が、意外と多いということです。ここからはあくまで想像ですが、その鍵は、普通高校と工業高校のカリキュラムの違いにあるのではないかと思います。

 普通高校のカリキュラムは「普通科」ですから、一般的にどのような進路にも対応できるようになっています。中学校卒業時に自分の進路が具体的に決まっていなくても、高校3年間でゆっくり考えることができるというメリットがあります。

 では、本校のような工業高校はどうでしょうか。本校は、学科別に生徒を募集していますので、普通科の高校生が高校3年間でゆっくり考えている進路について、実はみなさんは前倒しで、中学3年生のときに、ある程度絞り込んでいるということになります。進路選択を先取りしているということになります。

 次にカリキュラムです。普通科の高校は、5教科7科目の座学を中心に、幅広く授業を履修しています。それに対して皆さんは、年間およそ三分の一を、専門教科である工業の学習に費やしています。その中には、皆さんもご存知の通り、実習の授業が多く含まれています。この実習の授業を受けているかいないかが、企業の方が高校生を見るときの、ポイントの一つになっているのではないかと思います。

 実習は体験的な授業ということで、皆さん一人一人が手順をよく理解して、友だちと協力しながら取り組んでいきます。その体験で理解したこと、気づいたこと、発見した課題などは、毎回課されるレポートにまとめていきます。実はこの実習の持つプロセスが重要なのではないかと思います。

 実習の授業では、成果や課題をレポートにまとめることにより、知識・技能だけでなく、思考力・判断力・表現力を身に付けることができます。高校3年間で、実習を通して実際に体験的に学んだ経験がある人材と、そうでない人材には、この時点で大きな差がついていると考えます。

 これからの時代は、もののインターネット化、IoTが中心になると盛んに言われています。IoTが時代の主役となることは恐らく避けられないと思いますが、機械検査や機械保全、電気工事士等の資格を持って、ロボットなどの面倒を見るのは、間違いなく、高校時代に実習を経験している皆さんです。また、eコマースやフィンテックなど、インターネットが主役となる時代において、グラフィックやプログラムの面倒を見るのも、やはり高校時代に実習を経験している皆さんだと思います。

 令和の時代は三工技の時代です。ぜひ、自信をもって日々の授業に取り組んでいただきたいと思います。

 最後に、大学合格速報を伝える週刊誌の記事を見ていたら、早稲田大学1名の欄に、「三郷工業技術」の名前がありました。情報技術科の卒業生だということです。本校から早稲田大学にも進学することができます。ぜひ、皆さんも後に続いていただきたいと思います。頑張りましょう。以上で校長講話を終わります。

修了式 校長講話

 みなさん、おはようございます。平成30年度の修了式を迎えました。進級が決まった皆さんは、次の学年に向けて、決意を新たにしていることと思います。

 さて、先週は、それぞれの学年で、進路指導に係る学校行事が行われました。

 1年生は、14日に体育館でパネルディスカッションを聞いて、教室で「マイストレングスカード」を用いたワークに取り組みました。15日には、それぞれの希望に分かれて、職業体験授業と職業説明会を受講してもらいました。

 2年生は、14日に面接の基本指導のほか、就職希望者は文章の書き方、進学希望者は大学や専門学校の学校案内をそれぞれ受講してもらいました。15日には「企業見学会」ということで、県内の企業を中心に40社に分かれ、見学していただきました。

 それぞれの進路行事を体験した、皆さんの手ごたえはいかがだったでしょうか。

 校長先生は校務の都合もあり、今回はあまり見学することができませんでしたが、1年生の体育館で行われたパネルディスカッションは、直接聞くことができました。

 司会進行を務める方のほか、大学短大、専門学校、公務員・就職の担当者を外部からお招きし、座談会の形式でわかりやすい内容となっていました。中でも大学を担当されている方が、「社会が『大学生』に求める水準の人材を育成している」と話されていたところが大変印象に残りました。専門学校担当の方も、同様のお話をされていました。

