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情報電子科のコース別インターンシップ②(屋内編)
情報電子科の校外学習インターンシップの第二弾です。
前回分・概要の説明などは【インターンシップ屋内編】に掲載してありますので、ぜひご覧ください。
株式会社ミライト・ワン様にご協力いただいたインターンシップ屋外編ですが、実際の企業研修で利用される設備で実践的な体験をすることができました。
フルハーネス装着から始まりました。
屋外作業には必要不可欠なフルハーネスですが、見た目以上に重いんです
バケット車体験。通信工事は、電柱の低層にある光ファイバケーブルを施工するのですが、実際に作業をする高さ以上まで体験させてもらいました。実は進路選択時に「通信好きだけども高いところは・・・」という悩みも多く、先んじて体験ができる貴重な機会です。
鉄塔の昇降体験。そんなに高さがないように見えますが、フルハーネスを装着していると、この上り下りは気楽にできるものではないようです。
滑車体験は、山間・鉄塔間のケーブルの橋渡しを人力で行うことから、設けられています。さすがに高さがないので生徒達も楽しそうでしたが、宙づりで途中で止まってしまうと考えると、体験の重要性がわかります。
屋外の研修では、机上で学んで、机上で実習する通信技術を、実際にどのような場所・環境下で行うのか実体験することができました。情報電子科では、少しでも多くの生徒が進路選択や実現後に困らないよう、内外の連携を活用して、様々な形で学習の場を提供していきます
ご協力いただきました株式会社ミライト・ワンの皆様、本当にありがとうございました。
情報電子科のコース別インターンシップ①(屋内編)
本日は、情報電子科の校外学習について投稿します。
情報電子科では、2年生で情報デザインコース(CG・デザイン・WEB等)と情報インフラコース(制御・通信等)に分かれます。
1年生から履修している実習で「CG」「制御」「通信」の3本柱について2ローテほど順繰りに学んで、興味の持った分野を進路活動も兼ねて深く実践的に学べるよう、2年前から学科内コース制度を取り入れました。
実際に、各分野を色々学べるようになり、学習行事も豊富になったなかで、コロナ前に本学科で実施していたインターンシップも復活しました
本年度の情報インフラコースのインターンシップは、令和6年12月16日に株式会社ミライト・ワン様ご協力のもと、実施しました。
特編の放課後を利用して、市川の研修センターに向かいます。電車で最寄り駅まで向かうと、送迎バスを出していただきました。
研修センターは、構内から屋外作業まで学べる充実した設備が魅力で、企業研修でも利用される本格的な場所でした。門構えからの風景を見たとき、どれをやるのだろうと生徒もドキドキしたのではないでしょうか。
インターンシップでは、会社・業界説明をはじめ、学生の安全を第一としたなかで可能な限りの研修体験をさせていただきました。
関連企業からの説明を受けられる準備もしていただいており、会社や通信関係職種についても多くの情報を学ぶことができました。
VRを利用したKY(危険予知)活動は、企業の研修でも利用されるもので、VRとわかっていても怖がる生徒が続出しました。
KY活動では昨年度情報電子科を卒業した飯嶋さんがサポートして下さいました。元々頼もしい生徒でしたが、こう現役生をサポートしてくれる姿はより頼もしく感じられました。
企業・業界説明の各ブースでは、一概に「通信」と言っても、想像も難しい関連業界のお話まで学部ことができました。ヘルメットに防寒着に空調服と、技術の進化は作業を快適にすべく着実に日々進歩していました。
会社・業界・仕事内容について様々なことを学ばせていただきましたが、屋外の研修も負けず劣らず、学校では学べない通信業界ならではをたくさん実体験させていただきました。
屋外編に続きます。
情報ネットワーク施工職種 学生日本一決定戦2024 結果報告
6月26日(水)に東京ビックサイトを会場に、第62回技能五輪全国大会「情報ネットワーク施工職種」の予選会を兼ねた「学生日本一決定戦2024」が開催されました。
「情報ネットワーク施工」とは、電話回線やインターネット回線など私たちの生活になくてはならない「情報通信の配線設備を作り上げる技術」のことで、これを競う学生の全国大会が「学生日本一決定戦」です。
4回目の挑戦となりますが、今回は新人を含む選手3名と学生指導員1名で参加しました。まずは選手紹介をさせていただきます。
1人目の選手は、田中恋夢さん(3年生)です。
昨年度、NTT東日本様の施設をお借りして実施した本校の通信系プレ競技会に、このあと紹介する中村さんとペアを組んで参加しており、自ら「学生日本一に出場したい」と申し出てきた生徒です。
2人目の選手は、堀なつきさん(2年生)です。
4月に行われた学科内技能競技会の練習をしているとき、「せっかく練習してるのだから学生日本一の出場も考えてみたら」と背中を押したら「頑張ります」と言ってくれた生徒です。
田中さんも堀さんも、普段の放課後は部活動や生徒会を一生懸命頑張っています。
また2人から情報配線施工技能検定2級の学科試験を受験したいと申し出があり、これについても勉強を始めることになりました。
普段でも多忙なうえに試験勉強が増え、多くのことを両立する毎日が続き、本格的に学生日本一の訓練ができるようになったのは6月に入ってからです。
