日誌

2025年1月の記事一覧

第2弾_本校CM放映開始(情報電子科制作)大宮駅東口アイビジョン

1月30日(木)

 本日、情報電子科の生徒が制作した本校CMの第2弾が放映されることが決まりました。場所は、第1弾と同じ大宮駅東口アイビジョンです。第1弾は6月から放映され、好評を得ていましたが、今回は3DとL字型の2画面ビジョンをフルに活用した、さらに進化した作品が完成しました。1月18日(土)テスト放映を実施しましたが、機材等の不具合により、再度、1月25日(土)26日(日)に放映しました。埼玉新聞事業社様の許可をいただき、いよいよ本格的な放映開始となりました。放映開始日と放映時間が決まりましたら、改めてご連絡いたします。お近くにお立ち寄りの際は、ぜひご覧ください!

 今回のCM制作にあたり、御理解と御協力をいただきました埼玉新聞事業社様に深く感謝申し上げます。

 

課題研究発表会

1月24日(金)

 本日、課題研究発表会を実施しました。課題研究は、3年生がこれまでの専門分野の学習をふまえ、ものづくりや調査、研究、実験等の工業に関する課題を設定し、1年間をかけて課題解決に向けて取り組む科目です。全学科が同時に実施し、1・2年生は先輩たちの1年間の成果を拝見しました。

<機械科>

<電子機械科>

<電気科>

<情報電子科>

<情報技術科>

 

第2回学校評議員会・学校評価懇話会

1月24日(金)

 本日は、第2回学校評議員会・学校評価懇話会を開催しました。1時間目に第2回学校評議員会を開催し、その後、2・3時間目は課題研究発表会を見学し、4時間目に学校評価懇話会を開催しました。今年度、本校が掲げた目標に対し、実施状況を説明し、それに対して委員の皆様からご意見をいただきました。委員の皆様には、お忙しいところご出席いただき、ありがとうございました。委員の皆様からいただいたご意見をもとに、今後の教育活動に活かし、よりよい学校づくりに努めてまいります。※学校自己評価システムシートの報告については、今年度中にアップします。

SDGs出前授業(株式会社きんでん)

1月17日(木)

 本日は、第1学年による修学旅行に向けた事前学習を実施しました。今回の修学旅行では、大阪万博の視察も含まれているため、SDGsについて学ぶ出前授業を行いました。出前授業は、大阪万博に協賛している株式会社きんでん様にお越しいただき、大阪万博の概要や、きんでんとしての取組みについて学びました。「株式会社きんでん」といえば、本校OBで第43技能五輪ブラジル大会で金メダルを受賞した”島瀬竜次さん(八潮大原中出身)”の会社です。まさかのサプライズゲストとして来校してくれました!実は、島瀬さんは私が担任した生徒です。久しぶりにお会いできて本当に嬉しかったです(感動)

<内容>

大阪万博の概要

SDGsについて

株式会社きんでんの取組み

参考 「株式会社きんでん」ホームページより

 2025年日本国際博覧会(以下、「大阪・関西万博」という)における『未来社会ショーケース事業』「グリーン万博」に協賛し、当社のエネルギー・マネジメント・サービス「EMS-AI」※1によりパビリオンなど会場施設での快適性と省エネルギーの両立を目指す実証実験に取り組みます。未来社会ショーケース事業は、万博会場を未来社会のショーケースに見立て、先進的な技術やシステムを取り入れ未来社会の一端を実現することを目指す事業です。

サプライズゲスト”島瀬竜次さん”

島瀬竜次さんによる太陽光発電実験

最後はクイズ大会

豪華景品付きでしたので大盛り上がりでした!