 高校卒業後、どのような上級学校に進学したとしても、やがてはみな就職する。この当たり前の事実に、改めて気づかされた思いがいたしました。今年の卒業生も素晴らしい成果を残しており、県内に事業所を持つ企業から86名、東証一部などのいわゆる上場企業から27名が内定をいただきました。みな素晴らしい会社から内定をいただいています。進学を希望される皆さんは、高校卒業後のこうした状況を踏まえた上で、自分の夢をかなえるために進学するということになります。

 例えば、「学校の教員になりたい」という夢をかなえるためには、教員免許の取得が必要になり、大学へ進学する必要が出てきます。大学短大・専門学校とも、それ相応の学費がかかりますので、目的意識を明確に持つことが求められると思います。

 公務員・就職担当の方からは、「進学と就職の最も大きな違いは、進学はお金を払うが、就職はお金がもらえる点だ」という趣旨のお話がありました。仮に大学は4年間です。同じ4年間、進学すると学費を払い続け、就職すると給料をもらい続けることになります。こうした基本的な違いも、早い段階で押さえておく必要があります。

 ところで、今年の卒業生は11名が大学に進学しましたが、そのうち指定校推薦を利用した生徒はわずかに2名でした。進学を考えている皆さんは、ぜひ指定校推薦を検討してください。身近にあるチャンスにしっかり気づくことが大切であると思います。

 進学にせよ、就職にせよ、学校の成績を上げておくことがとても重要です。特に1年生から大学入試のルールが変わります。例えば希望する大学によっては、英語検定などの外部の資格を取得しておくことが必要になります。春休みも遊んでいる余裕はありません。基礎力診断テストも4月早々にありますので、学校の課題に取り組むなど、しっかり勉強に励んでいただきたいと思います。

 それでは4月、元気に始業式でお会いしましょう。以上で校長講話を終わります。

JICA 国際協力出前講座 校長挨拶及び講師紹介

 皆さん、おはようございます。

 先週末の卒業式では、円滑な式の進行にご協力いただきありがとうございました。おかげさまで、来賓の皆様からも「よい卒業式だった」とのお褒めのことばをいただくことができました。

 さて、本日は「JICA 国際協力出前講座」ということでお集まりいただきました。 みなさんは、「国際協力」ということについて、どのような関心をお持ちでしょうか。

 2年生の皆さんの中には、平成29年11月に本校を訪れた、台湾の国立羅東高級工業職業学校の皆さんとの交流事業に参加した方もいらっしゃると思います。本校に居ながらにして外国の生徒と交流ができる貴重な機会だったと思います。

 また、同じく平成29年度のことでしたが、機械研究部の全国大会の応援で、栃木県のツインリンクもてぎに行ったとき、やはり後輩の応援に駆けつけてくれた本校の卒業生と話をしました。彼は、現在勤めている仕事の関係で中国の天津に赴任していて、たまたま休暇で帰国していたので、後輩の応援に来た、とのことでした。本校の卒業生の中にも、海外勤務を経験しているOBがいることを知りました。

 実は、本日の出前講座は、埼玉県が主催する「持続可能な社会を生きるグローバル人材育成事業」の一環として行われます。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に向けて、地球規模の視野と課題意識を持ち、国際貢献意識やボランティアマインドの醸成を図ることをそのねらいとしています。

 本日は講師として、酒井学(さかい・まなぶ)様にお越しいただきました。

 それでは、酒井様の紹介をさせていただきます。

 酒井様はJICA、国際協力機構のシニア海外ボランティアとして活躍されています。派遣国はメキシコで、派遣期間は2015年10月から2017年10月まで約2年間、職種はTV設計エンジニアと伺っております。ホームページを拝見しましたが、受け入れ先はメキシコ州の教育省で、2年間で5つの大学に赴任され、学生に講義を行ったり、近くの企業で品質管理や生産性向上に係る指導を行ったりする活動をされたということです。

 本日は、メキシコでの貴重なご体験を中心に、皆さんの視野が広がり課題意識が高まるとともに、国際貢献意識やボランティアマインドが高まるようなお話を頂戴できるのではないかと期待しております。

