令和7年度第1回学校評議員会・学校評価懇話会開催(6/10)
6月10日(火)
本日は、令和7年度第1回学校評議員会・学校評価懇話会が開催されました。
<学校評議員会>
まず、6時間目の授業を評議員の皆様にご見学いただき、その後、校長挨拶と学校自己評価システムシートについてご説明いたしました。
評議員の皆様からは、
・「生徒全員がしっかりと挨拶をしていて気持ちが良い」
・「校内が清潔に保たれている」
・「実習に取り組む生徒の真剣な眼差しが印象的」
・「商工会や地元企業と連携して、学校の魅力をさらにPRしていこう」
といった温かいご感想をいただきました。
一方で、
・「昨年度は2学期に遅刻が増加したが、今年度の対策はどうか」
・「入試倍率の上昇についての分析」
・「基礎学力診断テストの効果測定の方法」
・「地域産業への人材輩出に向けた取り組み」
・「コンソーシアムの評価指標をより詳細に記載すべき」
といった、今後の学校運営に活かすべき貴重なご意見も多数頂戴しました。
<学校評価懇話会>
続いて行われた学校評価懇話会では、生徒および保護者の皆様から率直なご意見を伺いました。
生徒からは、
・「専門的な学習ができて満足している」
・「大学進学コースで受験対策がしっかり行われている」
・「実習設備が整っており、技術を身につける環境が整っている」
といった学校生活に対する前向きな声が寄せられました。
保護者の皆様からは、
・「月曜日にパンの販売がないため、何らかの対応をしてほしい」
・「部活動のさらなる活性化を期待している」
といった具体的なご要望をいただきました。
<今後に向けて>
懇話会終了後も、参加者同士で活発な情報交換が行われ、非常に有意義な会合となりました。いただいたご意見・ご提案は、今後の学校運営にしっかりと反映させ、スピード感を持って対応してまいります。
次回の第2回会合は、令和8年1月30日(金)に開催予定です。当日は「課題研究発表会」の見学も予定しており、今年度の取り組みの成果をご覧いただくとともに、次年度に向けたご意見を頂戴できれば幸いです。
最後に、お忙しい中、また足元の悪い中ご来校いただきました皆様に、心より御礼申し上げます。
【校長挨拶】
「皆様こんにちは」本日はご多忙の中、第1回学校評議員会にご出席いただき、誠にありがとうございます。校長の髙橋でございます。昨年度に引き続き、本校2年目となります。どうぞよろしくお願いいたします。 皆さま方におかれましては、日頃から、本校教育に対しまして、温かい御理解と御協力を頂いておりますことに、まずもって感謝申し上げます。
本校は、今年度、創立41周年を迎えることができました。これもひとえに、卒業生の活躍はもとより、地域の皆様、企業、保護者の皆様の温かいご支援とご協力の賜物と、心より感謝申し上げます。
校長として思いは、校訓の「正確に、はやく、美しく」をはじめとする本校の伝統をしっかりと継承するとともに、新しい時代をリードする学校として更に発展させ、入学した生徒一人一人の能力・個性を最大限に伸ばして卒業させたいというものです。
本日の学校評議員会では、今年度の学校経営方針と学校自己評価シートについて、説明をさせていただきます。昨年度、この会で頂きました御意見を、どう学校経営に反映しているかを中心に、お話をさせていただきます。
私からは、昨年度頂きました御意見についての学校としての考え方について、5点申し上げます。
まずは、昨年度40周年を迎え、それを記念して「ネクタイとリボン」を生徒からデザインを募集し、今年度の入学生から新しいものになりました。それと、夏場の暑さ解消に、ポロシャツも新たに導入しました。そして、生徒と同様に教職員のポロシャツも作りました。生徒と教職員が清潔感あふれる素敵な姿で日々の学校生活を送っております。
2点目は、学力の向上です。今年度、全学年がタブレットを使用ができます。ICT機器を活用して、個別最適化の学びを実現し、発展的な学習から基本的な学習の幅広い学びに対応することができます。ICT機器の有効的な活用を行えるよう、先生方が教材研究を実施しております。また、ここ数年、朝自習は定着しているが、中身があるものなのか、きちんと検証する必要があると考えております。
3点目は、7月より、メールでの欠席連絡を試行的に実施します。もちろん施行当初は、電話との両方で対応しますが、早い段階でメールのみに移行できるよう進めてまいります。その他のことに関しても、保護者だけでなく教職員にも負担軽減に努めてまいります。
4点目は、今年度から県の「工業高校と地域による未来共創プロジェクト事業」に指定されました。この事業は、地域における産業界等と高校が有機的に連携し、最新技術や企業のDXへの流れに対応できる専門教育が実践され、地域産業を担う人材が持続的に育成さすることを目的としております。
現在、産業人材不足が深刻となっており、産業界から産業教育の充実が求められております。他方、学校では企業等と連携した取組は実施されているが、一過性の連携に留まっているため、産業界等との持続的な連携体制を確立し、新たな学びを取り入れた魅力ある工業高校にする必要があります。
具体的には、県内工業高校5校にコンソーシアムを設置し、コンソーシアムを運営する産学連携コーディネーターを配置します。本校のコーディネーターは、元埼玉新聞社の会長及び社長を務め、現在、相談役の小川秀樹さんです。今年度中にコンソーシアムを設置し、地域における産業界等と工業高校の持続的な連携体制を確立することで、産業界等と連携したカリキュラムを開発し実践、そして、産業界に生徒を輩出してまいります。
学校において産業界等と連携した取組を実施
① 教員実技研修の実施
② 先端科学技術等に関する講演会の開催
③ 産業界等と協働した授業
④ 産業界等と専門高校が一体となったカリキュラム開発
⑤ 小中学校との連携(出前授業・体験授業)
また、この事業に先駆け、大塚商会さんよりロボット5台(ガスト等で配膳に使用されているもの)6月21日に提供されます。
この事業によって、昨年度、御指摘を受けた、インターンシップなど企業体験等や、小中学校との連携等が充実し、本校生徒の知識技術の習得や、本校のPRにつながり、多くの小中学生にものづくりを知ってもらう機会にしたいと考えております。
最後、5点目です。今年度、「将来構想委員会」を設置しました。昨年度、初のミックスホームルームと大学コースの生徒が卒業しました。この土台を作ってくれたのが普通科の先生方です。工業教育の支えになっているのは一般教養です。本校には、優れたスタッフがいるのが自慢です。大学コースの生徒に本当に親身になって指導をしていただいております。今年度、このミックスホームルートと大学コース、それ以外の学校の課題について、検証や検討するために、将来構想委員会を設置しました。しっかり検証を行い、改善できることが早期に、また、本校の将来についても協議できるよう進めてまいります。
今年度の学校評価シートについては、このあと説明いたしますが、このような内容を盛り込み作成しました。この取組から『生徒一人一人の可能性を最大限に引き出す』そんな人材の育成を教職員が一丸となって目指しております。
本日は、忌憚のない御意見を頂戴できれば幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。