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第3学期始業式
3学年揃っての始業式を体育館で行いました。昨年末から「オミクロン株」の感染拡大が深刻化し、今後の学校生活へ影響が心配されるところですが、生徒には今年もしっかりと主体性をもって自己実現に取り組めるよう願い、以下講話を致しました。
(校長講話)
あけましておめでとうございます。みなさんの元気な顔を見ることができ、とてもうれしく思います。ただいま表彰がありましたが、冬休み期間中も仲間の活躍がありました。とても素晴らしい。今後も皆さんの頑張りに期待し、楽しみにしています。
さて早速ですが、2学期の終業式の話を覚えていますか。「冬休みに、将来どんな自分になりたいのか、考えてみてください。そのための計画を立てて、すぐ行動に移してください。」と提案しました。いかがでしょうか。冬休み中にラジオやテレビで参考になりそうな話を耳にしましたのでご紹介します。
ひとつめは、パナソニックを一代で築き上げた「経営の神様」との異名を持つ松下幸之助氏の社員採用基準「自分はツイていると言える人」です。努力しなくても成功するという意味ではありません。自分に自信を持てる人、それだけその根拠となる努力をしている人、そして周囲に感謝できる人という意味です。そういう人が伸びる。面接で「自分はついていない」と答えた人はその時点で能力が高くても不採用にしたそうです。「ついている自分」を目指したいものです。
ふたつめは、大谷翔平選手のお父さんの教育方針です。現在も中学野球の指導者で、大谷選手にとっては最初の野球指導者ということになります。それは、「プレーの内容よりも野球に対する姿勢を大切にする」というものです。一生懸命取り組んだことを誉め、常に礼儀正しくふるまうよう厳しく指導したそうです。現在も大谷選手は自分で正しいと思える計画を立て、確実に身につくまで何回でも、人の何倍も練習を繰り返し一つの技術を完成させていきます。そのたゆまぬ努力を支えているのが「姿勢を大事に」「常に礼儀正しく」という教えなんだと思います。「大谷翔平目標達成シート」をぜひ調べてみてください。
なりたい自分に向けて計画を進めている人、まだこれからの人も、これらをぜひ参考にしていただき、自分自身をしっかり見つめなおして自分づくりに取り組んでもらいたいと思います。
今日はあと2つ話します。
はじめに、ひきつづき「人間関係を大切に生活しましょう」ということです。ポイントは相手の立場で考える気配りを忘れないことですが、相手は自分ではありませんので、自分には小さなことでも相手は深刻に受け止めるかもしれません。SNSによるミスも厳重に注意しておきます。親しき中にも礼儀ありと言います。せっかく集った仲間ですから、程よい関係を保っていきたいものです。
最後は、やはりコロナの件です。新種オミクロン株が猛烈な勢いで感染拡大を起こしています。感染力が強い一方で、重症化しにくいとの報道もありますが油断はなりません。若者における後遺症を心配する医師の話、決して罹ってもよい病気ではないとのことでした。正しいマスク装着、しゃべらずに食事、常時喚起、手洗い・消毒など今まで以上に注意してください。また、状況によっては分散登校やリモート・課題学習などになる場合も考えられます。1時間1時間の授業に集中し、ノートやメモを取り、一人でも学習が進められるよう、常に心掛けていてください。3学期、しっかり乗り切りましょう。以上で終わります。