 それでは酒井様、よろしくお願いいたします。

第32回卒業証書授与式 式辞

 永い冬も終わろうとしています。柔らかな春の日差しが感じられる季節となりました。この春の佳き日に、埼玉県議会議員 山下勝矢様、同じく埼玉県議会議員 美田宗亮様、三郷市教育委員会 中三川真弓様、本校PTA・後援会会長 寺﨑明子様をはじめ、多くの御来賓の皆様の御臨席を賜り、埼玉県立三郷工業技術高等学校第32回卒業証書授与式を、盛大かつ厳粛に挙行できますことは、本校にとりまして大きな喜びであります。

 ただ今、卒業証書を授与した211名の卒業生の皆さん、御卒業おめでとうございます。所定の課程を修めて、本日こうして御卒業の日を迎えられたことに対して、心からお慶び申し上げます。

 みなさんは、「正確に はやく 美しく」の校訓のもと、「健康で健全な技術者を育成する」という教育目標に沿って、日々の学習や学校行事、部活動に取り組むとともに、工業高校ならではの資格取得に、かけがえのない青春時代を充実させるべく取り組んでまいりました。皆さんの努力により、今年度も埼玉県高校生専門資格等取得による県知事表彰者は133名となり、全国工業高等学校長協会からジュニアマイスターの称号を与えられた者も64名に達しました。表彰された皆さんをはじめ、3年間で多くの資格を取得された皆さんに、改めて敬意を表したいと思います。

 私は平成29年の4月に着任しましたので、卒業生の皆さんとは2年間、学校生活をともに過ごさせていただきました。沖縄の修学旅行のときから、この学年はしっかりしているという感想を持っていましたが、3年生になってからの活躍も目を見張るものがありました。全国大会で活躍した無線部、電子技術部、機械研究部、電子計算機部の皆さんをはじめ、どの部活動においても、輝かしい成果を収めてくれました。また、10月のたくみ祭では、体育館の大規模改修という「ピンチ」を、屋外ステージの設営と放送部による全館実況中継というアイデアで会場全体が盛り上がるという「チャンス」に転じてくれました。現在の落ち着いた中にも楽しさが溢れる本校の校風は、まさに卒業生の皆さんのリーダーシップによってつくっていただいたものと感謝しております。

 さて、これから皆さんは、新しい世界へと旅立っていきます。そこはすべてが順風満帆というわけではなく、幾多の試練が待ち構えていることと思います。卒業という門出にあたり、卒業生の皆さんに、本校の卒業生で、今年現役引退を発表したサッカー元日本代表の中澤佑二氏の著書『自分を動かす言葉』から、ことばを贈りたいと思います。

 少し長いのですが、引用したいと思います。

 「多くの人が、僕にも『お前には無理だよ』と言った。彼らは、君に成功してほしくないんだ。なぜなら、彼らは成功できなかったから。途中であきらめてしまったから。だから、君にもその夢をあきらめてほしいんだよ。不幸な人は不幸な人を友だちにしたいんだよ。決してあきらめては駄目だ。自分のまわりをエネルギーであふれたしっかりした考え方を持っている人で固めなさい。自分のまわりをプラス思考の人で固めなさい。」

 マジック・ジョンソンという、元NBAのバスケットボールプレイヤーのことばだということです。中澤氏は著書の中で、「このことばに自分の過去を見た」と語っています。

 皆さんもご存じのとおり、中澤氏は平成8年3月に本校を卒業後、単身ブラジルに渡り、帰国後本校のグラウンドで練習し、ヴェルディ川崎の練習生からスタートしてプロになり、日本代表としてワールドカップに出場するなど、輝かしい実績を残しています。本校在学中から、グラウンドを見つめる彼のまなざしには、ブラジルを経てプロのサッカー選手になり、ワールドカップに出場するという夢が見えていたということになります。