SDGsについて、企業としての取組みや私たちがやるべきことなど、多くのことを学ぶ機会となりました。

株式会社きんでん様、本当にありがとうご合いました【御礼】

租税教室実施(1/15)

1月15日(水)

 本日、1年生の1組と4組において租税教室を実施しました。高校生が「税」に対する関心を高め、未来の納税者として社会や国のあり方を主体的に考えることが目的です。講師は、越谷税務署から2名お招きし、税金の意義や仕組みについて説明していただきました。

<内容>

 税金は、道路や水道の整備、警察・消防などといった「みんなのために役立つ活動」や、年金・医療・福祉・教育など「社会での助け合いのための活動」に使われています。そのために必要なたくさんのお金をみんなで出し合って負担するのが「税金」です。つまり、みんなで社会を支えるための「会費」です。税金がなかったら、公共サービスを受けるのにすべての費用を自分で負担しなければならず、困りますね。みんなが豊かで安心して暮らしていくのに、税金はとても大切なものです。安心で豊かな未来のために、税の大切さを主権者として考えましょう!

3学期始業式(1/8)

1月8日(水)

 明けましておめでとうございます!

 皆さんは、新しい年を迎え、どんな一年にしていきたいですか?年明けは、新しいことを始める絶好の機会です。新たな目標を立て、積極的にチャレンジすることで、大きく成長することができます。教職員一同、皆さんの成長をサポートするために、精一杯努力していきます。そして、私自身も、安心して学校生活を送れるよう、全力を尽くしてまいります。今年も、どうぞよろしくお願いいたします。

 3学期は、年度の締めくくる佳境に入りました。3年生にとっては、高校生活最後の学期となります。高校生活の集大成となるよう、残りの日々を大切に過ごしてください。そして、1・2年生は、自らの視野を広げ、多くのことにチャレンジし、さらなる成長を遂げてください。決して、進級だけを目標としないよう、高い志を持ってください。今学期が、実り多い学期となることを心より願っております。

<校長講話>

~サステナブルな学校へ!”宣言”~

 皆さん、おはようございます。そして、新年おめでとうございます。

 冬休みは、いかがでしたでしょうか?3学期は、登校日数も少なく、2学期以上にあっという間に過ぎてしまうでしょう。3年生は、卒業式を控え、4月から社会人になる人や、学生になって、さらに専門性が高い学びを習得する人など、それぞれです。2年生は1年後、1年生は2年後に社会へと巣立っていくわけですが、社会は、皆さんが想像以上に厳しい現実が待っていると思います。

 新年を迎え、まずは、夢や目標の修正や、新たな目標を立ててください。そして大事なのは、いつも言っておりますが、「夢は見ているだけ」、「目標は立てただけ」では、意味がありません。必ず実行してください!今年一年が皆さんにとって、充実したものとなることを願っています。

 3年生は、残りの日々を充実させ、新たなステージへと進む準備をしっかりと行ってください。1・2年生は、1・2年後には厳しい社会の中で生きていくためにも、あらゆることに興味を持ち、主体的に学びながら、さらなる成長を遂げてください。決して、進級だけを目標とするようなことのないよう、高い志を持ってください。短い3学期ですが、年度をしっかり締めくくるとともに、新たな芽を育てることを考える期間としてください。

 今日は、年の初めということで、今後の本校の進むべき道(ビジョン)についてお話いたします。具体的な内容は、SDGsになりますが、2学期の終業式で話した地球カレンダー(地球環境と平和、平等)の視点からの続編になります。実は、2022年度から「新学習指導要領」が展開され、その中に「持続可能な社会の創り手の育成」が明記されていますが、なかなか実践がなされていない現状があります。私自身、地球環境や平和、平等に関する教育を積極的に本校で取り組みたいと考えております。

 このような「持続可能な開発のための教育」のことをESDと呼び、(Education for Sustainable Development)の頭文字を取った言葉です。環境や貧困、資源などの問題を解決するために、主体的に行動し、持続可能な社会を実現する力を育むことを目標としています。2030年までに、教育を受けるすべての人が、持続可能な社会をつくっていくために必要な知識や技術を身につけられるようにすることが目標の一つです。

 私たち教職員も言葉だけで諭すのではなく、自らも学び、持続可能な社会をつくっていくために、必要な知識や技術を身につけるべきと考えています。皆さんと共に学びながら、持続可能な社会の実現に向けて「今、できることを実行しましょう!」

