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第34回卒業証書授与式
令和3年3月13日土曜日、卒業式を挙行しました。あいにくの雨となりましたが、194名の卒業生は保護者と在校生、教職員の祝福を受け、元気に巣立っていきました。証書授与の場面では、卒業生ひとり一人と目礼を交わしましたが、その眼差しは緊張の中にも自らの前途への希望に満ちていました。それぞれの進路先で自信をもって、そして謙虚に、新しい仲間と協調しながら伸び伸びと学び、活躍して欲しい。心からそう願っています。
(以下、校長式辞)
春本番に向かい、学び舎の木々の芽がいよいよ勢いを増しつつある今日、親愛なる卒業生を祝い、第34回卒業証書授与式を挙行できますことを大変うれしく思います。
卒業生の皆さん、御卒業おめでとうございます。
三郷工業技術高校での3年間はいかがでしたか。友人と精いっぱい楽しんだ学校行事や、部活動、果敢に挑んだ資格検定、もちろん授業も。時には友人と意見が合わず、気まずい思いをしたことがあったかもしれません。そんな中、たくさんの思いを胸に抱いて本日を迎えていることでしょう。
3年前の入学以来、日々工業教育を学び続け、精進を重ね、日本の将来を担う技術者として皆さんは成長してきました。その集大成たる課題研究発表会では、学んだ技術を駆使し、創意工夫、挑戦、社会貢献など、様々な思いを形にすべく仲間と協力して製作活動に取り組みました。私の目には、とても頼もしく映っていましたよ。
私の好きな言葉を一つだけ送ります。「自分を励ませるのは、過去の自分だけ」というものです。課題研究をはじめ三工技でがんばったことは、将来壁にぶつかったときや、新しいことに挑戦しようとするとき、必ず大きな自信となって皆さん自身を励ましてくれることでしょう。また、言い換えると「未来の自分を励ませるのは、現在の自分だけ」ということにもなります。これからのがんばりは、未来の自分を励まし支える力になっていくということです。科学技術の進歩目まぐるしい今日、皆さんには工業高校生としての強みを活かして努力を重ね、未来を切り拓いていって欲しいと願っています。
最後になりますが、保護者の皆様、ここにたくましく成長されたお子様の晴れ姿を目にされ、喜びもひとしおのことと存じます。心からお祝いを申し上げます。また、三年間にわたり、本校教育の充実と発展のために温かい御支援と御協力を賜り、誠にありがとうございました。心から感謝申し上げます。
結びに、卒業生の皆さんの限りない発展と洋々たる前途を祝して式辞といたします。
令和三年三月十三日
埼玉県立三郷工業技術高等学校
校長 石塚 貴久