 さて、中澤氏にとってのブラジルは、卒業生の皆さんにとっては、それぞれの進学先や就職先ということになります。中澤氏がそうであったように、皆さんにも、その先の「夢」の形が、はっきりと見えていることと思います。

 中澤氏はこの著書の中で、自身が出会って力となった多くのことばを紹介していますが、私がこのマジック・ジョンソンのことばを選んだのは、「夢」を実現するためには、一人になること、孤独になることを恐れるな、という思いを伝えたいと思ったからです。「自分のまわりをプラス思考の人で固めなさい」というメッセージはとても重要です。皆さんはこれから、多くの人と出会うと思います。自分の「夢」を実現するという志をしっかり持って、時には孤独を受け入れたとしても、大切な人々との出会いを自分のものにしていただきたいと思います。

 次に、保護者の皆様に申し上げます。本日はお子様の晴れの卒業式、誠におめでとうございます。3年前の入学式では、中学生の面影のあったお子様は、かくも立派に成長されました。いよいよ本日をもって、お預かりした大切なお子様をお手元にお返しいたします。私たち教職員は、皆さまと手を携えて、お子様の教育に誠心誠意、全力で取り組んでまいりました。今日まで本校に賜りました保護者の皆様のご理解とご協力に対しまして、心より感謝申し上げます。

 結びに、本日御臨席を賜りました御来賓の皆様に厚く御礼申し上げますとともに、本校に対し今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げ、式辞といたします。

PTA広報誌『さきがけ』第83号 校長あいさつ

 3年生の皆さん、そして3年生の保護者の皆様、ご卒業おめでとうございます。

 1月の中下旬には、3年間の工業高校における学びの集大成とも言える「課題研究発表会」が各科で催されました。

 18日の電気科の発表会では、イライラ棒や電車に関するものづくりのほか、自然エネルギーや微生物電池を利用した発電への取組が目を引きました。また、バッテリーカーの製作は、EVの普及という時代背景を反映した取組として注目を集めました。

 21日の情報電子科の発表会では、学校紹介PV制作班による「工業戦隊5科連ジャー」をモチーフとした動画制作のほか、DTP班による運動部冊子や文化祭パンフレット等の取組も質の高さを感じさせてくれました。

 24日の機械科・電子機械科の発表会では、機械科のボルトマンや電子機械科のドローンのほか、全国大会に参加した電子機械科の航空力学やLEGOなど、アクティブな取組も見られました。

 28日の情報技術科の発表会では、あえてパソコンを使わないという斬新な発想のイス製作のほか、シューティングゲームの作成では、完成度の高い作品に仕上げていました。

 前号の『さきがけ』第82号でも報告したとおり、今年度は特に工業系の部活動が各種全国大会等で優秀な成績を収めており、総じて中心となった3年生個々の高い技術力が反映された、素晴らしい発表会であったと思います。3年生の皆さんは、本校における「卒業研究」ともいうべきこの課題研究の成果をスタートラインとして、今後は、自らが選択した大学や専門学校、企業において、さらに技術を磨くとともに、高い成果を追求していただきたいと思います。

 ところで、2月6日付埼玉新聞にも掲載されましたが、4日(月)に、県の事業「学校地域WINWINプロジェクト」の一環として、越谷市のCSリレーションズの増田社長による1年生を対象とした講演会がありました。これから社会に出る3年生にも聞かせたい内容がたくさんありましたので、3年生へのはなむけの気持ちも込めて、いくつか紹介したいと思います。

 一つは、「大学生は遊ぶと聞いている。だから就職する自分は、この4年間懸命に働いて大卒に差をつける」という趣旨のことばです。増田氏は高校卒業後就職し、23歳で起業、26歳で再度起業し、現在の会社を立ち上げたということです。期限を切って全力で努力する、というところは、本校の卒業生で、今年現役引退を発表したサッカー元日本代表の中沢佑二選手にも通じるところがあると思います。中沢選手もその著書によりますと、高校卒業後ブラジルに留学し、22歳までにプロになると宣言して、親の理解を得たとありました。社会に出る皆さんにも、期限を切って全力を尽くすというスタンスをお勧めします。また、上級学校へ進む皆さんは、こうした気持ちを持って先に社会で活躍している同級生がいることを忘れずに、学業で成果を挙げていただきたいと思います。

