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ものづくりの楽しみ~キャノン・ピンケーブルの製作~
みなさんこんにちは。三郷工業技術高校放送部です。
私たちが普段使っているベリンガーの平型ミキサーは平成27年3月に卒業した先輩たちからの贈り物です。使い勝手がとてもいいので、体育祭などの学校行事やお昼の校内放送などで頻繁に活躍しています。今度、とあるイベントでPAを組むことになりました。そこでこのミキサーを使うことになったのですが・・・
今回組む予定のPAにはCDプレーヤーを3台接続する計画です。普段CDプレーヤーからミキサーへの入力にはライン入力端子を使います。おなじみの赤白RLペアのミニピンの端子ですが、私たちのミキサーにはこの受け口が2つしかありません。さぁ、どうしましょう。これが今回の課題です。ミキサーにはライン入力のほかにマイク用のキャノン入力端子が4つあります。このうちの一つをなんとか使うことはできないか。そこでこんなものをつくってみました。キャノン・ピンケーブル!!
マイク端子などでよくつかわれるキャノン端子には3つのピンがあります。ホット、コールド、そして接地端子GNDの3つです。赤白RLの2本ペアのコードのそれぞれのGNDをキャノンのGNDにつなぎ、RとLをホットとコールドにつないでみることにしました。
出来あがったケーブルを試してみます。キャノン端子をミキサーのマイク入力端子に、ミニ端子をCDプレーヤーの出力端子につなぎます。ミキサーの出力ラインを放送室の放送卓につないでプレーヤーを再生。結果は大成功!!ちゃんと音が出ました!!
今回制作したキャノン・ピンケーブル、1本当たりの材料費は・・・
・キャノン端子 280円 × 1個
・ミニピン 70円 × 2個
・3mm×2平行シールドケーブル 1メートル180円 × 2m
・・・ ということで1本当たり780円でした。
もともとRLライン信号はステレオ信号、それに対してキャノンで拾うマイク信号はモノラル信号です。今回のケーブルはフツーの使い方ではないので、音質は保証出来ません。ご自分でも試してみようという方はご注意ください。
三郷工業技術高校放送部でした。