2人は、このような限られた時間の中で必死に練習してきた努力家です。
3人目の選手は、中村心美さん(2年生)です。
堀さんと同じクラスで、早くから通信系の勉強や作業に興味を持ち、唯一、昨年度(1年次)学生日本一に出場経験がある生徒です。
初出場の大会では惜しくも賞を逃し、辛い思いを経験したと思います。「学生日本一の借りは、学生日本一でしか返せない」と、この1年間相当練習を積んできました。先の2人に優るとも劣らない努力家です。
学生日本一決定戦は、メタル課題(LANケーブル作成のスピード競技)と、光課題(光ファイバケーブルを使用した配線課題)があります。
なお、光課題は当日に変更が加えられます。そのため指導する側は予想される変更箇所を洗い出し、課題を作成して選手に訓練させます。
今回学生ではありますが、学生日本一3連覇(2021~2023)の佐藤優真さん(1年生)にも指導員をお願いしました。(選手の皆さん、指導員からの難しい課題もあったと思いますが、よく頑張りました。)
また、今回初の試みとして決定戦が平日開催であることと、メタル課題が本校の昼休みの時間に当たっていたことから学科の実習室をパブリックスペースとして開放しました。ビックサイトの会場と実習室をオンラインで繋ぎ、競技の様子を大型スクリーンで写して、学校にいる同級生や先生方に見てもらえるようにしました。
あとで伺ったのですが、多くの同級生や先生方が声援を送っていたとのことでしたので、この場を借りてお礼申し上げます。応援ありがとうございました。
さて、2つの課題と向き合った選手達ですが、すべてが順調に進んだ訳ではありません。ですが、3人とも課題を最後までやり切ることができました。何にでもミスは付きものです。大事なのは、ミスをした後、どれだけ自分の気持ちを切り替えて競技を続けることができるかです。技術や技能ばかりではなく、この訓練期間は精神的にも選手達を成長させてくれたのだと実感しました。
選手それぞれが感じた今回の思いは、今後の努力目標にしてください。選手の皆さん、大変お疲れ様でした。
お待たせしました。
大会結果ですが、中村心美さんが1位・堀なつきさんが3位・田中恋夢さんが優良賞を受賞しました。
そして中村心美さんは、11月に行われる第62回技能五輪全国大会「情報ネットワーク施工職種」の学生枠の1名に推薦されました。おめでとうございます。堀さんや田中さんの分まで頑張ってください。
また4月に富山県で行われた企業選手枠の予選会で、佐藤優真さん(1年生)も全国大会に推薦されています。本校から2名の選手が日本の最高峰ともいえる大会へ出場します。
引き続き、応援よろしくお願いします。
余談ですが、この「情報ネットワーク施工職種」は技能五輪国際大会の競技職種になっており、今年9月にフランスのリヨンで開催されます。日本のお家芸ともいえる競技で、現在9連覇中です。
最後に学科紹介をさせてください。
ここまで読んでいただくと「選手の才能」と思った方もいるかもしれません。しかし3名の選手は、最初からできたのでは(天才型では)ありません。
選手紹介でも述べましたが、やるべきことはしっかりやりつつ、それでも自分の時間を課題のために使ってきた努力型なのです。
人は好きなことであれば努力を惜しみませんし、だからこそ上達するのです。
情報電子科は通信系以外にも、CG・デザイン系・コンピュータ制御系など、さまざまなことが勉強できる環境と、皆さんの努力に最後まで付き合ってくれる先生方が揃っています。
「情報電子科ってどんな学科だろう」「情報電子科でこんなことやってみたい」と思っていただけたら、是非一度、本校へ足を運んでみてください。
【情報通信】学生日本一決定戦[情報ネットワーク施工部門]機材搬入
いよいよ明日、学生日本一決定戦情報ネットワーク部門が東京ビッグサイト[FOE2024]が行われます。
今年も前日に先方へのご挨拶と機材搬入をしてきました。
今年は、競技会場が一際目立つものになり、選手の席の配置も大きく変わっていました。
変に緊張しなければ良いのですが
【情報通信】4/4(木)技能五輪全国大会予選会の結果報告
4/4(木)で富山県の北陸電気工事株式会社で開催された「2024技能五輪全国大会予選会」で、1年生の佐藤優真さん(三郷・早稲田中)がメタルケーブル早繋ぎ部門で見事第2位を獲得し、11月に実施される2024技能五輪全国大会への出場権を獲得しました。
「2024技能五輪全国大会予選会」は企業選手が全国大会に出場するための予選会となっており、スポーツ選手のように業務として競技練習を行っているため、とてもハイレベルな技術の競い合いが行われています。
本年度は、昨年度卒業(今年の3月卒業4月入社)の中村優希選手と、一昨年の年度に卒業(昨年の3月卒業4月入社)の松野元南選手も出場し、三郷工業技術高校出身・在籍の女子が揃い踏みの予選会でした。
特に中村優希選手は、入社後一年間の企業研修を終えてから出場するのが通例の中、高校3年生で技能五輪全国大会出場・光課題を達成(全接続)した実績を企業の方々が柔軟に対応して下さり、入社から即予選会に出場という異例の出場となりました。
松野元南選手・中村優希選手・佐藤優真選手の3名が見事予選会を突破し、技能五輪全国大会の出場権を獲得することが出来ました
次は学生日本一決定戦で、本校のもう1人の選手の技能五輪全国大会出場権獲得を目指して頑張って行きます