 もう一つは、新聞にも掲載されましたが、「つまらない仕事はない。自分がつまらなくしている」ということばです。

 「仕事」とは、「人の役に立つこと」ですから、自分の好き・嫌いで選んで取り組むものではありません。多くの場合「やらなければならないこと」として、それぞれの前に現れるのだと思います。これにどう取り組むか。まず、目の前の仕事をどう捉えるか。ネガティブな感情が先に立ってしまうと、仕事がつまらないものになってしまいます。旺盛な好奇心を武器に、どう取り組んだら楽しく仕事ができるか、常に考える姿勢を持ちたいものです。

 3年生の皆さん。皆さんが実現したい「夢」は何でしょうか。この「卒業」という機会に、一度ことばにして、宣言してみてはいかがでしょうか。日本では古来「言霊」といって、ことばには魂が宿ると信じられてきました。「ことばにすると実現する」科学的根拠は乏しいのですが、往々にしてこうしたことはあるように思います。3年生の皆さんも、ぜひ、夢はことばにしてみてください。皆さんの成功を祈っています。

 結びに、寺崎明子PTA・後援会会長様をはじめ、特に卒業生のPTA理事様、会員の皆様には、昨年の各種研修会における発表のほか、3年間にわたって本校を支えてくださいましてありがとうございました。今後とも、本校の応援団として、お力添えを頂戴できると幸いでございます。

生徒会誌『ゆりのき』第31回 校長あいさつ

 『ゆりのき』第31回の発行、おめでとうございます。
 平成とともに発行回数を重ね、いよいよ平成最後の回となりました。

 さて、1月には、それぞれの学科で、課題研究発表会が開催されました。一通り拝見しましたが、どの学科も創意工夫に溢れた、素晴らしい発表会だったと思います。

 課題研究と言えば、今年度の本校の学校案内は、昨年度の情報電子科の課題研究で作成していただいたものでした。表紙の中央には、「Be creative!」のカラフルな文字が躍っています。「創造的であれ!」という意味だろうと思います。

 今年の情報電子科の課題研究では、外部講師の早川貴泰氏が講評を務められ、「『クリエイティブ』とは、新しいことに取り組むことだ」というお話をされました。

 この「クリエイティブ」という観点で平成30年度を振り返りますと、様々な場面で、果敢に「新しいこと」に挑戦する生徒の姿が見られました。

 第32回たくみ祭は10月27日(土)に一般公開が行われましたが、体育館の大規模改修という「ピンチ」を、新しい試みで屋外ステージを新設し、放送部が全館放送を行って校内全体を盛り上げるという「チャンス」に変えてくれました。1年1組は、初めてジェットコースターに挑戦し、安全第一で運行してくれました。

 文化部の活動も目を引きました。無線部、電子計算機部、機械研究部、電子技術部は全国大会に出場し、それぞれ優勝、5位、10位、16位など成果を挙げてくれました。中でもライントレースカーを得意とする電子技術部は、新たに取り組んだロボット相撲で見事、全国大会への出場を果たしました。

 合唱部はJCOMの取材で見せたダンスをはじめ、彦成中バザーで披露したギターの弾き語り、たくみ祭におけるミュージカル、年末の第九演奏会への参加と、次々と新しいことに取り組み、活動の場を広げてくれました。

 運動部も県大会常連の剣道部を筆頭に、ハンドボール部、硬式テニス部、陸上競技部、ラグビー部が県大会へ駒を進めてくれました。陸上部は新たに投擲への挑戦を始めました。今後の成果に大いに期待しています。

 新しいことに挑戦する生徒には、その生徒の挑戦を支え、支援する教職員がいます。変化が激しく、今後を見通すことが困難な時代だからこそ、日ごろから新しいことに挑戦する「クリエイティブ」な姿勢を、しっかりと身に付けていきたいと思います。

