2018年10月の記事一覧
電子計算機部・電子技術部 全国大会壮行会 激励のことば
電子計算機部の皆さん、電子技術部の皆さん。このたびは、全国大会への出場、おめでとうございます。
まず、電子計算機部の皆さんが出場する第39回全国高校生プログラミングコンテストは、全国の工業高校等に学ぶ生徒に、想像力を発揮した新鮮な発想でのプログラムの作成を通して、つくる喜びや達成感、ものづくりへの興味関心を高めさせるとともに、次世代を担うスペシャリストとしての資質を向上させることをねらいとして開催されています。本校は、8月の第一次予選、9月の第二次予選を突破して、11月17日にソニックシティで行われる全国大会の切符を手にしました。
次に、電子技術部の皆さんが出場する全日本ロボット相撲大会は、生徒・学生ならびに社会人が、ロボットづくりを通して、技術の基礎・基本を習得し、研究意欲の向上と創造性発揮の場を提供し、「ものづくり」の楽しさを知っていただくことを目的として1989年に創設され、今年で30回目の開催となる大会です。本校は、9月1日に神奈川県のパシフィコ横浜で行われた関東大会に出場し、高校生の部・ラジコン型で2位という成績を収め、11月23日に福島県のビッグパレットふくしまで行われる高校生ロボット相撲全国大会出場の切符を手にしました。
電子計算機部の皆さんが出場するプログラミングコンテストは、同じソニックシティを会場として、土曜日に全国大会、日曜日に県大会が行われています。昨年の大会では、全国大会への出場はなく、県大会で、鈴木君が優勝したことを覚えています。今年は全国大会に出場ということですので、ぜひとも、全国大会での優勝を勝ち取っていただきたいと思います。
また、電子技術部の皆さんは、10月20日に東京ビッグサイトで行われたロボット相撲WRS(ワールド・ロボット・サミット)場所に招待され、ラジコンの部で3位と、ロボット相撲の全国の強豪校がひしめく中、高校生としては最も上位の成績を残すことができました。これらの実績も、部員の皆さんの日ごろの情熱と努力、顧問の先生方のご指導の賜物であると思います。大会までわずかですがまだ時間がありますので、十分に調整して、大会当日には、その成果を大いに発揮していただきたいと思います。
両部活動とも頑張ってください。健闘を祈っています。以上で「激励のことば」を終わります。
第32回たくみ祭 開会式 校長あいさつ
皆さん、おはようございます。
いよいよ、第32回たくみ祭が始まります。
昨日は、皆さんの準備の様子を、一通り拝見することができました。
思いのほか、工業高校らしい取組が多かったので、とてもうれしい気持ちになりました。
このたくみ祭のために、大きな絵を仕上げている生徒が、あちらこちらに見られました。廊下側の装飾や、室内のテーブルなど、素晴らしい仕上がりの、手づくりと思われる品々も数多く見ることができました。
今年のテーマは、「Exciting Takumi Festival」です。たくみ祭を訪れたすべての方々が、Exciting、わくわくするような気持ちを感じてもらえるよう、精いっぱい頑張っていきたいと思います。
また、明日土曜日は一般公開です。お天気がいささか気になりますが、本校への入学を考えている中学生も、たくさん来ると思います。
全校生徒・教職員が一丸となって、「おもてなしの心」を忘れずに、歓迎の気持ちを伝えたいと思います。
最後に、初の試みであるジェットコースター。大変期待していますが、ぜひ、来場者や皆さんの安全を第一に、緊張感をもって取り組んでいきたいと思います。
それでは、たくみ祭が始まります。三工技の底力を、大いに見せつけていきましょう。以上で校長あいさつを終わります。
5年次研修異校種コラボ研修 開会行事 会場校あいさつ
みなさん、こんにちは。
本日はお足下の悪い中、5年次研修異校種コラボ研修の会場校として、本校までお越しくださいまして、ありがとうございます。私は、校長の山本でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、本日の異校種コラボ研修は、近隣地域の異校種の教員が相互に連携を深め、地域の教員間でのネットワーク構築を促進し、教員が主体的に学びあうことをねらいとして実施され、皆さんのチームの研修テーマは進路指導(キャリア教育)と伺っております。
本校は工業に係る専門高校で、卒業生のおよそ8割は就職いたします。今年もすでに、多くの生徒が内定をいただいております。
本日は、本校のキャリア教育の一端として、各学科の実習や課題研究の授業を、また6限には、本校電気科主任である中島教諭の授業をご見学いただきます。研究協議におきましては、ぜひとも、忌憚のないご意見・ご指導を賜りますようお願いいたします。
それでは、本日の研修が実り多いものとなりますことをご祈念申し上げ、会場校のあいさつとさせていただきます。本日は、どうぞよろしくお願いいたします。
第2学期 朝礼 校長講話
みなさん、おはようございます。
