2019年4月の記事一覧
PTA広報誌『さきがけ』第84号 校長あいさつ
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。皆さんのご入学を心から歓迎いたします。
さて、皆さんはそれぞれ、高校3年間で達成したい目標を持って本校を選んだことと思います。本校は工業高校ですので、多くの皆さんが、大学進学であれ、就職であれ、進路実現に大きな関心を寄せているのではないかと思います。
高校3年間はあっという間、とも言われますが、一方で3年間は結構な長さでもあります。その間にも技術革新は大きく進展し、3年後には現在とは大きく異なった状況となっている可能性もあると思います。大切なことは、皆さんが進路を決定するときに、自分が希望する進路を選ぶことができるよう、より多くの選択肢を確保しておくことではないかと思います。過ぎ去った時間は取り戻すことはできません。入学時の今しか言えないことを三つ伝えたいと思います。
一つ目は、学校を休まないということです。誰でも風邪をひいたり、けがをしたりすることがあると思います。進路選択に影響の少ない欠席日数は、3年間で10日以内、1年間では3日以内、各学期では1日以内と言われています。体調を整えて、皆勤賞を目指してほしいと思います。
二つ目は、学校の成績です。推薦による大学への進学には、大学が求める評定平均値を上回る必要があります。また、人気のある就職先を受験するには校内選考で選ばれる必要があり、その際、評定平均値が大きなウエイトを占めます。特に工業教育の特色である実習の授業ではレポートの提出が求められますが、レポートの完成度も成績に大きく影響します。普通教科の学習も含め、早い段階で自ら学ぶ習慣を身に付けてもらいたいと思います。
三つ目は、部活動や資格取得です。昨年「卒業生に学ぶ」という進路行事で、電子機械科の卒業生が「会社が欲しいのは『頑張る』人材」という趣旨の話をしてくれました。大学進学にも通じることですが、自分が「頑張る」人材であることをアピールするには、高校3年間で実際に頑張った実績が必要です。部活動で活躍した、また、ジュニアマイスターや県知事表彰を貰えるような多くの資格を取得したという「実績」は、皆さんが進路先で「頑張る」人材であることを雄弁に物語ってくれます。