日誌

タグ:技能五輪

情報ネットワーク施工職種 学生日本一決定戦2025 結果報告

6月14日(土)茨城県にある株式会社関電工 人材育成センターで第63回技能五輪全国大会「情報ネットワーク施工」職種の予選会を兼ねた「学生日本一決定戦2025」が開催されました。

 【会場の株式会社関電工 人材育成センター】

「情報ネットワーク施工」や競技の概要は過去の記事「情報ネットワーク施工職種 学生日本一決定戦2024 結果報告」をご覧ください。

【開会式】 【中村さんによる選手宣誓】 

今回は新人を含む選手6名と学生指導員1名で参加しました。まずは選手紹介をさせていただきます。

初めに2年生の兼重 柚葉さん、佐藤 菖さん、土屋 友苺菜さん、星 羽唄さんの新人4名です。実習の授業や学科内競技会への取り組み・課題の完成度で目が留まり、声をかけた生徒達です。訓練は全員光ファイバケーブルなど触ったこともない状態でしたので光課題に重点をおき、接続や収納の部分練習に時間を費やしその後全体の「通し訓練」を行いました。「通し訓練」は選手によって施工方法を変えているため、全員で時間内に完成することができたのは大会数日前でした。心配しましたが、最後まで諦めない気持ちで訓練してきた4人です。

 【初出場の2年生選手4名】

続いて3年生で出場経験もある中村 心美さん、堀 なつきさんです。昨年の大会で1位、3位を獲得し表彰された経験があります。中村さんは二連覇達成、堀さんは上位を狙うことを目標にしていましたので、昨年とは違う大きなプレッシャーの中で戦うことになった2人です。

 【最後の出場となる3年生選手2名】

学生日本一決定戦はメタル課題(LANケーブル作成のスピード競技)と、光課題(光ファイバケーブルを使用した配線課題)があります。(選手紹介の写真はメタル課題競技中)

光課題は新たに「設計指示」が加えられました。昨年までは指定された接続図どおりに光ファイバケーブルを繋げればよかったのですが、今回は指示どおりに接続図を設計してから作業を開始しなければなりません。作業量も多く、加えて公開された部材の配置が一部入れ替わる当日変更もありました。課題の難易度は今回も上がっていました。

 【光課題を競技中の選手達】

課題公開後は想定できることを学生指導員の佐藤 優真さんと考え、様々な「設計指示」の課題を用意し選手の状態に合わせて訓練させました。自身も全国大会に向けた訓練をしながらでしたが選手への指導、当日も準備・サポートなどありがとうございました。

訓練を始める前、新人選手達に「情熱が努力に、努力が実力に」と書いたラベルを工具箱に貼って配りました。「勝ちたい」とか「ここまではやり切りたい」という自分の目標に対し情熱をもって努力をすれば、その努力はきっと自分の実力につながるという思いを込めています。
6人の選手達には訓練への取り組み方や大会結果をしっかり振り返ってもらい、この経験を今後の自分の成長に役立ててほしいと思っています。
選手それぞれが感じた今回の思いは今後の努力目標にしてください。選手の皆さん、大変お疲れ様でした。

お待たせしました。
大会結果ですが、中村さんが1位・土屋さんが2位・兼重さんが3位に入賞しました。また堀さん、星さんが敢闘賞を受賞しました。おめでとうございます。

【敢闘賞受賞の2名】 

【メダル受賞の3名】

そして中村さんは10月に行われる第63回技能五輪全国大会「情報ネットワーク施工職種」の学生枠の1名に推薦されました。悔しくも全国大会へ出場できなかった仲間の想いを胸に頑張ってください。
また4月に大阪で行われた企業選手枠の予選会で学生指導員の佐藤さんも全国大会に推薦されています。今回も本校から2名の選手が日本の最高峰ともいえる大会へ出場します。引き続き、ご支援の程よろしくお願いします。

最後になりますが、遠方まで応援に駆けつけていただいた皆様、誠にありがとうございました。訓練期間も含め、最後まで戦い抜いた選手達に言葉をかけていただけたら幸いです。

 【最後まで戦い抜いた選手達と支えた指導員】

情報電子科のコース別インターンシップ②(屋内編)

情報電子科の校外学習インターンシップの第二弾です。

前回分・概要の説明などは【インターンシップ屋内編】に掲載してありますので、ぜひご覧ください。

 

