第1学年 学年PTA 校長あいさつ
皆さんこんにちは。校長の山本でございます。本日は第1学年の学年PTAということで、ご来校くださいましてありがとうございます。
2学期の中間考査や、本校の文化祭であるたくみ祭も終わり、来月はじめの期末考査に向け、生徒は落ち着いて学習に取り組むことができる時期を迎えております。
6時間目は、各クラスとも、「座学」の授業をご覧いただきました。5組で行われていた、班に分かれた授業のスタイルが、いわゆる「協調学習」というもので、生徒が主体的に、対話的に、深く学習に取り組めるスタイルと言われているものですが、実際にご覧になったご感想はいかがでしたでしょうか。
さて、実は昨日、1年生の「実習」の授業を2つ見学いたしました。
一つは、機械科の旋盤実習です。教員の説明を聞いて手順を覚えて各自、自分のオシレーションエンジンの「プーリー」と呼ばれる部品の表面を削るという内容でしたが、まず教員の説明を聞くときの、ふだんの教室での座学の授業では見たことない真剣な、食い入るような眼差しに感銘を受けました。その後の各自の作業の様子も拝見しましたが、よく説明を聞いていただけあって、みな慎重に作業を行い、この実習は大きな失敗もなく終えることができました。教員からは、「やはり『体験を通して学ぶ』という実習の教育効果は高い」という話がございました。
もう一つは、情報電子科の実習です。「クリップ・スタジオ」という、デジタルデザインを作製するソフトウェアの使い方をマスターするため、各自でカラフルなカレンダーを作製するという内容でした。10名ほどの少人数による授業展開でしたが、まず生徒の目の前に置かれた、この夏に新たに導入された一人一台の大型液晶タブレットが目を引きました。この日の実習は入門編ということで、通常のデスクトップパソコンで行われましたが、「クリップ・スタジオ」の操作をマスターした後は、目の前の大型液晶タブレットが使えるということで、生徒たちは意欲的に取り組んでいました。また、課題の進捗にどうしても個人差が生じますが、進捗の早い生徒が他の生徒を積極的に教えるなど、学び合いを重視した授業展開になっておりました。
このように、本校は体験から学ぶ「実習」を通して学びの楽しさに気づき、座学で学ぶ他の授業の重要性に気づくことで、普通教科の学習にも力が入るという学習のスタイルを特色としております。生徒がご家庭で、実習の体験談を話した際は、ぜひ興味をもって、色々聞き出していただきたいと思います。
本日は実習の授業の話を申し上げましたが、内容の定着を図るため、実習の後は、レポートの提出を課題としております。実習の記憶が鮮明なうちに書いてしまえばよいのですが、後まわしにしますと、出すべきレポートが溜まってしまい、進級などに影響が出ることがございます。担任との連絡を密にしていただくなど、ご家庭におけるサポートにつきましても、どうぞよろしくお願いいたします。
この後、進路指導や近況など、様々な説明がございます。その後は、クラス別に懇談会を用意しておりますので、忌憚のないご意見を賜りますようお願いいたします。
それでは、本日はどうぞよろしくお願いいたします。