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2019年5月の記事一覧
PTA・後援会総会 校長あいさつ
皆さんこんにちは。校長の山本でございます。
本日は三郷市内の8中学校のうち、6校で運動会が行われていますので、午前中に見に行ってまいりました。気温が高くなっていますので、学校によっては競技の途中に急遽、給水タイムを設けるなど、熱中症の対策に工夫を凝らしていました。
本校では午前中、授業の合間に、主に進学希望者を対象とした説明会をご用意させていただきました。ご出席された方もいらっしゃるかと思います。
今週は火曜日に全国の工業高校の会議、水曜日に全国の高等学校の会議ということで、二つの会議に出席してまいりました。特に水曜日の会議では、文部科学省の担当者から、来春大学に入学する方向けに、返済不要の給付型の奨学金を国が用意しているとの説明がございました。対象者は非課税及びそれに準じる世帯ということですが、年収380万円くらいまでは何らかのメリットがありそうです。何しろ返済不要とのことですので、関心のある方は、教務部までお尋ねくださいますようお願いいたします。
さて、せっかくの機会ですので、出席した二つの会議で行われた記念講演について、お話させていただきたいと思います。
火曜日の工業高校の会議では、日本電産という会社の永守会長による講演がございました。工業高校の出身とのことですが、日本電産は時価総額で国内24位と、大変大きな会社で、現在は京都先端科学大学の理事長も務めているとのことでした。また、日本電産はモーターの会社で、同社が小さく薄く、軽いモーターを開発したことで、薄いノートパソコンやスマートフォンができるようになったとの説明がございました。世界に380の工場を持っており、ものづくりの現場は世界に広がっている、英語を母国語としない者同士が英語でコミュニケーションをする時代、英語は運転免許と一緒だというお話が印象に残りました。
水曜日の全国の高校の会議では、「脳科学からの高等学校教育への期待」というテーマで、脳科学者の茂木健一郎さんによる講演がありました。マイクロソフトのビル・ゲイツは1学期の間プログラムをつくっていたそうですが、それが認められてハーバード大学に入学したということを引き合いに、偏差値を重視している日本の教育ではビル・ゲイツは生まれないと話していました。人工知能は今後多くの業種に影響しますが、何を評価するかという「評価関数」は人間が設定するため、今後はますます人間の個性が重要になるとのことでした。
永守会長も、2030年、2050年、単純作業はロボット化され、ロボットに人が集まる。得意なものがなければ単純作業に就くしかない。平均的な人材はいらない。なくなる仕事に就いたらおしまい、と話していました。ものづくりの技術が身につく工業高校の教育は、これからの時代に必要とされるものであるということを確信しました。
二つの講話で共通していたのは、「偏差値」に代表される現在の高校教育は、これからの時代では通用しなくなる、「何ができるようになるか」が大切だ、ということでした。
本校では今後も、子どもたちのよいところを見つけて、大きく伸ばしていく教育を実践してまいりたいと思います。それでは本日の総会、どうぞよろしくお願いいたします。
PTA・後援会 第2回理事会 校長あいさつ
皆さんこんにちは。校長の山本でございます。本日はお忙しい中にも拘らず、ご出席くださいましてありがとうございます。
おかげさまで学校の方は、順調な滑り出しを見せております。先週は管理職による授業見学ということで、子どもたちの授業の様子を見てまいりました。3年生の課題研究も、班分けや取り組む課題が決まってきたようです。中間考査前ということで、どの教室も熱気に溢れておりました。
また、11日の土曜日には、各ホームルームに生徒用のロッカーが設置されました。今年1月の第5回の理事会でもお話しさせていただきましたが、このことにつきましては「生徒の携行品に係る配慮」ということで、文部科学省から通知が出されておりました。この度、PTA・後援会の皆様のご了解をいただき、整備させていただきました。今後は、家庭学習に必要な教材のみ持ち帰るということで、登下校中の生徒の安全が確保されるとともに、教室内での各自の机の周りがより整頓され、生徒一人一人の「セルフ・マネジメント」能力がより高まるのではないかと期待しております。
