2017年7月の記事一覧
第1学期終業式 校長講話
みなさん、おはようございます。
早いもので、1学期の終業式を迎えることができました。6月からは、教室に念願のエアコンも設置されましたので、快適な環境で授業を受けることができたのではないかと思います。
さて、本日は、生徒のみなさんの活躍を、三つお話ししたいと思います。
一つ目は、6月17日に立花小学校で行われた「プログラミング教室」における、電子技術部の生徒のみなさんの活躍です。当日は、埼玉工業大学の石原教授が講師となって実施されましたが、実際に小学生に手取り足取り教えたのは、本校の生徒のみなさんでした。引率した顧問の村石先生のまわりに集まる生徒のみなさんを見ていると、写真撮影に来ていた武井先生も含めて、大学のゼミの雰囲気によく似ているなと感じました。
二つ目は、6月23日に行われた、学校評議員による授業見学です。金曜日の5時間目の授業を見学しましたが、特に3年5組の課題研究の授業が話題になりました。あるグループは、VR、バーチャルリアリティを用いたアプリケーションを作成していました。学校評議員のみなさんも体験されましたが、上々の仕上がりにびっくりしていました。また、もう一つのグループでは、液晶タブレットとペンを用いて、イラストを描いていました。いずれも、高等学校の授業の中で、生徒たちが最新技術を自在に操っていました。学校評議員のみなさんとともに、高等学校における「新しい学び」はここまで来ている、という様子を目の当たりにしました。
三つ目は、6月29日に行われた、機械科・電子機械科の課題研究の授業です。この日は、神奈川工科大学創造工学部の石渡教授による、流体力学をテーマにした出前授業が行われていました。内容は、ほぼ物理の実験なのですが、生徒のみなさんは、とても楽しそうに取り組んでいました。実は、この課題研究の生徒のみなさんは、8月17日・18日に日本科学未来館で行われるイベント「流れのふしぎ展」のボランティア・スタッフを務めることになっています。本校生徒は、科学の最先端の現場で、とても刺激的な体験をすることになりそうです。
以上は、校長による「発見」です。これらの生徒のみなさんの活躍を見て、とても驚くとともに、ものすごく感動しています。感動すると、この感動を、誰かに伝えたくなります。本日は、校長講話の時間を借りて、感動の一端をみなさんに伝えてみました。
3年生のみなさんは、いよいよ就職活動が本格化します。会社見学に行くと思いますが、会社に行ったら必ず、皆さんだけの、何らかの「発見」をしてきてください。そして、その発見に「感動」したら、その感動を、家族や進路指導の先生に、伝えてみてください。本番の、入社試験の時の面接に、必ず役立つと思います。
1,2年生のみなさんも、夏休みどこかに出かけたら、必ず、何らかの「発見」をして、得た「感動」を誰かに伝えてみてください。
何だか「国語」の授業になってしまいました。よい夏休みを過ごしてください。以上で、一学期終業式の校長講話を終わります。
生徒指導教室 校長あいさつ
みなさんこんにちは。いよいよ、待ちに待った夏休みが始まります。
夏休みというと、残念ながら、少年を巻き込んだ大きな事件が、少なからず発生しています。
ここにいるみなさんが、一人残らず元気な顔で、8月の登校日や9月の始業式に集まることが、何よりも大切です。
さて、みなさんの中には、LINEなどのアプリを使って、友だちなどと連絡を取っている人も多くいるのではないかと思います。
みなさんは、こうしたアプリを使って、友だちを「誘う」、友だちの誘いを「受ける」、友だちの誘いを「断る」ということが、自由にできているでしょうか。
最近起きている少年事件の中には、このようなアプリが関係したものが少なくありません。友だちなどから誘いが来ます。本音は受けたくありません。誘いを無視します。すると、誘ってきた相手の怒りが増幅して、大きな事故につながることがあります。
インターネットを使って気軽に友だちなどとつながることができる便利な時代だからこそ、「誘う」、「誘いを受ける」、「誘いを断る」ということを、思った通りにできる「技術」が必要になっているのではないかと思います。
本日は、生徒指導教室ということで、大変お忙しい中、吉川警察署から、4人の方にお越しいただきました。
夏休みを迎えるにあたり、みなさんが大きな事件に巻き込まれないために留意すべき点について、薬物乱用防止に係るお話も含め、ご講話いただきます。
それでは、どうぞよろしくお願いいたします。
避難訓練 講評
避難訓練、お疲れ様でした。また、ご準備いただきました、環境保健部の先生方、ありがとうございました。
避難完了まで、昨年度は8分30秒でしたが、今年は8分10秒ということで、タイムを縮めることができました。
みなさんの避難の様子も、体育館の入り口で見ていましたが、みな粛々と落ち着いた態度で避難していて、よかったと思いました。
また、「帰宅区分」による集合の様子も拝見しました。帰宅区分を改めて確認すると、
A:学校で確認が済み次第、帰宅。
B:公共交通機関が動いている限り、帰宅。
C:家族との連絡が取れてから帰宅。
となっています。戸惑っている生徒の姿もなく、みな自分の帰宅区分がどれに当たるかをよく理解しているようで、こちらも粛々と整列していました。よくできていたと思います。
さて、早いもので、平成23年3月11日に発生した東日本大震災から6年が経過しました。皆さんは小学生だったと思いますが、当日のことを、どのくらい覚えているでしょうか。
「釜石の奇跡」として、「津波てんでんこ」ということばも、大きく報道されました。「てんでんこ」の意味については様々あるようですが、「自分の命は自分で守る」ということのほかに、素早く逃げる人々が周囲に目撃されることで、逃げない人々に避難を促す、という側面もあったようです。
大切なことは、皆さん一人ひとりが、他人に頼るのではなく、「避難する」ことの意味を、自分で理解していることだと思います。いざというとき、自分ならどのように行動するか、前もって考えておくことが大切です。
また、避難訓練はよい機会ですので、家族とも、いざというときに、お互いにどのように連絡を取り合うか、確認しておくとよいと思います。
以上で講評を終わります。