放送部活動記録

2018年11月の記事一覧

電子技術部、相撲ロボラジコン型、初出場で全国16位!!

みなさんこんにちは。三郷工業技術高校放送部です。

11月23日の勤労感謝の日、福島県の郡山市内にある「ビックパレットふくしま」で「高校生ロボット相撲2018」全国大会が行われました。本校電子技術部ロボットチームの中島飛翔くんと太田龍人くんが出場しました。1127日のお昼の校内放送「てく☆すて」では、電子技術部のロボット相撲の大会の話題をお届けしました。


  

ロボット相撲とは参加者が自作したロボット力士が土俵の上で戦う競技です。直径1メートル54センチの土俵の上でロボット力士をぶつけ合い、土俵の外に押し出したほうが勝ちです。あらかじめコンピュータに動作がプログラムされている自立型と、操縦者がラジコンでロボットを操作するラジコン型の2つの部門があります。

今回の大会には全国87校、ロボット数273台、選手数419名のエントリーがありました。全国の6つのブロックを勝ち上がってきた選手達が日本一を目指します。さまざまなロボット大会で活躍している本校電子技術部のロボットチームが今年から相撲ロボットにチャレンジ。初出場にしてラジコン部門において関東ブロック大会で優勝。全国大会への切符を手にしました。

  


ロボット相撲はとてもハードな競技です。ロボット自身の重さが3キロもあり、高性能のモーターに、目いっぱいの負荷電流をかけて爆発的な加速度をたたき出すため、ロボットどうしがぶつかると金属がこすれて火花が飛びます。そのため操縦者にはゴーグルと皮手袋の着用が義務付けられ、審判員は下半身に物もしいプロテクターを装着しています。さらに各土俵には発火した時に備えて消火器が設置されています。

 

三郷工業技術高校のロボット力士のしこ名は「荒御霊(あらみたま)二十式」です。名前の由来は中島くんと太田くんが好きなゲームに登場する技です。第一試合の対戦相手は市立堺高校の「GRAY(グレイ)」です。最初は押し出しで1本取られてしまいましたが2本目は相手の脇を狙って1本取り、続く3本目も取って2対1で2回戦にコマを進めました。


  

 

続く第2回戦の対戦相手は高松工芸高校の「三日月」でしたが、凄まじいパワーで押されて続けざまに2本とられてしまいました。われらが「荒御霊二十式」は敵の攻撃で大きく損傷し、特に2回目のアタックで弾き飛ばされたときは正面のブレードが歪んでしまいました。大会成績は2回戦進出、ベスト16です。ちなみに「荒御霊二十式」を破った高松工芸高校の「三日月」はその後順調に勝ち進み、決勝戦まで行きましたが、同じ高松工芸高校の「インフェニティ」に敗れて準優勝になりました。


  

試合終了後に電子技術部顧問の村石先生にコメントをいただきました。

「相撲ロボット大会初参加にして全国大会ベスト16まで行きました。運が良かったということもありますけれども、部員たちは頑張ったと思います。」

試合を終えた中島くんと太田君に感想を聞きました。

中島 「一勝だけでも出来て嬉しかったです。」

太田 「とにかくやりきったっていう感じでね。出せる力はすべて出せたと思います。」

今回のロボット力士、「荒御霊二十式」の製作にあたって苦労したところについて「下を詰めるところが大変だった」と太田くんは言います。下を詰めるというのはロボットの車高を下げて土俵表面との隙間を狭くすることです。隙間があるとそこからすくいあげられて、跳ね飛ばされてしまいます。車高を下げるためには高度な加工技術が必要です。顧問の村石先生にもロボット製作に向けた課題をうかがいました。

「まだまだかなって思いますね。もっともっと加工精度を上げていかなければいけないと思います。回路ももっとパワーを上げていかなければなりません。課題は山積みだと思います。」

来年度に向けて、電子技術部2年生の杉山くんが観戦に来ていました。杉山くんに全国大会の感想を聞くと、「やっぱり全国は相当強いなって思いました。これからもがんばっていきたいと思います。」と話してくれました。

  

 

中島くんと太田くんは今回の大会で引退になります。電子技術部ロボットチームでの3年間で印象に残っていることを聞きました。

太田 いままでキャリアロボット大会とか、いろいろな大会に出場しましたが、やっぱりこのロボット相撲の大会の全国大会が一番印象に残りました。」

中島 「今回の全国大会ももちろんよかったんですけど、一番印象に残っているのは、初めて大会に出場した時です。調整がギリギリで本当に動くかどうかわからない機体を持って行った時が一番印象深かったですね。」


最後に、2人にロボットの楽しさを語ってもらいました。


太田 「ゲームとかでもそうですが、自分じゃないものと戦うわけです。その戦いにおいていかに動くかを考えます。やっぱり自分の身体とは別の、そのロボットの機体の性能とかも考慮したりして動いたりする。そこからくる楽しさがあると思います。」


中島 「難しいことは言えないんですけど、ロボットが面白いとか楽しいとかは、アニメとかでロボットものを見て、あぁ凄いな、かっこいいなって思ったら自分で作ったり制御したりするのも楽しいと思います。」


太田くん、中島くん、ありがとうございました。電子技術部の皆さん、全国大会お疲れ様でした。これからも頑張ってください。

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お知らせです・・・・・・・

たくみ祭が終わった後も産業教育フェアなどで大活躍の電気科・プロジェクトDのミニ新幹線。今度は大宮の鉄道博物館に登場です。11月24日、土曜日、25日、日曜日の2日間、春日部工業高校の「東部500系リバティ」、大宮工業高校の「新幹線E7系」、越谷総合技術高校の「新幹線E4MAX」と並んで三郷工業技術高校の手作りミニ新幹線「0系」が休日の親子連れでにぎわう鉄道博物館に姿を見せました。4台のミニ電車が並ぶ姿は壮観です。三工技「0系」の乗客数は2日間で2000人以上!!大盛況でした。ミニ新幹線のほかにもリニアモーターカーの展示もありました。プロジェクトDのみなさん、お疲れ様でした。