 さて、ここからは本題であるSDGsについてです。皆さんは、SDGsについて、どれだけ知っていますか?「授業で習った」とか「講演会で聞いた」そういった生徒もいるかもしれません。多くの生徒が言葉では聞いたことがあるが、詳しいことはわからないと思います。SDGs は2015年9月国連で採択された「持続可能な開発目標」のことです。SDGsが掲げられた目的は、大きく3つあります。

1.貧困を終わらせ、不平等をなくす

 世界では多くの人々が貧困に苦しんでいます。また、飢餓・栄養不良だけでなく、安全な水や衛生施設にアクセスしにくいこと、十分な教育や医療を受けられていません。また、差別なども「貧困」の原因の1つです。これは、開発途上国だけの問題ではなく、日本を含む先進国でも、都市部の貧困やジェンダー格差などが課題です。

2.地球環境を守る

 地球温暖化、森林破壊、海洋汚染などの環境問題が世界規模で進行しています。また、地球温暖化はさまざまな危機につながり、世界中で被害が出ています。さらには、森林伐採や資源の使いすぎにより、生物多様性が失われつつあります。生物多様性とは、さまざまな生き物がお互いにつながり、自然の恵みを受け取ることです。地球には、目に見えない細菌からゾウのような大きなものまで、約3000万種類もの生き物がいるといわれています。すべての生き物は長い歴史の中、異なる環境下で自分たちの居場所を見つけながら、共に進化してきました。2学期の終業式で「地球カレンダー」について話しましたが、産業革命以降、たった200年で生物の大絶滅が今までにないスピードで起きています。

3.すべての人々が平和と豊かさを享受(きょうじゅ:受け入れて自分のものにする)できる世界を実現

 暴力や差別の恐怖におびえながら不自由な生活を送っている人々が世界中にいます。私たちの身近にも、家庭内暴力やいじめ、性別や宗教などを理由とした差別などが存在しています。

 SDGsでは、3つの目的をふまえた持続可能な開発のために国際社会が進むべき方向として、「17の目標」を掲げています。そして、この17のゴール(目標)は、169のターゲットから構成されています。この目標は、地球上の「誰一人取り残さない」ことを誓っており、SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組む必要のあるものです。

 2030年までに現在の格差や気候問題を引き起こすような持続不可能な発展を見直し、将来世代がより良い世界で生きるよう国連サミットで加盟国の全会一致によって採択されました。これに合わせて最近では、多くの企業が積極的にSDGsに取り組むほか、個人としても環境や社会の持続可能性(サステナビリティ)について考えるようになりました。SDGsは将来世代のためのものであります。SDGs目標の達成予定である2030年には、皆さんは「人生これから」という年代を生きています。それまでに目標が達成されなかった場合、自分が住み続けられる街や、汚染されていない海や山、現在と変わらないくらいの十分な食料があるとは誰も言い切れません。SDGsが達成されなかった時に深刻な被害を受けるのは、大人ではなく、今皆さんの年代の人々なのです。だからこそ、今からできることを実行していきましょう!

 そこで、学校としても、新たな行動に一歩踏み込んでいこうと思います。本校は、今年度、創立40年目を迎え、全国で唯一「工業技術」高校として、産業や「ものづくり」に直結する専門的な学習をとおして、地域や日本の未来を担う人材育成を目指しておりました。基本的には、専門的な学習を学び、地域や日本の未来を担う技術者を輩出しますが、それに加えて、サステナブル・テクノロジーを意識した教育にも舵を取って行こうと考えています。サステナブル・テクノロジーとは、環境・社会・経済的要因を考慮して、作成または適用される技術のことです。環境に優しい製品やサービスを生み出したり、社会的な課題解決に貢献したりするなど、持続可能な世界を作るために活用されるテクノロジーです。

 皆さんには、このサステナブル・テクノロジーの学びから創造性を豊かにし、新しい価値を生み出し、課題の解決できる人材になって社会へと羽ばたいてほしいです。三郷工業技術高校は、学校の教育活動全体をとおして、サステナブル・テクノロジーを推進していくことを誓い、年頭の挨拶といたします。

 最後に、今年一年が皆さんにとって、健康で充実した一年になることを願っております!!