株式会社ミライト・ワン様にご協力いただいたインターンシップ屋外編ですが、実際の企業研修で利用される設備で実践的な体験をすることができました。

フルハーネス装着から始まりました。

屋外作業には必要不可欠なフルハーネスですが、見た目以上に重いんです戸惑う・えっ

 

バケット車体験。通信工事は、電柱の低層にある光ファイバケーブルを施工するのですが、実際に作業をする高さ以上まで体験させてもらいました。実は進路選択時に「通信好きだけども高いところは・・・」という悩みも多く、先んじて体験ができる貴重な機会です。

 

鉄塔の昇降体験。そんなに高さがないように見えますが、フルハーネスを装着していると、この上り下りは気楽にできるものではないようです。

 

滑車体験は、山間・鉄塔間のケーブルの橋渡しを人力で行うことから、設けられています。さすがに高さがないので生徒達も楽しそうでしたが、宙づりで途中で止まってしまうと考えると、体験の重要性がわかります。

 

屋外の研修では、机上で学んで、机上で実習する通信技術を、実際にどのような場所・環境下で行うのか実体験することができました。情報電子科では、少しでも多くの生徒が進路選択や実現後に困らないよう、内外の連携を活用して、様々な形で学習の場を提供していきます花丸

ご協力いただきました株式会社ミライト・ワンの皆様、本当にありがとうございました。

情報電子科のコース別インターンシップ①(屋内編)

本日は、情報電子科の校外学習について投稿します。

情報電子科では、2年生で情報デザインコース(CG・デザイン・WEB等)と情報インフラコース(制御・通信等)に分かれます。

1年生から履修している実習で「CG」「制御」「通信」の3本柱について2ローテほど順繰りに学んで、興味の持った分野を進路活動も兼ねて深く実践的に学べるよう、2年前から学科内コース制度を取り入れました。

実際に、各分野を色々学べるようになり、学習行事も豊富になったなかで、コロナ前に本学科で実施していたインターンシップも復活しましたお祝い

 

本年度の情報インフラコースのインターンシップは、令和6年12月16日に株式会社ミライト・ワン様ご協力のもと、実施しました。

 

特編の放課後を利用して、市川の研修センターに向かいます。電車で最寄り駅まで向かうと、送迎バスを出していただきました。

 

研修センターは、構内から屋外作業まで学べる充実した設備が魅力で、企業研修でも利用される本格的な場所でした。門構えからの風景を見たとき、どれをやるのだろうと生徒もドキドキしたのではないでしょうか。

 

インターンシップでは、会社・業界説明をはじめ、学生の安全を第一としたなかで可能な限りの研修体験をさせていただきました。

 

関連企業からの説明を受けられる準備もしていただいており、会社や通信関係職種についても多くの情報を学ぶことができました。

 

VRを利用したKY(危険予知)活動は、企業の研修でも利用されるもので、VRとわかっていても怖がる生徒が続出しました。

 

KY活動では昨年度情報電子科を卒業した飯嶋さんがサポートして下さいました。元々頼もしい生徒でしたが、こう現役生をサポートしてくれる姿はより頼もしく感じられました。

 

企業・業界説明の各ブースでは、一概に「通信」と言っても、想像も難しい関連業界のお話まで学部ことができました。ヘルメットに防寒着に空調服と、技術の進化は作業を快適にすべく着実に日々進歩していました。

 

会社・業界・仕事内容について様々なことを学ばせていただきましたが、屋外の研修も負けず劣らず、学校では学べない通信業界ならではをたくさん実体験させていただきました。

 

屋外編に続きます。

 

第62回技能五輪全国大会「情報ネットワーク施工職種」各課題レポートと結果報告

令和6年11月23日(土)・24日(日)に、愛知県国際展示場を会場に行われた第62回技能五輪全国大会の情報ネットワーク施工職種に、情報電子科2年生の中村心美さんと、1年生の佐藤優真さんが出場しました。

情報ネットワーク施工職種は本校生徒2人を含め、24名(今回は企業選手20名・学生選手4名)の選手が6つの競技課題を2日間で競い合い日本一を決定します。
中村さんは6月に行われた学生の予選会(過去記事リンク)を、佐藤さんは4月に行われた企業の予選会(過去記事リンク)をそれぞれ突破し、全国大会の切符を手にしました。
前回の全国大会(過去記事リンク)から国際大会を見据えた競技課題や採点基準が少しずつ採用されたことから難易度が上がりましたが、今回も難しい競技課題でした。


