日誌

第1回学校説明会(午前の部) 校長あいさつ

 おはようございます。本日はお忙しい中、本校の第1回学校説明会にお越しくださいまして、ありがとうございます。校長の山本でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

 本校は先端工業技術を学ぶことを目的として、昭和60年に開校し、今年で創立34年目を迎える工業高校でございます。お手元の学校案内の表紙にございますとおり、機械科、電子機械科、電気科、情報電子科、情報技術科と、五つの学科がございます。

 さて、皆様もご案内のことかと存じますが、現在、国においては、「高大接続改革」ということで、大きな改革が進行中でございます。AIとか、IoTとか、ソサエティ5.0とか、とにかく様々な科学技術が進展する中で、「あと10~20年で、49%の職業が機械に代替される可能性がある」とか、「2011年にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、今は存在しない職業に就くだろうと予測される」など、聞いたことのある方も多いのではないかと思います。社会が大きく変化することが予測される中で、子どもたちを育てる教育の内容も、大きく変える必要があるということのようです。

 課題が定まっている中では、従来型の人材育成の方法でも通用したかもしれませんが、これからの社会では、変化する環境の中で、自ら学び、対応する人材が求められていると、このように言われています。実は最近、こうした人材の育成方法として、本校のような工業高校を含む、専門高校における教育が注目を集めています。

 お手元の学校案内の、例えば4ページ、機械科のページの右側をご覧ください。本校の教育課程が示されております。1日6時間授業ですので、月~金で5日間、一週間に30時間の授業がございますが、そのうちのおよそ3分の1、10時間程度が、専門教科である工業の授業となっております。

 工業の授業では、実習の時間を多くとっております。ここで、専門的な知識や技術を学びます。座学の授業と異なり、多くの生徒にとって、体験的に学ぶ実習の時間は大変楽しいものです。楽しくなってくると、より深い知識や技術を身に付けたくなり、深い知識や技術を身に付けるためには、普通科目の学習も大切であることに気づきます。こうして、普通科目へのやる気も高まり、学力が伸びるという循環が生まれます。

 このような、体験の楽しさから主体的・対話的に知識や技術を深めるという工業高校ならではの学習スタイルが、本校においても、特色の一つとなっております。

 本日は教頭による学校概要の説明の後、学科に分かれてそれぞれより詳しい説明をさせていただきます。また、女子生徒向け懇談会も図書室に設けておりますので、お立ち寄りいただきたいと思います。なお、異なる学科の説明も聞きたいという場合は、12:30から午後の部を用意しておりますので、引き続きご参加願います。

 皆様の高校選びに、少しでもお役に立てれば幸いです。それでは、本日はどうぞよろしくお願いいたします。