放送部活動記録

新しい体育館で卒業式!!

みなさんこんにちは。三郷工業技術高校放送部です。今年度の卒業式は3月9日に行われました。土曜日です。天候にも恵まれました。私たち放送部はBGMの選曲と、当日の放送業務を担当しました。卒業生の先輩たちにとっては一生に一度の大切なイベントです。ミスのないように、緊張感をもって取り組みました。

  

会場は体育館です。昨年7月から始まった改修工事も1月下旬に無事終わりました。ピカピカになった体育館での初めての式典行事です。放送室もリニューアルです。放送卓がコンパクトになり、ゆったり広々した放送室になりました。

 

快適な放送室もさることながら、今回の改修工事で一番ありがたいのは沈黙していたMIC端子の復活です。本校体育館のアリーナにはもともとAからGまでの7つのMIC用端子があり、そこにワイヤマイクなどをつなげればステージ脇に設置された2台のスピーカーから音を出すことが出来ました。ところが体育館の老朽化に伴いひとつひとつ端子が機能を停止してゆき、改修工事前には5つの端子が完全に沈黙。残った2つも動作が不安定な状態でしたが、今回の改修工事で全ての端子が復活したのです!!

 

そこで復活したG端子を活用して、今回の卒業式では新しい取り組みにチャレンジしました。室外BGMステーションの設置です。体育館のギャラリー後方にBGM音源に使用するパソコンとミキサーを設置します。音源からの信号をミキサーに入力。ミキサーからの信号を、約10メートル離れたMIC端子Gに接続します。このシステムによって、BGM担当者は会場の様子を見ながら音源の再生を行うことが出来るようになりました。またBGMの音量も、会場のスピーカーから出る音の大きさを聴きながら調整できるようになったのです!!



いままではBGMの操作は放送室内の放送卓で行っていました。放送室の中からはフロアの様子を直接見ることもできず、スピーカーからの音も聞くことが出来ません。BGMの音量調整の担当者はフロアにいるモニター要員とインカムで連絡を取り合い、音量の調節をしていたのです。卒業証書授与や送辞、答辞の時にはステージにいる人たちの動きに合わせて音楽を流したり止めたりしていますが、そのタイミングもフロアのモニタ要員とやり取りしながら判断し、機器を操作していました。連絡がうまくとれず、適切なタイミングや音量でBGMを流せないというアクシデントも少なくありませんでした。

 

今回、新たに設置した室外BGMステーションでは、BGM調整担当者が会場の様子を見ながら機器を操作し、スピーカーからの音を直接聞きながら音量を調整することが出来ます。今までは対応できなかったような細かい演出も可能になりました。さらには式の進行中に発生した突発的な台本の変更にも(ちょっとびっくりしましたが)柔軟に対応することが出来ました。従来のシステムだったら多分対応できなかったと思います。ちょっとだけクオリティが上がった卒業式。卒業生の先輩方へのささやかな贈り物になったかな。新しい体育館に感謝しつつ、今回の成果に満足している放送部でした。