訓練は中村さんの出場が決まった6月から11月までの5ヶ月間、授業が終わった放課後や休日を返上し、一つの訓練スペースを2人でローテーションしながら、ほぼ毎日行ってきました。
ここからは各課題のレポートと最後に結果報告をさせていただきます。


大会初日は5つの競技課題が行われました。


【競技1】

WiFiルータやスマートプラグ(コンセント)、Webカメラを設置・設定し、インターネットを経由してプラグやカメラをタブレットで遠隔操作する通信環境を構築する、競技時間30分の課題です。
学校で訓練している時もカメラの設定・接続が上手くいかないことが多く、一番心配な課題でした。嫌な予感はしていましたが、大会当日はタブレットがWiFiルータに接続できないなどのトラブルに見舞われ、2人とも目標達成にはなりませんでした。

 


【競技2】
光ケーブル線路・ツイストペアケーブル線路の障害を発見しその原因を探る、競技時間30分の課題です。
この課題は各線路を測定する計測器を使用しながら行ないます。学校では所有していないため、メーカー様にお願いをして計測器を借用したり講習を行っていただきながら訓練を進めてきました。しかしながら「障害」に関する様々な専門知識は学生の範囲を大きく超えており、この課題についても目標達成にはなりませんでした。


ここまで上手く進まないと選手のモチベーションが下がってしまうのではないかと心配してしまいます。ですが「すべてが上手くいくことは少ない、気持ちを切り替えて次に臨む」ことを訓練のときから選手には伝えてきました。それがあってか、この後の競技から力を発揮します。

 


【競技3】
ツイストペアケーブルにモジュラコネクタを成端するスピードと正確さを競う、競技時間20分の課題です。
この課題は2人が出場した予選会でも実施され、学校でも時間をかけて訓練してきました。

ツイストペアケーブル(LANケーブル)の両端にプラクを施工したもの、ジャックを施工したものを合わせて1リンク(1本)と数え、リンク数を競います。訓練での最高リンク数は中村さんが16リンク、佐藤さんが21リンクを成端していました。
プレッシャーもあったと思いますが、中村さんは15リンク、佐藤さんは20リンクを成端でき、この課題はほぼ完璧に目標達成できました。(中村さんは17リンクが目標だったので「ほぼ」を付けました)

 


【競技4】
光ファイバ心線の融着接続及びトレイ収納のスピードと正確さを競う、競技時間30分の課題です。
この課題は昨年の全国大会で本校の選手だった中村さんのお姉さん(4月に社会人になり今回技能五輪選手として出場。NTT様コラボ時の紹介リンク)が、学生で初めて全接続をして会場が沸いた課題です。中村さんも佐藤さんも「お姉さんが学生でもできることを証明している」と言って全接続を目標に訓練してきました。

光ファイバを接続するときは断面が鏡のように綺麗で、左右がきちんと向き合っていなければなりません。断面が少し欠けてしまったり、小さなゴミで上手く向き合わなかったりすると機械が止まってしまい時間内に終えることが難しくなります。繊細な作業を必要とする課題です。それでも2人とも訓練中に1回は全接続を経験していましたので、全力で臨みました。

作業後の損失測定で減点箇所があり完璧とはいきませんでしたが、中村さんは48接続(あと1本)、佐藤さんは全接続することができました。目標達成の度合いは各選手で分かれるところです。


さてここで、紹介したい学生がいます。選手の心の支えと競技準備などのために、今年の学生予選会で3位を獲得した堀さん(過去記事リンク)を同行させました。堀さんも通信関係に強い関心があり、是非この大会を観て・感じてもらいたくて参加をお願いしました。準備・後片付けは勿論、選手が休憩している時の声掛けや気配りは男性指導員にはできないこともあり本当に助かりました。
堀さん自身もすでに来年の学生予選会に向けて準備を始めており、楽しみな学生です。

 

課題レポートに戻ります。


【競技5】
構内にある複数の建物を想定し、これらをメタルケーブルで繋げる配線設備の構築と品質を競う、競技時間180分の課題です。
「メタル構内課題」と呼ばれ、課題レベルが難易度が低い(決して低くはないのですが)レベル1から難易度が高いレベル3まであり、選手が自分の力に合わせて選ぶことができます。
今回この課題は使う部材が大きく変わりました。例えばケーブルですが少し太く曲げにくいものになりました。課題レベルによっては「1本20mを4本、これを複数使う」ため、配線作業のときにとても重たくなることもあります。技能に加えて体力も必要とします。

