2019年9月の記事一覧
第2学期始業式 校長講話
みなさん、おはようございます。大変暑かった今年の夏休みが終わりました。皆さんの夏休みはいかがだったでしょうか。
はじめに、この夏休みは部活動が絶好調でした。今年の本校のホームページは「毎日更新」を目指していますので、その活躍ぶりの多くはすでに掲載されていますが、一部を紹介したいと思います。
まず、囲碁将棋部です。7月24日に市ヶ谷にある日本棋院で行われた全国高校囲碁選手権大会の個人戦全国ベスト16に引き続き、7月27日・28日に佐賀県で行われた「文化部のインターハイ」である全国高等学校総合文化祭に、埼玉県代表の三将として囲碁部門の団体戦に出場し、準優勝という成果を挙げました。
次に機械研究部です。7月27日に鴻巣市で行われた「埼玉県高校生エコカーコンテスト」に出場し、インジェクション部門で4位、キャブレター部門で準優勝という成果を挙げました。9月29日には、栃木県のツインリンクもてぎで行われる全国大会への出場も控えていますので、更なる活躍を期待しています。
次に無線部です。新潟県で行われた全国高等学校アマチュア無線コンテストに出場し、高校マルチオペレータ50MHz部門で優勝したほか、144MHz部門と430MHz部門で、それぞれ奨励賞を受賞しました。
次に電子技術部です。8月29日に鴻巣市で行われた埼玉県高校生ロボットコンテストにおいて、キャリアロボット部門第4位、ライントレース部門優勝、ロボット相撲自立型部門優勝という成果を挙げました。キャリアロボット部門は全国大会への予選を兼ねているため、ベスト4ということで、10月に新潟県で行われる全国大会への出場権を得ました。また、9月8日には、横浜市で開催される全日本ロボットコンテスト関東大会への出場も控えているということで、今後の活躍を大いに期待したいと思います。
運動部も、気温が高く暑い中、多くの部活動が合宿や大会など活躍しました。いくつかの大会には応援に駆け付けましたが、野球部が、8月17日に庄和球場で行われた東部地区夏季新人大会において草加南高校と対戦し、7回コールド、12-2で勝利しました。大塚先生によると、野球部の公式戦勝利は11年ぶりということで、コールド勝ちが花を添えました。1年生も多く在籍しているということですので、今後の活躍を楽しみにしたいと思います。
さて、本題に入りますが、この夏休みも、様々な会議で、教育のこれからに関する数多くの講演を聞きました。どの講演でも、「ソサエティー5.0」ということばが取り上げられていました。皆さんの中にも、聞いたことがある人がいるかと思います。
ソサエティー5.0とは、狩猟社会(Society1.0)、農耕社会(2.0)、工業社会(3.0)、そして現代の情報社会(4.0)の次に訪れる新しい社会のことで、そこでは、様々なセンサーや活動履歴(ログ)等から得られる膨大なデータ(ビッグデータ)がAI により解析され、その結果がインターネットに接続されて、多くのモノやロボットが動作することで、様々な分野において作業の自動化等といった革新的な変化を起こす、と言われています。
現在、この新たな社会を担う人材の育成が急務ということで、国を挙げて動きが始まっています。例えば、新時代に対応した高等学校の教育の在り方として、普通科改革ということが検討されています。高校生の約7割は普通科に通っていますが、中には、生徒が身に付けるべき力やそのために学習すべき内容を明確に示すことができず、生徒が真剣に学ぶ動機を低下させている状況が見られる、との指摘がなされています。
こうした動きを踏まえ、改めて皆さんの現状を振り返ってみますと、皆さんはたいへん恵まれた状況にあると思います。時代は「ソサエティー5.0」への移行に向け、確実に進展するものと思われますが、その社会を支えるために必要となる技術や技能を、皆さんは毎日の授業を通じて確実に身に付けています。これから3年生は、就職試験に向け本格的に臨んでいきますが、恐れることは一つもありません。毎日の授業を通して身に付けた皆さんの技術や技能は、他の高校生と比べても、きらりと光る魅力として、採用担当者の目に映っていることと思います。自信を持って臨んでいきましょう。
それでは2学期が始まります。資格試験やたくみ祭など、やるべきことは盛りだくさんです。楽しい2学期にしていきましょう。以上で校長講話を終わります。