校長先生は、7月の下旬に、全国工業高等学校長協会の仕事で、全国の工業高校から選抜された21名の生徒を引率して、ベトナムに行ってきました。今回は簡単に、その報告をしたいと思います。
実はこの高校生海外研修については、1学期に、皆さんからも参加の希望を募りましたが、本校からは希望者が出ませんでした。埼玉県からは、進修館高校の生徒が代表として参加しました。
7泊8日の日程で、初日は成田に前泊し、2日目から4日目までベトナム南部の都市ホーチミンを訪れ、4日目に飛行機でベトナム北部にある首都のハノイに移動し、8日目に帰国するという行程でした。
最初にホーチミンを訪れました。みなさんは、「ベトナム戦争」ということばを聞いたことがあると思います。この戦争が終結し、1976年にベトナム社会主義共和国が建国されるまで、ホーチミンは、ベトナム民主共和国の首都サイゴンとして栄えていました。当時の大統領官邸であった統一会堂を訪れましたが、とても風通しのよいつくりで、暑さをしのぐ工夫が随所に見られました。
3日目は、日系企業訪問ということで、ヤクルトのベトナム工場を訪れました。質疑応答では、日本の高校生から、人件費やベトナム人労働者との意思疎通のはかり方など、経営面に関する質問も話題となっていました。一般的なベトナム人の月給は、日本円で25,000円程度と言われています。物価と人件費は概ね連動するようですが、500mlのペットボトルのコーラを現地のコンビニで購入すると、日本円でおよそ25円でした。日本の5分の1程度の値段で買うことができるようです。その後、「クチトンネル」という、ベトナム戦争当時に掘られたトンネルを訪れました。
4日目は、ベトナム日本人材育成センターというところで、日本語を勉強している現地の学生と交流を行いました。2,3年生の皆さんの中には、昨年11月の、台湾から来た羅東工業高校のみなさんとの交流会を覚えている人も多いと思いますが、あの逆のパターンでおもてなしを受けたといえばわかりやすいかと思います。日本から竹トンボを持って行って、一緒に飛ばして親交を深めました。この後飛行機でハノイに移動しました。
5日目は、ハノイにある工業職業訓練短期大学を訪問しました。「工業」ということで、旋盤やマシニングセンタ、エコカーなど、施設設備はおなじみのものが一通りありましたが、目を引いたのが、自動車のヒュンダイや、スマートフォンのサムスンなど、韓国企業の出資によると思われる新しくきれいな施設でした。午後は、「ブラザー&シスタープログラム」ということで、ハノイ大学の学生を交えた班別研修を行いました。現地の市場での買い物は、価格交渉など、勇気と度胸がいりますが、大学生の支援を得て、生徒たちは頑張って挑戦していました。
6日目は、午前中はハノイ市内の視察研修、午後は、ベトナムで有名なバッチャン焼きの絵付け体験と、水上人形劇の鑑賞体験を行いました。
7日目は、世界遺産に登録されているハロン湾を訪れ、クルーズに乗り込んで湾内の島に上陸し、鍾乳洞を見学しました。
8日目は、午前0時40分にノイバイ国際空港を出発し、台風12号の接近に気を揉みつつ、無事に成田に到着し、解散となりました。
この工業校長協会による高校生海外研修は毎年実施されており、生徒の参加費は3万円ということです。埼玉県からの参加は毎年とはいかないようですが、2年に一度はチャンスがありそうです。1年生の皆さんは、次の機会にぜひ応募してみてください。
今回の海外研修における最も大きな発見は、全国から選抜された工業高校生たちの、目的意識の高さでした。応用情報技術者試験に合格したという生徒は、将来はグローバル企業で、エンジニアとして働きたいという夢を語ってくれました。レスリングをやっているという女子生徒は、帰国後に出場したインターハイで、5位入賞という成果をあげました。
工業高校の生徒はすごい。改めてそう思いました。
ところで、先日、何名かの3年生が、就職試験の面接練習で、校長室に来てくれました。取り急ぎ、その生徒が受験する会社のホームページはすべて目を通しましたが、規模の大きな会社の多くは、本社が東京にありました。本社が東京にある、ということは、同じ入社試験を受ける、ライバルとなる高校生も、東京都や神奈川県など、関東を中心に、全国に広がっているということになります。
先生が高校生海外研修で出会った生徒たちは、選抜されているだけあって、確かに優秀だったのかもしれませんが、ひょっとすると、氷山の一角なのかもしれません。
皆さんも含めて、そもそも、工業高校の生徒たちは、みな優秀です。ということは、3年生が就職試験でライバルとして出会う他県の生徒たちも、みな優秀なのです。1・2年生の皆さんも含め、私たちは今後の就職試験に向け、普通教科の学力はもとより、肝心要の各学科における「学力」を、もっと高めておく必要があると思います。
繰り返しますが、皆さんも優秀ですが、皆さんのライバルとなる他県の工業高校生はもっと優秀です。毎日の授業に、実習に、レポートに、これまで以上に真剣に取り組んでいただきたいと思います。頑張りましょう。
以上で校長講話を終わります。