日誌

第2学年 修学旅行説明会及び第2回学年PTA 校長あいさつ

 皆さんこんにちは。校長の山本でございます。

 本日はお忙しい中、第2学年の修学旅行説明会及び第2回学年PTAにお集まりくださいまして、誠にありがとうございます。

 さて、本日は修学旅行説明会ということですが、今年の2月に、現在の3年生の修学旅行の引率に行ってまいりました。目的地は沖縄で、今帰仁村での民泊など、皆さんの学年も、ほぼ同様の内容と伺っております。

 沖縄の世界遺産と言いますと首里城へ行くことが多いですが、今帰仁城跡も世界遺産でございます。村の皆さんはみな温かく迎えてくれますので、家族旅行などでは味わうことのできない、貴重な体験となることと思います。校務の都合で今年度の団長は教頭にお願いすることとしておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 後半は、第2回学年PTAということで、進路の話が中心になるかと思います。今年もおかげさまで、およそ1950件という、空前の求人件数をいただくことができました。昨年はおよそ1700件ですので、ざっと250件は多い計算になります。

 7月の暑いさなか、私も進路指導室前で、実際に求人票をめくってみましたが、一枚一枚じっくり見るのは容易なことではありません。何人かの3年生は面接練習を行いましたが、終了後に、ざっくばらんに、「なぜこの企業を選んだのか」を尋ねてみたところ、多かったのは「担任から勧められた」「給料が高かった」「有名な会社だから」といった理由でした。

 私も皆さんと同じで、高校生と中学生の子どもがおりますが、例えば、フィンテックの浸透で、銀行でリストラが進んでいる、あるいは、ネット通販が拡大する中、有名な百貨店の店舗の閉店が相次ぐなどのニュースに接していますと、本当に、子どもが「職を得る」ということが、自分たちが学生のころと比べて、難しい時代に直面していると肌で感じております。

 大学選びももちろんそうですが、特に、就職先の選定にあたっては、保護者の皆様の出番ではないかと考えております。

 ご家庭において、お子様の話を聞くことから始めていただいて、例えば、お時間のあるときにご来校いただいて、昨年度のもので結構ですから、保護者の方ご自身で求人票をめくっていただく。また、お子様が気になっている会社がわかれば、一緒にインターネットで調べていただく。希望の会社がある程度絞れてきた段階で、可能であれば、一緒に実際に事業所を見に行っていただくなど、様々な形で、関わっていただくことができるのではないかと思います。

 新しい求人票の受け付け開始は7月ですが、その7月中に、最初に見学に行く会社を、あの暑いさなか、子どもたちは、短い期間で、2000件弱もあるであろう求人の中から、自分が一生勤める、たった1社を選ばなくてはなりません。ぜひ、子どもたちの力になってあげたい。しかしながら、学校の進路指導にできることに限りがあることもまた事実です。ぜひとも、保護者の皆様の、社会経験豊富なその鋭い審美眼で、お子様にふさわしい1社を、お子様自身が選び抜くために、ご支援を賜りますようお願いいたします。

 それでは、以上をもちまして、校長あいさつに代えさせていただきます。本日はどうぞよろしくお願いいたします。