社会で活躍する先輩たちに聴きました……
みなさんこんにちは。三郷工業技術高校放送部です。
6月6日(木)に進路指導部の主催でOB・OG懇談会が行われました。これから進路活動が本格的に始まる3年生が卒業して社会で活躍している先輩方の話を聴く会です。当日は35人の先輩方が来校し、複数の会場に分かれて後輩たちのためにじっくり話を聴かせてくれました。
私たち放送部では、この貴重なお話を3年生だけではなく、1年生や2年生にも聞いてもらいたいと考えました。4人の先輩たちにインタビューをお願いしたところ、快く引き受けてくださいました。先輩方のインタビューは6月18日(火)のお昼の校内放送『てく☆すて』でみんなに聴いてもらいました。
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平成29年3月に機械科を卒業した星武流さんはトヨタ自動車株式会社に入社しました。敷地がディズニーランドの何倍ある大規模な開発工場で新しい車の開発に携わっています。星さんに自動車関係の仕事のやりがいについて伺うと、「自分が開発に関わった車が街中を走っているところを見かけると嬉しいですね。自分の車だな、なんて思います」と話してくれました。
当時の担任だった伊藤先生によると、クラスでは頼りがいがあり、クラスの皆をまとめるリーダー的な存在の生徒だったそうです。また在学中は生徒会長としても活躍していました。卒業後、愛知県で働くことになった星さんは独り暮らしを始めますが、初めはいろいろ大変だったようです。「実家で暮らしていたころは洗濯とかも自分でやったことはありませんでした。一人で暮らしはじめたときはどんな洗剤を使えばいいかもわからなくて困りましたね。」高校時代に家庭科の授業で習ったことは随分役に立っているそうです。
平成30年に電気科を卒業した湯田直也さんは株式会社きんでんに入社しました。きんでんは大阪に本社がある電気工事の会社です。湯田さんは在学中に第1種電気工事を取得した電気科エリートです。私たちの番組に出演してもらったこともありました。在学中はものづくりコンテストに一番力を入れていたそうです。
湯田さんにどうやって会社を選んだか聞いてみました。「僕は在学中にものづくりコンテストをやっていました。結果は出せなかったのですが電気工作や電気工事の仕事に興味がありました。三工技の卒業生の島瀬竜次さんという人がいます。技能五輪に出場して金メダルを受賞し、世界一になった人です。そのひとがきんでんに入っていて、僕も同じようにすごいエンジニアになりたいと思いました。それできんでんを選びました」
平成27年度に情報技術科を卒業した深井翔さんはサクシード株式会社に入社しました。サクシード株式会社は創立43年の独立系IT企業です。日立グループ各社からはパートナー企業と認定されています。深井さんにシステムエンジニアをする上で必要なことを聞きました。
「コミュニケーション能力が必要です。これはもちろん情報系以外でもそうだと思うのですが、情報系だからといってパソコンの前でひたすらカタカタ打ってればいいということはありません。自分がつくっているプログラムの仕様をお客さんに説明するときも、同僚のやっている仕事に対して何か適切な提案をしたいと思っても、必要なのはコミュニケ―ション能力、上手に伝える技術ですね。」
深井さんは、仕事をする上で分からないことや気になることを同僚や上司に聞くこと心がけているそうです。そのためにコミュニケーション能力を上げておくことが重要だそうです。
平成29年度に機械科を卒業した松井雄佑さんは在学中には陸上部に所属し、県大会出場経験もあります。松井さんが入社した株式会社マルシンは店舗ディスプレー用の装飾金物などの塗装を行う会社です。1966年に草加市で設立されました。在学中から資格取得に熱心でジュニアマイスターの資格も取得した松井さんに、仕事をしていくうえで必要性を感じている資格をあげてもらいました。「自分の部署で取っておいた方がいいと思う資格はフォークリフト、危険物、そしてボイラーですね。そういうのがあったら有効だと思います。」
そしてそれらの資格と並んで今役に立っているのは機械科の授業で学んだ製図の知識だといいます。「在学中は本当に全然使うことはないだろうと思っていたんですけど、別に図面を書く仕事につかなくても製図の知識は使えます。例えば『ハラズ』という図面があります。お客様から受け取るアルミ製品などの図面で、どの部品がどういう形状をしているかを判別するのに使いますが、これを読み取るのに製図の知識が必要です。今、自分が在学中に機械科で学んだことの中で一番役に立っていると思うのは難波先生に教わった製図の知識ですね。」学校の授業で習ったことも今の仕事につながっているそうです。ちゃんと勉強しないといけませんね。
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最後に4人の先輩方に、これから進路活動を控える3年生にむけて、今何をやるべきかをききました。とにかく面接練習を重ねると良いそうです。何十回も繰り返し練習することで、本番での失敗の恐れがなくなります。また、進路室を活用することでより多くの情報を集めることも大事です。
星さん、湯田さん、深井さん、松井さん、お忙しい中私たちの番組に協力して頂きありがとうございました。3年生はこれからが正念場です。気合を入れて頑張りましょう。2年生や1年生も自分の将来を見据えて、有意義な毎日を過ごしましょう。放送部でした。
( 3年 番沢 陽向 )