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主権者教育 出前講座 校長あいさつ
皆さん、こんにちは。
期末考査、大変お疲れ様でした。まだ、レポートなど、課題が提出できていないという皆さんは、全力で取り組んでいることと思います。1学期の成績が決定する大事な時期ですので、提出漏れがないかどうか、今一度確認をお願いします。
さて、本日は主権者教育に係る出前講座ということで、埼玉県及び三郷市の選挙管理委員会と大学生ボランティアの皆様にお越しいただいています。主権者教育については6月4日の全校集会でもお話ししましたが、皆さんの興味関心はいかがでしょうか。
一般的に市町村では、その市町村の中長期の将来計画の案をつくり、市長さんが代表して議会に提案して、市民に選ばれた市議会議員さんによる審議を経て、計画を決定しています。その計画の案には、市長さんの選挙のときの公約など、市長さんの考えが盛り込まれることも多いです。
選挙で市長さんを選ぶときには、その候補者の考えをよく聞くことが重要です。
例えば、全国的に、今後は少子高齢化が進展すると言われています。国立社会保障・人口問題研究所のデータによりますと、2045年の人口推計では、埼玉県の人口は、2015年に比較して、およそ10.2%減少するとされています。
皆さんも高校卒業後は、進学・就職を経て、いずれ結婚される方も多いのではないかと思います。例えば県内に住む場合、皆さんはどこの市町村に住みたいと考えますか。
こうした若いカップルに、住みたいまちとして選んでもらえるかどうかということは、大変大きな課題となっています。特に多くの市長さんは、市町村のリーダーとして、自ら率いる市町村の将来のビジョンを掲げています。また、市長選挙がある場合には、候補者の方々は、自らの考える、市の将来ビジョンを掲げることが多いです。選挙で市長さんを選ぶときは、候補者の方々の語る将来ビジョンを比較して、自分が「住みたい」と思えるビジョンにより近い方を選ぶ、といった考え方もあるのではないかと思います。
実は、先ほどの人口推計では、県内の市町村別のデータも公表されています。市長さんのかじ取りによっては、将来、人口を大きく増やす、あるいは、大きく減らす市町村も出てくるのではないかと思います。
本日は大学生ボランティアの方々によるわかりやすい説明と、後半は実際に投票を体験する機会もあると伺っております。18歳になって選挙権を得たら、まずは本番で実際に投票するということが、何よりも重要です。本日の出前講座を通じて、みなさんの主権者としての自覚が、より高まることを期待しています。
それでは、本日はどうぞよろしくお願いいたします。