さて、本日は25日の総会の議案について、主にご審議いただくことになると思います。会長の寺崎様、副会長の佐久間様をはじめ、役員の皆様におかれましては、昨年度一年間、本当にありがとうございました。
各委員会の皆様の企画・運営による学年懇談会や体育祭における給水、登校指導、進路見学会、視察研修、たくみ祭への出展、県高P連専門委員会へのご出席など、様々な形でご尽力いただきました。
実は昨年度は、10月の東部支部の県外研修における発表と、11月の県高P連専門委員会研修会における発表が重なったため、2回も本校が発表を担当するということがありました。佐久間副会長には、発表資料を準備していただき、当日はパワーポイントの操作を担当していただきました。寺崎会長におかれましては、持ち前の明るさを存分に発揮していただき、聞き取りやすい、素晴らしい発表をしていただきました。皆様のご活躍があって、難局を乗り切ることができました。改めて御礼申し上げたいと思います。
また、佐久間副会長に作成していただいた発表資料の前半は、工業高校である本校の五つの学科の概要説明になっていましたが、発表を聞いた他校の管理職から、工業高校のことをこれまでよく理解していなかったが、発表を聞いて、イメージがよくつかめるようになった、とのお褒めのことばをいただくことができました。
この他にも、8月に佐賀県で行われた全国大会への派遣を見送り、9月の視察研修の充実を図ったり、長年見直しのなかった会則の改定に着手していただいたりするなど、慣例にとらわれず、様々な改革に取り組んでいただきました。役員の皆様のご尽力にあらためて感謝申し上げたいと思います。
最後に、2回行った本校の発表の中で、寺崎会長から、本校のPTA活動について「子どもたちが高校生活を楽しむとともに、保護者も部活動のように活動を楽しめる場にしていきたい」ということばがありました。今年度も会長のことばのとおり、本校のPTAも、まずは、保護者の皆様ご自身が楽しめる場であってほしいと思っております。それでは、本日はどうぞよろしくお願いいたします。
交通安全教室 校長あいさつ
皆さん、こんにちは。10連休は、楽しく過ごすことができたでしょうか。
本日は、交通安全教室ということですが、昨年度のデータによりますと、本校生のうち、自転車のみで通学している生徒は476名ということです。およそ71.7%が、自転車のみで通学しています。
また、電車で通学している生徒のうち、家から駅まで自転車という生徒が99名います。これは全体の14.9%に当たります。
これらをあわせると、実に86.6%の生徒が、自転車を使って通学しています。
昨年度は、4月当初に、本校生の通学時における自転車の事故が、本当に多く発生しました。一歩間違えば、命にかかわるような重大な事故もありました。自分の身は、自分で守らなければなりません。セルフ・マネジメントと言いますが、自分で自分のことを管理するということが、今後ますます求められてきます。ここで、自転車事故防止のポイントを3点、確認しておきたいと思います。
1点目は、交通ルールの遵守です。自転車は車両なので、原則として車道の左側を通行しなければなりません。そもそも危険だという認識が重要です。歩道を通行する場合は歩行者優先です。交差点では信号を守り、一時停止標識では必ず止まってください。運転中は、スマートフォン、ヘッドホン、傘差し、二人乗りなど厳禁です。
2点目は、ヘルメットの着用です。先日、ヘルメットを着用している本校生を見かけました。大変すばらしいと思います。過去には自動車と接触し、顔面からフロントガラスに激突するという事故も発生しています。ヘルメットの着用で、守れる命があります。
3点目は、損害賠償責任保険等への加入です。歩行者との事故では、自転車側が第一当事者になることが多いです。病院や相手当事者との示談交渉などを想定し、損害賠償責任保険等への加入について、確認しておくことが必要です。また、万が一、自動車等との接触事故があった場合は、警察署への連絡が必要になります。
本日は、大変お忙しい中、講師として、日本損害保険協会の秋山 隆彦様にお越しいただきました。「自転車の交通事故とその責任」という演題で、ご講演をいただきます。
自転車を使って通学している皆さんは、明日にも当事者になるかもしれません。お話をよく聞いて、皆さんのセルフ・マネジメント能力を高めていただきたいと思います。それでは、秋山様、どうぞよろしくお願いいたします。