日誌

2学期始業式

9月2日(月)

 本日より2学期が始まりました!

 台風10号の影響により、登校できるか心配されましたが、無事に「始業式」と「シェイクアウト埼玉~県内一斉防災訓練~」を行い、夏休みの成長した生徒の姿を見ることができました。2学期は、体育祭や文化祭など多くの行事があり、新たな知識やスキルを身につける大切な時期です。自分自身の成長を目指し、新しい目標に向かって努力していきましょう!

 

「シェイクアウト埼玉~県内一斉防災訓練~」とは?

 災害から身を守るため、災害発生時の初動対応に係る知識やとっさの行動を身につけることです。また、大震災の教訓を再認識し、災害への備えと対応力を一層高める機会として、シェイクアウト訓練を実施することにより、防災意識の醸成を図ります。

 

【校長講話】

みなさん、おはようございます。

 長い43日間の夏休みが終わりましたが、皆さん、どのように過ごしましたか?

 この夏は、パリでオリンピックが開催されました。日本代表はトータル45個のメダルを獲得、海外開催の大会としては過去最多の数となりました。引き続き、パラリンピックが開催されております。こちらも日本人選手の活躍が期待されております。

 本校では、この夏休み中に、部活動や、その他、学科等の活動において、成果や優秀な結果を残した生徒がたくさんいました。

 

 ・ 若年者ものづくり競技大会ウェブデザイン部門の予選を勝ち抜き、見事に全国大会で敢闘賞に入賞した3年6組(情報電子科)の渡辺光さん

 ・ 埼玉新聞社主催の高校生エコカーコンテストでは、機械研究部が気化器方式部門において1リットル当たり1152.830kmで連覇を達成

 ・ 埼玉県ものづくりコンテスト電子回路組立部門で、情報電子科2年4組の兒玉さんが優勝、3年4組の長井さんが準優勝と上位を本校が独占し、関東大会に出場

 ・ 全日本ARDF競技大会で無線部が部門は異なりますが、全国2位と3位と優秀な成績を収めました

 ・ テレビ埼玉主催の高校生ロボットコンテストにおいて、キャリアロボット部門で3年2組の上田さん・川島さん、3年3組の鈴木さん)が準優勝し、10月に開催される全国大会への切符を手に入れました

 

 また、その他の部活動においても、この酷暑の中、日々厳しい練習に耐え、自らを鍛えるとともに、チームとしての向上も目指し、真剣に活動している姿を拝見しました。その努力と情熱に心から敬意を表します。

 さらには、進学補習や、3年生においては就職活動など、それぞれが進路実現に向けて努力している姿を見ると、皆さんの未来への強い意志を感じました。

 

 さて、2学期が始まるにあたり、2点皆さんにお話をいたします。

 1点目は「災害対策について」、2点目は「現状維持は衰退の始まりについて」です。

 まずは、先ほども、シェイクアウト訓練を実施しましたが、「災害対策」についてです。

 今日も正直、台風10号の上陸により、始業式ができるか?昨日まで判断がつかないくらい、近年は気象状況が不安定になりました。また、8月8日に宮崎で地震が発生し、政府は「巨大地震注意」を発表しました。その次の週には、台風7号は、関東に接近し、本校では”登校や部活動等を禁止”にしました。このように、現在、地震等の災害は、いつ起こってもおかしくありません。

 もし、今、発生したら”どうしますか?”この暑い中、電気は停電し、エアコンも利用できない。食料や飲料、トイレの問題など、様々なことに対応できないと思います。そのためにも、各自対策を準備しておいてください。

 一般的に言われる対策として3点あります。

<1点目:家族や周囲の人々と連絡を取り合う方法について>

 災害は学校以外の場所でも起こりえます。その際、災害時は通信網が混雑する可能性があるため、事前に連絡手段を確保しておくことが重要です。家族との連絡方法や待ち合わせ場所を決めておいてください。

 <2点目:非常食や飲料水の備蓄について>

 災害時には食料や水の供給が断たれることがあります。非常食や飲料水を備蓄しておいてください。

 <3点目:避難場所や避難経路の確認について>

 地震や台風などの災害時には、安全な場所への避難が必要です。学校や自宅、通学路等において、事前に避難場所や避難経路を把握しておき、必要な物品や防犯グッズを持ち出す準備をしておきましょう。

 そして、災害が発生した際、最も大事なことは「自助・共助・公助」です。

 まず、自助(自分を助ける)とは、自分自身や家族を守るために行う行動や努力のことです。具体的な自助の方法としては、先ほども話しましたが、避難計画や防災グッズの準備、安全な場所への避難です。自助の重要性は、災害時に即座に行動できることで被害を最小限に抑えることができます。

 次に共助(共に助ける)とは、被災地域の住民や地域の人々がお互いに助け合うことです。具体的な共助の方法としては、近隣の人々との連携や協力、情報の共有、物資の提供などです。共助の重要性は、地域全体の力を結集し、効率的な支援体制を築くことができます。

 公助(公の助け)とは、行政や関係機関が被災者に対して支援を行うことです。具体的な公助の方法としては、避難所の設置や運営、救助活動の実施、物資の提供などです。皆さんは、自助と共助ができるようになったら、「公助」としても行動できるように準備しておいてください。

 災害時においては、自助、共助、公助の3つが連携して災害対策を行うことが重要です。お互いに困った時には助け合うことが大切です。

 これらの対策を事前に準備しておくことで、災害時に冷静に行動することができます。この機会に、改めて再確認と準備をしてください。

 

 次に、「現状維持は衰退の始まりについて」です。これは、一見問題がなさそうに見える状態でも、積極的に変化や成長を求めなければ、やがて衰退してしまうという考え方です。 

 この2学期をどのように捉え、どのように活かしていくべきかを考えてみましょう。

 まず3年生にとっては、進路決定の大事な時期です。今までの学びや活動の集大成を迎える時期でもあります。現状に満足せず、さらに一歩先を見据えた努力が必要です。就職や大学や専門学校など、進むべき道を明確にするために、改めて自分自身を振り返り、まだ足りない部分を補う努力を惜しまないでください。そして、進路が決定したら終わりではありません。逆に決定後が大事です。進むべき道を究めるためにも、その準備期間として過ごしてください。

 2年生は、修学旅行という大きな行事があります。これは単なる旅行ではなく、新しい経験や人間関係を築くチャンスです。現状に安住せず、積極的に新しいことに挑戦し、自己成長を図る機会にしてください。そして、来年の3年生を見据えた準備期間としても重要です。1日1日を大切に過ごしてください。

 1年生にとっては、高校生活初めての文化祭や体育祭など、多くの行事があります。これらの行事は学校生活を彩るだけでなく、自分を表現する場でもあります。何事も最初が肝心です。現状に甘んじず、新しい友達を作り、積極的に活動に参加することで、自分の可能性を広げてください。

 このように、現状維持は確かに安心感をもたらしますが、それだけでは成長や発展は望めません。皆さんがそれぞれの学年で直面する課題や行事を通じて、自己成長の機会に変えていくことが大切です。積極的に変化を求め、挑戦し続ける姿勢を持ち続けましょう。

 どうぞ、これからの学校生活を充実させるために、一歩一歩前に進んでください。応援しています。私からは以上です。