放送部活動記録

気になる部活② ワンダーフォーゲル部はかなりアクティブ!!

みなさんこんにちは。三郷工業技術高校放送部です。お彼岸を過ぎて10月に入ってもなかなか涼しくなりませんね。みなさん、体調を壊さないように注意してください。

 

10月4日(金)のお昼の校内放送『てく☆すて』では、写真部に続いて『気になる部活特集』第二弾をお届けしました。今回はワンダーフォーゲル部の話題です。

 

  

 

ワンダーフォーゲル部はかなりアクティブな部活です。月に一回山登りに行っています。最近では9月29日(日)30日(月)の2日間を使って秋季登山合宿を実施しました。行き先は栃木県の那須高原です。山小屋に一泊し、2日間で17キロを歩きます。なかなかハードなコースです。今回の那須登山で大変だったことを3年生の畑野先輩に聞きました。

 

「今回の山できつかったことは、2日目の登山の道のりが長かったことでしょうか。足場がほとんどごつごつした岩場だったので歩くのが大変でした。」

 

大変なこともありましたが、楽しいこともあったようです。3年生の別井先輩に聞きました。

 

「温泉が楽しかったです。山の疲れを癒してくれる最高の風呂でした。みんなでゆっくりお湯につかっていろいろな話をしました。山の中なので周りは真っ暗闇でなにも見えませんでしたが、少しですが星空を眺めることもできました。」

 

今年に入ってから、ワンダーフォーゲル部が登ってきた山は4月に筑波山、5月の奥多摩、6月の平標です。奥多摩の大岳山のキャンプ場では、河原でバーベキューを楽しみなした。鉄板の代わりに河原の石を熱して肉を焼いたそうです。ワイルドですね。

 

  

 

                                                               ( 写真提供 ワンダーフォーゲル部 )

 

8月には4泊5日の大掛かりな登山合宿を行いました。行き先は、南アルプスの北岳です。標高3000メートル、日本で2番目に高い山です。全員が高山病と闘いながらも、無事山上へ立ちました。3年生の畑野先輩はこの時の体験が3年間の部活の中で一番印象に残っていると言います。畑野先輩のコメントです。

 

「今年の夏休みに行った三泊四日の夏合宿は今までで一番きつい山登りでした。この登山では、日本で2番目に高い北岳という山に行ったんですけれど、北岳で自分は高山病いう、頭痛や吐き気のする病気にかかってしまいました。大変でしたが頑張って北岳の頂上にたどり着くことが出来ました。とても達成感がありました。」

 

  

 

                             ( 写真提供 ワンダーフォーゲル部 )

 

今後は、11月に鎌倉散策、2月に高尾山。3月に雲取り山に行く予定です。

 

厳しい山の世界に挑むのに、ワンダーフォーゲル部はどのようなトレーニングを積んでいるのでしょうか。2年生の宮原先輩に聞きました。

 

「普段の練習では、山に登るための体力を付けるために外周走をしたり、重たいザックを持って安定した動きをするために体幹トレーニングをやっています。」

 

ワンダーフォーゲル部みなさんは、山の厳しさをよく知っています。3年生の別井先輩はこんなことを話してくれました。

 

「私は今三年生なのですが、一年生の頃の夏合宿で台風に直撃した状態で山に登ることになりました。その頃はあまり山のことを分かっていなかったというのもあって、安い合羽を持って行ってしまったんです。安物の合羽は山の強い雨風にはほとんど役に立ちませんでした。びしょびしょになってしまって寒い思いをしながらテントにとまりました。風も強く雨も強かったんですが、寒さで寝ることができず、ガスで火をつけて温まりました。換気などをしながら30分ぐらいしか寝ることができなかったので、なかなか辛い体験でした。」

 

  

 

あのころは山を甘く見ていたと、別井先輩は言います。準備の甘さのために大変な目に合いました。この時登った山は涸沢岳です。テント場を台風が襲いました。強風で、テントのポールが折れてしまったそうです。

 

こんなにつらい思いをしながらも、なぜ彼らは山に登るのでしょうか。別井先輩に山の楽しさについて教えてもらいました。

「私は自然が好きなので珍しい虫などを見つけてどんな虫だろうと考えてみたりするのはとても楽しいです。山に行くといろいろな動物に出会えます。鹿や猿、時には熊を見ることもありました。川で遊んでみたり、その周辺でバーベキューをしておいしい食事を食べたり、そういうところも楽しいですね。そして実際に、登山をして登り切った時の達成感は最高です。苦労して登った山頂の景色の美しさは素晴らしいです。」

 

辛い思い出よりも、達成感の方が大きかったのですね。正直に言って取材をしてお話を聞くまで、私はワンダーフォーゲル部がこんなに活発な活動をしていることを知りませんでした。先輩たちのハードな体験を聞いてとても驚きました。ワンダーフォーゲル部の活動はかなりアクティブです。何か新しいことにチャレンジしてみたいと思っている人は、ワンゲル部の活動に参加してみてはいかがですか。

 

( 1年 山賀 琉騎 )