日誌

第41回_埼玉県立三郷工業技術高等学校入学式(4/8)

4月8日(火)午後

 第41回入学式が、桜満開の中、盛大に挙行されました。新たに155名の皆さんが本校に入学されました。呼名とともに一人ひとりの顔を合わせ、会釈する姿に、皆さんの本校への意気込みを感じました。3年間、良いことも辛いこともありますが、教職員一同、全力で皆さんを支えてまいります。

<校長式辞>

 桜の花が満開となり、爽やかな風が吹き抜けるこのよき日に、PTA後援会会長 中村 恵理子様をはじめ、多くの御来賓の方々のご臨席いただき、令和7年度 埼玉県立三郷工業技術高等学校 第41回入学式をこのように盛大に挙行できますことを心から感謝申し上げます。先ほど入学を許可いたしました154名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんの埼玉県立三郷工業技術高等学校への入学を心から歓迎いたします。併せて保護者の皆様、お子様の本校への入学、心よりお祝い申し上げます。

 本校は1985年4月に開校し、今年で41年目を迎えます。校訓として「正確に、はやく、美しく」を掲げ、その間、工業高校の名門として、「地域や日本の産業に貢献できる工業技術者の育成」を目標に、多岐にわたり成果を挙げてまいりました。今や「ものづくり創造立国 日本」の未来を担う人材として、多くの卒業生を輩出し、その活躍と実績は、産業界で高く評価されております。

 皆さんは本日より、新たな章が始まります。それは、「夢と技術を磨く」という、人生において非常に重要な章です。本校は、「ものづくり」を学ぶための最高の舞台です。高度な技術を習得し、未来の社会を支える担い手として大きく成長していくための場所です。この入学式の感動を胸に、諸先輩が築いた本校の良き伝統を引き継ぎ、皆さんの力で、埼玉県立三郷工業技術高等学校をさらに発展させていきましょう。
 さて、高校生としてのスタートにあたり、三つのことについてお話しします。

 一つ目は、「夢や目標を持ち、努力をする」ということです。本校の校歌に”1番 「先端技術(さきがけ)の 夢限りなく」”、”2番 「永遠(とこしえ)の真理を求め」という歌詞があります。”この歌詞は、私たちに未来への希望と探求心を呼びかけています。「先端技術の夢限りなく」とは、常に新しいことに挑戦し、未来を創造していくことを意味します。「永遠の真理を求め」とは、真実を追求し、自分自身や周りの人々について、深く理解しようとすることを意味します。本校での高校生活は、夢や目標に向かって努力する絶好の機会です。新しい知識や技術を学び、将来の夢の実現に向けて、常に夢を持ち、努力を続けてください。

 二つ目は、「人とのつながりを大切にする」ということです。高校生活では、クラスメイト、先輩、先生、地域の人々など、様々な人と出会い、交流する機会に恵まれます。これらの出会いを大切にし、積極的にコミュニケーションをとることで、新たな視点や価値観に触れることができます。また、共に学び、共に悩み、共に喜びを分かち合うことで、深い人間関係を築き、人生を豊かにする大切なものです。そして、高校時代に出会った友人は、一生の宝物になるかもしれません。共に過ごす時間の中で、友情を育み、かけがえのない思い出を作ってほしいと思います。

 三つ目は「自立する」ということです。自立とは、自分で考え、判断し、責任ある行動をとれるようにすることです。高校生活は、自分自身の成長を促すための重要な期間であり、自立への第一歩を踏み出す大切な時間です。この期間に、自分で考えて行動し、責任を持つことを学ぶことで、これからの未来を生きていく上で欠かせない力を身につけることができます。自立は、一朝一夕(いっちょういっせき)に身につくものではありません。時には失敗や挫折を経験することもあるでしょう。しかし、困難に立ち向かい、努力を続けることで、着実に成長していくことができます。高校生活を通じて、自立心と責任感を育み、未来への確かな一歩を踏み出してください。「夢や目標を持ち、努力をする」、「人とのつながりを大切にする」、「自立する」、この三つのことを忘れずに、一日一日を大切にしていけば、皆さんの高校生活はきっと充実したものになるはずです。 

 ここで、保護者の皆様に申し上げます。皆様の大切なお子様をお預かりいたします。教職員一同がワンチームとなり全力で支えていきます。家庭と学校は、いわば車の両輪です。「子供の成長をともに喜びあう関係」を築くことができたらうれしい限りです。本校への御理解と御協力をお願い申し上げます。

 結びになりますが、3年後、大きく成長した新入生の皆さんを保護者の皆様と祝福する日を祈念いたしまして、式辞といたします。

  令和7年4月8日 埼玉県立三郷工業技術高等学校長 髙橋 正行