学校評価懇話会 校長あいさつ

 皆さんこんにちは。校長の山本でございます。

 本日は学校評議員会、5科合同課題研究発表会に引き続き、学校評価懇話会にご出席を賜りありがとうございます。課題研究発表会はいかがでしたでしょうか。情報電子科作成の動画につきましては、今後様々な広報活動に活用していきたいと考えております。

 さて、学校のほうは、昨年7月から大規模改修工事を行っておりました体育館が、ようやくその一部が使用できることとなり、おとといの水曜日に、体育館を会場として、3年生を送る会であるところの「予餞会」を実施いたしました。

 その3年生ですが、おかげさまで進路活動は好調で、就職希望者148名中、147名まで内定をいただくことができました。内訳でございますが、県内に事業所を有する企業から内定をいただいている生徒が87名で59.2%、東証一部や二部、ジャスダックなどに上場している企業から内定をいただいている生徒が27名で18.5%となっております。本校は「目指す学校像」として「地域に貢献する技術者を育成する」ことを掲げておりますので、概ね期待に応えることができているのではないかと考えております。

 また、今年度は特に、工業に係る部活動の活躍が顕著でございました。お手元にございます、本校のPTA広報誌『さきがけ』を1ページおめくりいただきたいと存じます。「教育活動等報告」ということで、今年度の生徒の主な活躍の様子を載せております。ここでは部活動の活躍につきまして、簡単に紹介させていただきます。

 無線部が、全国高等学校アマチュア無線コンテストの高校マルチオペレータ50Mhz部門で優勝しました。電子技術部は、全日本学生マイクロマウス大会ロボトレース競技の全国大会に出場し、ロボット相撲も全国大会に出場、ラジコン型でベスト16となりました。機械研究部は、エコマイレッジチャレンジ全国大会で10位と11位、電子計算機部が、全国高校生プログラミングコンテストで5位入賞を果たしました。

 生徒の活躍のおかげで、福島県や神奈川県まで、応援に駆け付けることができました。

 そのほかにも、課題研究や体験講座、本校の文化祭である「たくみ祭」につきましても、概要を載せておりますので、後ほどご確認くださいますようお願いいたします。

 この後、本校における今年度の取組について報告させていただきます。委員の皆様におかれましては、忌憚のないご意見を賜りますようお願いいたします。それでは、本日はどうぞよろしくお願いいたします。

5科合同課題研究発表会 校長あいさつ

 みなさん、こんにちは。

 3年生の皆さんは家庭研修中にも拘らず、発表会に参加してくださいましてありがとうございます。

 先日、各学科における発表会が行われました。今年は、一通りすべての学科の発表会を拝見することができました。

 電気科の発表会では、自然エネルギーを利用した発電や微生物電池などの新しい取組が目を引きました。情報電子科では、5科連ジャーのプロモーションビデオのほか、DTP班による運動部冊子の作成、アニメーションの製作も面白いと思いました。機械科・電子機械科の発表会は、同じ時間帯で二つの会場で行われたため、すべてを拝見することができませんでしたが、見ることのできなかった機械科のゲームやボルトマン、電子機械科のマイコン制御などは、ぜひ概要を教えてほしいと思いました。情報技術科の発表会では、コンピュータを用いない「イス製作」等の斬新な発表もありましたが、シューティングゲームの作成は完成度も高く、レベルの高さを感じることができました。

 この課題研究は、普通科の高校では「総合的な学習の時間」として履修されているものですが、工業高校における課題研究の学びは質が高いと感じております。生徒が自ら課題を設定してその解決に取り組む課題研究の授業は、大学のゼミを髣髴とさせるような自由さがあり、まさに主体的、対話的で深い学びが実践されていると思います。

 本日はこの後、各学科の発表会で、特に優れていると評価された発表を見ることができるということで、大変楽しみにしております。また、本校の学校評議員の皆様もお迎えしておりますので、この後の学校評価懇話会で、ご講評をいただけるものと思います。

 それでは、どうぞよろしくお願いいたします。