読書の秋にビブリオバトルで盛り上がる!!
みなさんこんにちは。三郷工業技術高等学校放送部です。
お彼岸も過ぎてすっかり秋らしくなってきましたね。秋といえば食欲の秋、スポーツの秋、そしてなんといっても読書の秋です。本が読みたくなる季節ですね。9月17日(火)近隣の高等学校の図書委員が集まりました。東部地区図書委員会研修交流会です。三郷市内の3校、八潮市内の2校、草加市内の4校が集まりビブリオバトルが行われました。9月20日のお昼の校内放送『てく☆すて』では、図書委員会研修会の話題をお届けしました。
ビブリオバトルというのは参加者がお互いに好きな本を持ち寄って紹介するイベントです。それぞれが決められた時間を使って自分の好きな本を紹介し、その後グループでディスカッションします。そして最後に投票で「自分が読みたいと思った本」を選びます。選ばれた本は「チャンプ本」と呼ばれるそうです。
今回のビブリオバトルは交流会参加者44人を8つのグループに分けて行われました。1つのグループは5人から6人。その中で1冊の「チャンプ本」を選びます。三工技からの参加者は1年6組の岩月裕子さんと井上隼人くん、2年4組の髙木直弥くんと谷口太紀くん、2年6組の釜島睦くんと春木望海くんです。
1年6組の岩月裕子さんが紹介した本は『ハイジ』です。テレビアニメ『アルプスの少女ハイジ』は有名ですから、見たことがある人も多いでしょう。岩月さんが読んだのはこのアニメの原作です。キャラクターの性格がアニメと違うのが面白くて、今回のビブリオバトルの本に選んだそうです。ハイジは泣き虫だし、ペーターは怒りっぽくてクララの車いすを壊してしまったりします。意外なキャラクターたちが面白くて紹介したそうです。岩月さんが他の人の話をきいて、読んでみたいと思ったのは『仮面病棟』という本でした。悪役である強盗犯が押し入った病院の裏の不正を暴くというストーリー。こちらも面白そうです。
2年6組の春木望海くんは『ありふれた職業で世界最強』という本を紹介しました。白米良のライトノベルです。アニメ化もされていて、最近シリーズ最新刊が出ました。春木くんが気に入った本は『リアル鬼ごっこ』です。読んだことのある本でしたが、プレゼンが面白くてまた読んでみたくなったと話してくれました。
今回のビブリオバトルの運営を担当した司書の尾澤先生にお話を聴きました。
「自分のお勧めの本を紹介するというのはとても緊張することだと思うんですけれども、まっすぐに発表し合えていてよかったと思います。実行委員の皆さんは様々なトラブルに対して冷静に対処し、臨機応変に動けていたのはよかったと思います。」
今回の研修会では三郷地区が運営担当でした。本校から参加した6人も実行委員として働き、ビブリオバトルの時は各グループの司会を担当しました。
さて、今回の図書委員交流集会ですが、ビブリオバトルの他にもう一つイベントがありました。「編集者ゲーム」です。ビブリオバトル以上の盛り上がりを見せたそうです。どんな内容だったのでしょうか。春木くんに聞きました。
「自分が知っている本のタイトルを上下に分けます。例えば『ノーブレム・ノーライフ』は『ノーブレム』と『ノーライフ』に、『伊勢物語』だったら『伊勢』と『物語』という具合です。そしてバラバラの上下をランダムにくっつけまて、『ノーブレム物語』とか『伊勢ノーライフ』のような新しいタイトルを生み出します。そのタイトルの本の内容、ストーリーを考えるのが「編集者ゲーム」です。実際やってみて生まれたタイトルには『ジョジョのクリームソーダ』とか『ソロモンの世界』といったような面白いものがたくさんありました。参加者それぞれのセンスで即興で生み出されたストーリーもなかなか面白くて、ゲームはとても盛り上がりました。」
とても面白そうですね。
今回の話題で名前が出た『ハイジ』『仮面病棟』『ありふれた職業で世界最強』『リアル鬼ごっこ』の4冊は図書室で借りることが出来ます。読書の秋です。皆さんも是非図書室に行って、本を手に取ってみてください。
( 1年 滝澤颯太 / 写真提供 図書委員会 )