中村さんは全国大会は初出場ともあり、レベル1の完成を目標にしました。佐藤さんですが全国大会は3度目であること、自身がメタルケーブルの施工を得意としていることからレベル2(おもに企業の1年目の選手が行う)に挑戦しました。
冒頭でも述べましたが構内課題に関しては訓練スペースが1つしかないため、2人には十分な訓練をさせてあげられなかったことを申し訳なく思っています。

体力不足など心配することもなく中村さんはレベル1を、佐藤さんはレベル2を完成させ目標達成できました。(佐藤さんは一部の測定を省きましたが、それは予定通りなので「よし」とします)

 

また競技前日に課題公開されてから、佐藤さんは最初の配線作業(ケーブルをどうやって取りまわすか)のシミュレーションを何度もしていたのが印象に残っています。最初でつまずかなければ何とかなるという自信と、こちらがすべてを言わなくても自分で考え動けるようになったことにとても嬉しく・頼もしく感じました。

ここまでが競技1日目の課題レポートになります。
中村さん・佐藤さん・堀さん、一日お疲れ様でした。明日が最終二日目となります。泣いても笑っても明日が最後です。笑って帰れるように、この後美味しいご飯を食べにいきましょう。

 

競技二日目になりました。最後の課題レポートです。

【競技6】
構内にある複数の建物を想定し、これらを光ケーブルで繋げる配線設備の構築と品質を競う、競技時間180分の課題です。
「光構内課題」と呼ばれ、課題レベルも1から3まであります。この課題は2人ともレベル1で挑戦しました。光ケーブルの中には、「光ファイバ」と呼ばれる髪の毛ほどの細いガラスでできた心線が入っています。「光ファイバ」は引っ張りには強いのですが、曲げには弱く折れてしまうことがあるため、作業は繊細に行わなければなりません。また光ケーブルの外側は硬い樹脂でできているため、光ファイバを取り出すときにこの樹脂を手際よく剥がなければなりません。

訓練では中村さんはこの樹脂を剥ぐ作業に時間がかかってしまい、競技時間ギリギリで終わることが多かったため不安がありました。しかし競技前に中村さんから「前半はここまでやりきります」と力強い言葉があり、それを信じて競技を見守りました。

 

途中、光が通らずやり直す姿もありましたが、本人から申告があった以上に作業が進み、予想よりいい状態で前半を終えることができました。後半は時間にも余裕ができ、こちらが心配することなく競技を終えました。作業後の満面の笑みを見て「本番での強さ」に驚かされてしまいました。中村さんも佐藤さんも課題を完成させ目標達成ができました。

結果報告になります。
学生2人はメダルには届きませんでした。それでも2人は技能五輪全国大会という大舞台でやり遂げたことを誇りにしてください。「技能五輪の借りは技能五輪で返す」の意気込みで再挑戦して欲しいと思っています。また「次は私が全国大会に出る」というライバルの登場も期待しています。
また今回、日本一になったのは昨年度中村優希選手の入社した企業の女性選手でした。情報ネットワーク施工職種では初めてのことで、この職種を目指す女性選手にとって励みや目標になると思います。

最後に、2人を応援していただいた皆様、ありがとうございました。皆、笑顔で帰ることができました。(帰りの新幹線では皆寝ていましたが)
情報電子科では「情熱が努力に、努力が実力に」を一つの目標に生徒を育成をしています。今後とも多くの皆様にご支援いただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

右学校公式インスタに投稿させていただいた動画リンクはコチラ左

情報ネットワーク施工職種 学生日本一決定戦2024 結果報告

6月26日(水)に東京ビックサイトを会場に、第62回技能五輪全国大会「情報ネットワーク施工職種」の予選会を兼ねた「学生日本一決定戦2024」が開催されました。

 

「情報ネットワーク施工」とは、電話回線やインターネット回線など私たちの生活になくてはならない「情報通信の配線設備を作り上げる技術」のことで、これを競う学生の全国大会が「学生日本一決定戦」です。

4回目の挑戦となりますが、今回は新人を含む選手3名と学生指導員1名で参加しました。まずは選手紹介をさせていただきます。

 

1人目の選手は、田中恋夢さん(3年生)です。
昨年度、NTT東日本様の施設をお借りして実施した本校の通信系プレ競技会に、このあと紹介する中村さんとペアを組んで参加しており、自ら「学生日本一に出場したい」と申し出てきた生徒です。

