合唱部が「第九」にチャレンジ!!
皆さんこんにちは。三郷工業技術高校放送部です。
お昼の校内放送「てくすて」では冬休みの部活動の活躍をお届けしています。1月9日の3学期最初の放送では、昨年末に「第九」の「合唱」にチャレンジした合唱部のみなさんの話題をお届けしました。「2018三郷第九演奏会」は12月23日、三郷市文化会館大ホールで行われました。三郷市合唱連盟、三郷市第九合唱団のみなさんに混じって合唱部の皆さんが「第九」を歌いました。
「第九」は年末になるとよく耳にする曲ですね。この曲はどんな曲なのか、どんなメッセージが込められているのでしょうか? 音楽科で合唱部の顧問の木元先生に教えていただきました。
「ベートーベンが最後の交響曲として作曲したのが交響曲第九番、合唱付きです。この曲は4つの楽章から成り立っている、演奏時間が1時間を越えるシンフォニーです。最後の楽章に合唱が出てきます。ベートーベンはこの曲に人類普遍のメッセージを込めたといわれてます。ベートーベンが生まれた時代はフランス革命が勃発するなど、貴族とか上流階級の人たちに不満を持った人々が自由や平等など訴えっていた時代です。大学で啓蒙思想の授業に出ていたベートーベンはシラーという詩人の自由、平等、博愛をつづった歌に感銘を受けてこの第九を完成させたといわれています。合唱が出てくる4楽章では「本当の喜びとはなにか?」という問いかけをし、第1楽章から第3楽章のメロディーをそれぞれこれではないと否定してようやくこれが本当の喜びだということをみんなもよく知っているメロディーで歌い上げていきます。」
合唱部は「たくみ祭」や「予選会」などの校内イベントにとどまらず、三郷団地の夏祭りなど校外の催し物にも積極的に出演していますが、何百人も入るホールで、しかもオーケストラの演奏付きで歌うというのは初めての事です。今回のステージに向けて苦労したことを合唱部3年生の駿河弥昇くんに聞きました。
「今回のように大きな舞台は生涯で初めてのことでした。絶対に失敗のないよう周りと同調するのが大変でした。些細なミスも許されない空間での合同練習は今までの練習なかでも特に大変だったと思います。」
今回のステージでは100人を超える人たちが歌います。合唱部顧問の木元先生はアルト・パートに参加します。テノールには正田くん、本山くん、冨樫くん、杉村くんが、バスには八代くん、駿河くん、萬年くんが参加しました。周りはもう何回も第九のステージに立ったことのある一般の合唱サークルのみなさんがほとんどです。合唱部のみなさんは半年前からこのステージに向けた練習を始め、合同練習会は3回行われました。発表前の意気込みを八代飛葵くんに聞きました。
「合唱部では初の第九合唱で私たち3年生から見ても一番大きな舞台で、半年間の練習を通しての経験を発揮できるよう部員一同頑張っていこうと思います。」
そして当日。客席は2階席まで満員でした。大勢の観客が見守る中、素晴らしい合唱がホールいっぱいに響き渡りました。合唱部のみなさんに歌い終わってからの感想を聞きました。
「今回みたいな大きな舞台は初めてだったので歌っている間もずっと緊張していて、歌いきってから爽快でした。」
「3年間の中でも一番大きな舞台だったんですけど、最後まで歌い切れてよかったと思います。」
「4楽章あるうちの1,2,3って最後に歌うんですけど、その最後の自分たちが歌う所で空気が変わってとても緊張しました。みんなが一緒になるところが一体感を感じれる場だったので地域の人とかも一緒に触れ合えたのでよかったです。年配の方が多いので、とてもうまい方だったり、初めて参加する人で一緒に頑張ったりしたので、なんか団結みたいのが感じれた雰囲気でした。」
次々と新たなチャレンジを繰り広げる合唱部。次は何に挑戦してくれるのかとても楽しみです。合唱部のみなさんお疲れ様でした。
(1年 高橋 晃)