日誌

2017年10月の記事一覧

第2学期 朝礼 校長講話

 みなさん、おはようございます。
 10月になりました。年度のちょうど折り返しということで、後半戦がいよいよ始まります。2学期は楽しい学校行事も多いので、一緒に頑張っていきましょう。
 さて、3年生のみなさんの多くは、9月16日の解禁を受けて、最初の就職試験に臨んだことと思います。内定をもらった人、捲土重来を期して再度、挑戦する人、様々だと思いますが、そもそも、例えば大学生の就職試験は何社もチャレンジするものですので、内定を勝ち取るまで、しっかりみなさんを応援していきたいと思います。
 ところで、何人かの3年生は、本番前に、面接の練習のため、校長室に来てくれました。練習に来てくれたほぼすべての生徒に、こんな質問をしました。
 「高校生活3年間で、打ち込んだことは何ですか?」
 様々な答えがありましたが、実は質問の意図としては、高校生活の3年間という比較的長い期間に、「一つのこと」に継続して取り組んだ経験があるかを聞いています。
 このことに関連して、一つたとえ話をします。
 ある私立の小学校の校長先生の話ですが、その小学校は、いわゆるエスカレーター式で、一度合格してしまうと、大学まで進学できると言われている学校でした。小学校入学前の児童を見て、どうして、大学まで通用する人材だとわかるのかについて、次のように話していました。
 「わかります。本校では適性検査の中で、例えば洋服を脱いで、きちんとたたむことができるかなどの生活習慣を見ます。例え小学校入学前の児童でも、自分の身の回りのものがきちんと片づけることができる子は、成長すると、勉強を片づけることができるようになるものです。これまで多くの子どもたちを見ていてわかったことです。」
 この話を就職面接の話に置き換えてみると、高校3年間で、「一つのこと」に打ち込む経験を持っている生徒は、入社後に新しい仕事を任せても、打ち込んで、最後までやり通すことができるのではないか、ということになります。
 ある県の知事は、職員に「仕事の報酬は仕事だ」と話していたそうです。一つの仕事を任されて、それに打ち込んでやりきることで評価が生まれ、それならこの仕事も、ということで、新しい仕事を任せてもらえるようになる。県庁の場合は、異動すると全く新しい仕事を任されますが、「一つの仕事に打ち込むことができる人」という評価が、とても重要であるようです。
 就職試験では、いくら口頭でアピールしても、伝わらないものです。高校3年間、一つのことに打ち込んできたという「事実」をアピールすることが重要です。高校生である皆さんにとって、3年間継続して打ち込むことのできる「一つのこと」で、最もわかりやすいものは、部活動だと思います。1年生のときは、ほぼ全員が部活動に加入していると思いますが、学年が上がるにつれて、人数が少なくなっているように思います。
 1年の後半が始まる10月がスタートします。1,2年生のみなさんも、3年生で進路を決める際、胸を張って「高校生活で打ち込んできたこと」がアピールできるよう、自らの学校生活を見直すいい機会です。今からでも遅くありません。ぜひ「部活動」を頑張りましょう。以上で校長講話を終わります。