 

2人目の選手は、堀なつきさん(2年生)です。
4月に行われた学科内技能競技会の練習をしているとき、「せっかく練習してるのだから学生日本一の出場も考えてみたら」と背中を押したら「頑張ります」と言ってくれた生徒です。

田中さんも堀さんも、普段の放課後は部活動や生徒会を一生懸命頑張っています。
また2人から情報配線施工技能検定2級の学科試験を受験したいと申し出があり、これについても勉強を始めることになりました。
普段でも多忙なうえに試験勉強が増え、多くのことを両立する毎日が続き、本格的に学生日本一の訓練ができるようになったのは6月に入ってからです。
2人は、このような限られた時間の中で必死に練習してきた努力家です。

 

3人目の選手は、中村心美さん(2年生)です。
堀さんと同じクラスで、早くから通信系の勉強や作業に興味を持ち、唯一、昨年度(1年次)学生日本一に出場経験がある生徒です。
初出場の大会では惜しくも賞を逃し、辛い思いを経験したと思います。「学生日本一の借りは、学生日本一でしか返せない」と、この1年間相当練習を積んできました。先の2人に優るとも劣らない努力家です。

 


学生日本一決定戦は、メタル課題(LANケーブル作成のスピード競技)と、光課題(光ファイバケーブルを使用した配線課題)があります。

 


なお、光課題は当日に変更が加えられます。そのため指導する側は予想される変更箇所を洗い出し、課題を作成して選手に訓練させます。

 

今回学生ではありますが、学生日本一3連覇(2021~2023)の佐藤優真さん(1年生)にも指導員をお願いしました。(選手の皆さん、指導員からの難しい課題もあったと思いますが、よく頑張りました。)

 


また、今回初の試みとして決定戦が平日開催であることと、メタル課題が本校の昼休みの時間に当たっていたことから学科の実習室をパブリックスペースとして開放しました。ビックサイトの会場と実習室をオンラインで繋ぎ、競技の様子を大型スクリーンで写して、学校にいる同級生や先生方に見てもらえるようにしました。
あとで伺ったのですが、多くの同級生や先生方が声援を送っていたとのことでしたので、この場を借りてお礼申し上げます。応援ありがとうございました。

 


さて、2つの課題と向き合った選手達ですが、すべてが順調に進んだ訳ではありません。ですが、3人とも課題を最後までやり切ることができました。何にでもミスは付きものです。大事なのは、ミスをした後、どれだけ自分の気持ちを切り替えて競技を続けることができるかです。技術や技能ばかりではなく、この訓練期間は精神的にも選手達を成長させてくれたのだと実感しました。
選手それぞれが感じた今回の思いは、今後の努力目標にしてください。選手の皆さん、大変お疲れ様でした。

 


お待たせしました。
大会結果ですが、中村心美さんが1位・堀なつきさんが3位・田中恋夢さんが優良賞を受賞しました。
そして中村心美さんは、11月に行われる第62回技能五輪全国大会「情報ネットワーク施工職種」の学生枠の1名に推薦されました。おめでとうございます。堀さんや田中さんの分まで頑張ってください。
また4月に富山県で行われた企業選手枠の予選会で、佐藤優真さん(1年生)も全国大会に推薦されています。本校から2名の選手が日本の最高峰ともいえる大会へ出場します。
引き続き、応援よろしくお願いします。

余談ですが、この「情報ネットワーク施工職種」は技能五輪国際大会の競技職種になっており、今年9月にフランスのリヨンで開催されます。日本のお家芸ともいえる競技で、現在9連覇中です。


最後に学科紹介をさせてください。
ここまで読んでいただくと「選手の才能」と思った方もいるかもしれません。しかし3名の選手は、最初からできたのでは(天才型では)ありません。
選手紹介でも述べましたが、やるべきことはしっかりやりつつ、それでも自分の時間を課題のために使ってきた努力型なのです。
人は好きなことであれば努力を惜しみませんし、だからこそ上達するのです。

情報電子科は通信系以外にも、CG・デザイン系・コンピュータ制御系など、さまざまなことが勉強できる環境と、皆さんの努力に最後まで付き合ってくれる先生方が揃っています。

「情報電子科ってどんな学科だろう」「情報電子科でこんなことやってみたい」と思っていただけたら、是非一度、本校へ足を運んでみてください。