ワンダーフォーゲル部 活動記録

8月夏合宿

2019 ワンダーフォーゲル部夏合宿 8月1日(木)~5日(月)4泊5日

 1日 南越谷~甲府~広河原~野呂川出合~両俣小屋

 2日 (予定)両俣小屋~三峰岳~間ノ岳~農鳥小屋  * 両俣小屋(停滞)

 3日 (予定)農鳥小屋~農鳥岳~農鳥小屋~間ノ岳~中白根~北岳山荘

* 両俣小屋~三峰岳~間ノ岳~中白根~北岳山荘

 4日 北岳山荘~北岳~北岳肩ノ小屋~白根御池~広河原山荘

 5日 広河原山荘~広河原~甲府~西国分寺

    * 2日・3日は*が実際の行動

 

8月1日(木)野呂川出合から歩き始めて約1時間。快晴だった空が急に曇におおわれて激しい雷雨。全員がびしょ濡れで両俣小屋に到着。急遽、山小屋に泊めてもらいました。

8月2日(金)、2日目は両俣小屋で停滞。濡れた衣類の乾燥と,体調不良の生徒が出たため、体力の回復に努めることにして周辺の散策。きれいなせせらぎと緑、野鳥の声。都会の喧噪とは無縁の静かな所でゆっくり過ごすことが出来ました。

8月3日(土)、3日目はいよいよ間ノ岳へ縦走の始まり。朝5時、両俣小屋のご主人に挨拶を済ませて出発。両俣小屋から急坂を登ること約一時間、仙塩尾根の稜線にたどり着きました。ここで小休止をとり水分補給。次に目指すのは三峰岳(標高2999m)です。地図で見たところではよく分からなかったのですが、急な登りが続きます。よく考えてみれば標高差も600m以上あるので当然ですね。午前11時、ようやく三峰岳に登頂です。
 
有名な山ではありませんが、天気も良く360°の大パノラマ、間ノ岳、塩見岳、農鳥岳に囲まれた立派な山です。ここでゆっくりと休憩を取り1時間ほどの時間をすごしました。11時50分頃、三峰岳を出発。この後目指すのは、間ノ岳。標高3190mで北アルプスの奥穂高岳と並んで日本で3番目に高い山です。
このあと10分もしないうちにトラブルが発生。生徒が2名、高山病で登山が厳しい状況になりました。
原因は不十分な水分補給、日差しによる軽い熱中症、そして3000m以上の登山経験不足です。二人とも水を飲み尽くしてしまったようで明らかに準備不足。金子先生と二人で水を出し、小坂井スペシャル(水500ml:塩1.5g:砂糖20g)を作り二人に飲ませました。そして日差しを少しよけて休憩をとりました。ここで、元気な生徒には先に行かせて、高山病の生徒は、休憩を繰り返しゆっくり後から行くことにしました。このあたりの稜線からは、南アルプスの荒川三山など見渡すことができ景色も最高です。ゆっくり歩いたので景色を堪能することができました。1時間30分ほど歩くと先に行っていた生徒が、間ノ岳山頂にザックを置いて戻ってきてくれました。高山病になった二人のザックを背負ってくれたので全員が間ノ岳に登頂できました。
  

山頂で記念撮影と休憩です。
  

しかし、この頃になるとガスが上がってきて天気が怪しくなってきました。遠くで雷も鳴り出しました。危険でもあるので早々に間ノ岳を出発し北岳山荘を目指すことにしました。元気な生徒を先行させて、体調の悪い生徒は様子を見ながらの山行となりました。

高山病の生徒の体調や、雷など天気の様子、内心ひやひやでしたが北岳山荘が見えたときはほっとしました。
トラブルはありましたが、なんとか宿泊地に無事たどりつけて本当によかったです。
この後、テントを設営し食事となりますが、この時ほとんどの生徒が高山病となり体調不良を訴えてきました。携帯の酸素ボンベや経口補水液で対応し動けるものは食事の準備をしてもらいました。食事が済んだら、とにかく体を冷やさないよう寝袋に潜り込んで体を温め休むように指示をしました。ほとんどの生徒はそれで回復したようでしたが1名、寒気を訴え症状も少し重いようでした。山小屋の食堂で温かい飲み物を摂り体を温めていると、小屋のスタッフから「診療所を利用すると良いですよ。」とアドバイスを受け診療所で診てもらうことにしました。
結果、高山病ということで2時間ほど点滴を受けました。
私自身も熱中症や高山病に関する効果的な予防方法を聞いたり、アドバイスを受けたりしてだいぶ勉強になりました。
生徒も点滴を受けて落ち着いたようで、とりあえずテントに戻り休むように指示をしました。生徒の体調を考慮し明日の行程をどうするか検討する必要がありました。考えられることは、予定通りの行動、停滞、そして北岳山頂へは登らずに八本歯のコルから大樺沢コースで時間短縮し広河原へ下山する3通りのパターンです。朝の状態を確認しどのコースを採るか決めることにして私達教員もテントに戻りました。星がきれいな夜でした。

 8月4日(日)起床後、生徒達の体調を確認。全員が回復していたようで、北岳に登りたいということで予定通りのルートをとることにしました。このルートだと時間はかかりますが山小屋が2所あることも強みです。朝食のあとテントを撤収し時間5。東の空が明るくなり始めています。


朝陽に映える富士がとても綺麗です。北岳山荘から、北岳へ急坂を登り約2時間、全員が北岳山頂に着きました。富士山を初め、遠くに北アルプス、中央アルプス、近くに鳳凰三山、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳、抜けるような青空の下素晴らしい景色を堪能できました。生徒達も満足感でいっぱいでした。
  

その後は下山。北岳肩ノ小屋、白根御池小屋で休息をとり午後3時半ころ広河原キャンプ場に到着しました。テントを設営すると夕食まで自由時間です。近くの河原などでたっぷり遊びました。今日の夕食はメインがポトフです。じゃがいも、にんじん、タマネギ、ベーコンをコンソメスープでたっぷり煮込み熱々。高山病になってしまった原因やその他、反省会をしながら合宿最後の夕食を楽しく過ごしました。

  
 

 8月5日(月)朝4時起床。朝食を済ませ、テントを撤収。写真を撮りながら広河原バス停に向かいます。11時のバスに乗り込み甲府までいきました。緑が深い山から街に出ると山が名残惜しくなります。山に比べ甲府は猛暑。街に帰ってきたことを思い知らされました。その後、甲府駅で昼食を摂り帰路につきました。

 危険なこともありましたが、全員が無事下山できました。山の神様に感謝し、また次の登山へ向けてスタートです。             文責 吉 田